プロゲーマー必見!LANケーブルの選び方
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
インターネットに接続するために必要なLANケーブル。無線LANが主流となっている中、プロゲーマーやプロゲーマーを目指す人には有線LANでのインターネット接続が人気です。なぜなら、FPSなどのオンラインゲームをプレイする際は、安定した高速通信が必要不可欠で、無線LANよりも有線LANの方が快適にゲームをプレイできるためです。
今回は、プロゲーマーに必要不可欠な回線を安定させるための、LANケーブルの選び方をご紹介します。
目次
プロゲーマーが無線LANより有線LANを選ぶ理由
安定した高速通信を可能にするLANケーブルの選び方をご紹介する前に、そもそもなぜプロゲーマーは無線LANよりも有線LANでのインターネット接続の方が良いのかについて確認しましょう。
プロゲーマーにとって、無線LANより有線LANの方が良い理由は、有線LANの方が回線の安定性が高いためです。無線LANは電波を飛ばして端末をインターネットに接続し、有線LANは直接端末をつないでインターネットに接続するため、無線LANと有線LANは回線の安定性が違います。回線の安定性が異なるのは、有線LANは直接インターネットに接続でき、他の電波の影響を受けないためです。
また、通信速度も有線LANの方が高速通信することが可能です。つまり、無線LANよりも有線LANの方が安定的な高速通信が可能なため、回線の安定性が重要なプロゲーマーに適しています。
回線に影響するLANケーブルの選び方
有線LANでインターネットに接続するためには、LANケーブルが必要です。LANケーブルと一言で言っても、LANケーブルには様々な種類があり、LANケーブルの選び方は回線に影響を与えます。安定した高速通信を可能にするためには、Cat(カテゴリ)、ケーブルの形、ケーブルの長さ、爪の強度の4点を意識することが大切です。ここからは、それぞれのポイントを詳しく解説します。
カテゴリ
LANケーブルには、それぞれ「Cat(カテゴリ)」と呼ばれる通信規格があります。数字が大きくなるほど最大速度や伝送帯域が大きくなり、性能が高くなります。現在発売されているCatの種類と、それぞれの最大速度、伝送帯域は以下の通りです。
Cat(カテゴリ) |
最大速度 |
伝送帯域 |
Cat5 |
100Mbps |
100MHz |
Cat5e |
1Gbps |
100MHz |
Cat6 |
1Gbps |
250MHz |
Cat6A |
10Gbps |
500MHz |
Cat7 |
10Gbps |
600MHz |
Cat8 |
40Gbps |
2000MHz |
なお伝送帯域とは、データを伝達するために必要な周波数のことです。伝送帯域の数値が高ければ高いほど、多くのデータを一度に送受信できます。
上の表を見てもわかる通り、現時点で最も高速なのはCat8です。しかし、オンラインゲームを楽しむのであればCat8を選ぶ必要はなく、Cat6Aで十分です。なぜならCat8の最大通信速度40Gbpsに対応しているインターネット回線はまだまだ少なく、ほとんどの回線の最大通信速度は10Gbpsだからです。
Cat(カテゴリ)は、数字が大きくなるほど価格も高くなります。高価なCat8を購入するよりも、確実に対応しており安定した高速通信が可能なCat6Aが最適です。
ケーブルの形
LANケーブルには形状にも違いがあります。現在のLANケーブルの形状はスタンダード、スリム、フラットの3種類です。
それぞれの形状でケーブルの太さが違いますが、カテゴリほど通信速度や安定性に影響を与えることはありません。しかし、正しく安全にLANケーブルを使用するために、使用環境に応じて使い分ける必要があります。ここからは、それぞれの形状を解説します。
・スタンダード
スタンダードは、太さ5.6mmのLANケーブルです。一番ノイズに強く、プロゲーマーにもおすすめです。ただし、LANケーブル自体が太く固いため、配置がしづらいという難点があります。
・スリム
スリムは太さ3.8mmのLANケーブルです。その名の通りスリムな形状で、どこでも配置しやすく使用環境の制限を受けにくいという特徴があります。ただし、スタンダードに比べるとノイズが多いです。
・フラット
フラットは太さ1.4mmのLANケーブルです。平らな形をしており、カーペットなどの下に敷いて配線することも出来ます。ただし、スリム同様スタンダードよりノイズが多いというデメリットがあります。
ケーブルの長さ
LANケーブルは長さも多種多様で、長ければ長いほどノイズの影響を受けやすいです。そのため、LANケーブルを買う際は事前に配線する長さを計測し、余分な長さが出ないようにすることが大切です。
爪の強度
爪の強度も、LANケーブル選びの重要なポイントの一つです。LANケーブルの爪とは、LANケーブルの先端についている留め具のことです。
LANケーブルを抜き差しする機会が多い場合に、爪が弱いとすぐに壊れてしまいます。万が一爪が破損すると、接続不良を起こしインターネットに接続できなくなったり、通信が不安定になります。そのため、なるべく爪の強度が強いものを選びましょう。
Cat7以降のLANケーブルについて
Cat(カテゴリ)は、数字が大きくなるほど性能も上がります。特に、Cat7以降のものは値段も高く家庭用にはオーバースペックです。
Cat7以降は、工場地帯などノイズが多い地帯のためのLANケーブルのため、一般家庭での使用には適していません。どんなに性能の高いLANケーブルでも、環境を整えないと他の有線LANケーブルより劣る結果になります。ただ性能が良いものを選ぶのではなく、使用環境に最適なものを選ぶことが大切です。
インターネット回線の比較
LANケーブルの最大速度を活かすためには、インターネット回線も最大速度が高いものにしなければなりません。人気の光回線とその特徴は以下の通りです。
光回線 |
特徴 |
NURO光 |
・最大通信速度は2Gbps ・e-sportsの公式大会にも採用されるほど安定した通信が可能 |
auひかり |
・独自回線により安定した通信が可能 ・キャンペーンが豪華で、上手く活用するとかなりお得に利用できる ・実測値で200Mbpsを狙えるほどの高速通信回線 |
ドコモ光 |
・光コラボ系でシェア1位を誇る人気光回線 ・日本のほぼ全国で利用可能 |
LANケーブル選びで一番大事なポイントはCat(カテゴリ)
LANケーブルはそれぞれ性能が異なりますが、ただ単に性能の高いものを選べば安定した高速通信が可能になるというわけではありません。
安定した高速通信を実現するためには、LANケーブルのCat(カテゴリ)、ケーブルの形と長さ選びが重要です。また、LANケーブルの抜き差しをよく行う人は爪の強度も選ぶ際の重要なポイントです。自分の環境にあったLANケーブルを選び、快適にゲームをプレイしましょう。