光回線が遅いときにLANケーブルを使って改善する方法
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
生活やビジネスシーンなど、さまざまなシーンで必要不可欠な存在となったインターネット。そんなインターネットを快適に使用するために、高速通信を可能にする光回線が急速に普及しています。
光回線はさまざまな企業が提供を始めています。今回は、光回線を快適に利用できるLANケーブルの選び方をご紹介します。
最大通信速度10Gbpsの光回線
光回線を利用することで、最大通信速度10Gbpsの回線を実現できます。
一方で、「光回線は高速通信ではない」という声もあります。これは、光回線自体が高速であるため、遅いと感じる原因は機器や環境にあると考えられます。
理論値と実測値
光回線で言われている理論値は、最大速度の数値のことです。一方で実測値は、通信速度を実際に測定した数値のことを言います。
理論値は理想の条件が全て揃わないと出ない数字であるため、実測値と理論値が異なることがあります。そのため、光回線を利用する際には、実測値の確認が必要です。
光回線の通信速度が遅くなる原因
光回線の通信速度が遅くなるのは、さまざまな原因が考えられます。
そこでここからは、主な原因を5つご紹介します。
1.混雑する時間帯
混雑する時間帯に利用すると、通信速度が遅くなることがあります。
混雑する時間帯とは夕方~20時であり、この時間帯に利用すると回線が混んで通信速度が遅くなりやすいです。
高画質動画の視聴やオンラインゲームプレイ時など、高速通信が必要な場合には、回線の夕方〜20時の混雑する時間帯を避けると、ストレスなくインターネットを利用できるでしょう。
2.マンション利用
マンションでの利用も通信速度が遅くなる原因です。なぜなら、マンションは1つの回線を分け合うからためです。
光回線で発表されている最大通信速度は、戸建の接続方式を基準としています。マンションの接続方式は、戸建とは異なるため遅くなりやすいです。
マンションで光回線を利用する場合は、発表されている最大通信速度より遅くなることを覚えておきましょう。
3.ルーターが古い
光回線を無線接続で利用する場合は、ルーターが原因で通信速度が低下することがあります。
特に、古いルーターを使用していると、ルーター自体が光回線の最大通信速度に対応しておらず、光回線の力を発揮できなくなります。
また、ルーターが古くないにも関わらず通信速度が遅い場合は、ルーターが故障している可能性も考えられます。
機器が古い、または不調な場合はサポートセンターに連絡して交換するか、最新のルーターに買い替えましょう。
最新のルーターに買い替える場合は、最新のWi-Fi規格である「Wi-Fi6」に対応しているルーターがおすすめです。
4.電波干渉
無線LANを利用している場合、ルーターだけではなく電波干渉が原因で通信速度が遅くなることもあります。
電波干渉とは、Wi-Fiの電波と家電が発する電波が干渉することで通信状態が不安定になることです。つまり無線LANは、レンジなどの電磁波の影響を受けます。
特に、Wi-Fiの近くに家電があると電波干渉しやすいほか、マンションなどの集合住宅では隣の家の家電が発する電磁波に影響を受けることもあります。
電波干渉に心当たりがある場合は、Wi-Fiの場所を変えてみることで改善が期待できます。
5.LANケーブルが古い
ルーターだけではなく、引き込み線やルーターにつなぐLANケーブルが劣化していると回線に影響が出ます。
LANケーブルにはそれぞれ「カテゴリ」と呼ばれる規格があります。カテゴリは現在5〜8までありますが、数字が大きいほど高速通信が可能です。
つまり、一番古いCat5(カテゴリ5)やCat5eを使用していると、光回線に対応できない可能性があります。
古いLANケーブルを使用している場合には、高速通信に対応しているLANケーブルに買い替えましょう。
新しいLANケーブルの選び方
ここからは、新しいLANケーブルの選び方をご紹介します。
LANケーブルには種類や形状などさまざまな違いがありますが、通信速度の改善を目的に買い替える場合はカテゴリに注目しましょう。
LANケーブルのカテゴリとは通信規格のことで、現在は5・5e・6・6A・7・8があります。基本的に、数字が大きくなるほど対応できる通信速度が大きくなります。
とはいえ、その分コストも高くなるため、インターネットの利用状況に適したカテゴリを選ぶことが大切です。例えば、一般家庭であればCat6や6Aで十分です。しかし、オンラインゲームや高画質動画を見たい場合には、Cat7が適しています。最新のカテゴリであるCat8は業務用で、一般家庭で使用されることはほとんどありません。
このように、LANケーブルを選ぶ際は通勤規格であるカテゴリを確認しましょう。
PCやテレビなど繋げっぱなしの機器は有線LANに!
無線LANは、Wi-Fiルーターや電波干渉などの影響を受けやすく通信速度が遅くなりがちです。安定した高速通信を実現するためには、有線LANを使用しましょう。