結束バンドを園芸用で使う際の用途!選ぶ際のポイントも紹介
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
結束バンドは使い方によって、園芸作業でも活用することができます。支柱やネットなどを固定する方法が分からなくて、困っている方もいるでしょう。
そこで今回は、結束バンドを園芸で使う方法や選び方、材質の特徴などをご紹介します。
園芸用結束バンドの用途
植物や野菜などを育てる際、結束バンドを用いることで楽に作業できます。結束バンドの使い方を工夫し、園芸に役立てましょう。
支柱への結束作業
支柱は、育てる植物の近くに設置して成長をサポートするための棒です。つるや木の枝などを支柱に固定する際、結束バンドが活躍します。植物を支柱に固定する目的はさまざまです。
1つ目は、枝が支えられることで必要な栄養が実に行き渡り、果実を成長させることです。
2つ目は、枝が伸びる方向をそろえることで、日光が平等に当たるようにすること。病気や害虫の予防にもつながりますし、外観が整って見栄えがよくなります。
つる性植物の誘引
つる性植物を誘引する際にも、結束バンドが活躍します。誘引とは、つるや茎などを支柱に取り付ける作業のことです。
誘引を行うと、つるが伸びる方向をある程度自由に調整可能です。形が綺麗にそろいますし、成長した実による負荷を軽減させることもできます。また、風が吹いても倒れないようにサポートする目的もあります。特に、豆科の野菜や朝顔といった花を育てる際、安全に成長させるために誘引は重要な作業です。
ネットの固定
成長とともにつるが伸びるつる性の野菜を栽培する場合、ネットを張ります。その目的は、伸びていくつるをネットに絡ませて、上方向に誘導することです。具体的な植物には、キュウリやエンドウ、ゴーヤなどが挙げられます。ネットを張るときは、風などで飛ばないようにするために、結束バンドを用いて固定しましょう。
なお、結束バンドのサイズは支柱の太さやネットの大きさに合わせて選んでください。
園芸用結束バンドの選び方
園芸で用いる結束バンドを選ぶときは、強度や材質にこだわる必要があります。外で使うことが多いため、劣化しにくいものを選ぶことをおすすめします。材質によってさまざまな特徴を持っているため、事前に確認しましょう。
屋外で使用する場合の色と強度について
屋外で植物を育てるときに結束バンドを使う場合、屋外の環境に適したものを選ぶことが大切です。耐久性に優れており、丈夫な結束バンドを使いましょう。
屋内用と屋外用は、色で見分けることができます。一般的な結束バンドは白色で、屋外でも使える結束バンドは黒色が多い傾向にあります。結束バンドの丈夫さを知りたい場合は、ループ引張強度をチェックしましょう。数値が大きいほど丈夫であると判断できます。
使用年数が書かれているものもありますが、定期的に緩んでいないかチェックすることをおすすめします。
結束バンドの材質について
結束バンドはさまざまな素材から作られています。材質によって特徴は異なり、いろいろなメリットとデメリットがあります。向いている用途なども違うため、屋外で使用する場合は材質も重視して最適な結束バンドを選んでください。
ナイロン
主に用いられているのはナイロン66という素材です。優れた耐久性や耐候性を持っていますが、比較的安価なため手に取りやすいでしょう。高い耐熱性や耐油性を誇る、ナイロン46という素材もあります。厳しい環境でも使えるため、用途は幅広いです。
・ナイロン:白と黒の違い
ナイロン製結束バンドは、一般的に白色と黒色に分かれています。紫外線遮蔽剤が入った黒色の結束バンドは、屋外でも使いやすいでしょう。一方で、白色の結束バンドは紫外線によるダメージを受ける可能性があるため、屋内での使用をおすすめします。
ただし、製品によって特徴はさまざまなので、説明書きなどをよく読んで指示に従ってください。
・シリコン・エストラマー
ゴム製の結束バンドです。しっかりと固定するというよりも、ゴムの性質を活かしてやさしく固定します。結束するものを傷つけにくい、すぐに取り外せるといったメリットがあります。園芸用としてはもちろん、DIYにも活用できるでしょう。あまり強く縛り付けたくない、ケーブル類をまとめる際にも便利です。
・ステンレス
ステンレスといった金属を用いた結束バンドも販売されています。ナイロンやシリコンなどの樹脂よりも、丈夫なものが多いという特徴を持ちます。高熱になりやすい場所や屋外など、比較的厳しい環境でも使いやすいです。
まとめ
結束バンドは園芸のさまざまな場面で使用できます。特に、枝やつるが伸びる植物を育てるときに役立ちます。植物を支える支柱やつるを伸ばすネットなどを固定する際に、ぜひ利用してみてください。
園芸用の結束バンドを選ぶときは、強度や材質にこだわりましょう。植物を育てる場所は屋外が多いため、紫外線や雨風に耐えられる、丈夫な製品を選ぶと安心です。結束するものの種類や素材などに合わせて、結束バンドも使い分けましょう。