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LANケーブルの強度とは?LANケーブルの形状や選び方

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

LANケーブルの強度とは?LANケーブルの形状や選び方

LANケーブルとは、パソコンやルーター、プリンターなどの機器を有線接続するアイテムです。LANケーブルにはCat(カテゴリ)と呼ばれる規格があり、規格ごとに性能に差がある他にも、形状にもさまざまな種類があります。

LANケーブルで有線接続をすると、無線接続よりも安定した通信が可能です。しかし、LANケーブルには寿命が存在し、一生使用できる訳ではありません。

そこで今回の記事では、LANケーブルの強度・形状や選び方について紹介します。

 

LANケーブルの強度とは

LANケーブルの強度とは、安定した通信で長く使用できることです。

ケーブル類の寿命の目安は18年とされていますが、20年から30年という説もあり、劣化を防ぐことで長持ちさせられるといえます。

劣化したLANケーブルで起こる分かりやすい症状には、通信速度が遅くなることや通信が安定しなくなることがあげられます。

また、コネクタ部分に欠けや割れなどのダメージがあるLANケーブルを使用すると、火花が散り発火の恐れがあるため、劣化の進んだLANケーブルは使用しないようにしましょう。

 

LANケーブルが劣化する主な原因

LANケーブルの劣化には、さまざまな原因があります。

ここからは、LANケーブルが劣化する主な原因について、4つ紹介します。

LANケーブルにかかる強い衝撃

LANケーブルを踏みつけてしまったり、足を引っかけてしまったりして外部からの物理的な衝撃や負担がかかると、LANケーブル内の銅線がダメージを受けて劣化します。

また、配線の際に捩じる・曲げるなどの圧迫もLANケーブル内の動線を傷付ける原因です。

そのため、配線をする際には踏みつけや足の引っ掛かりが起きないように配線ルートを考えたり、配線ダクトやモールを活用したりしましょう。

窓側での使用

耐候性がない屋内用のLANケーブルを、直射日光の当たる場所で使用していると、紫外線の影響で被覆が劣化します。

窓側にLANケーブルを配線している場合は、窓側に配線しないようにレイアウトを変えたり、配線ダクトやモールを利用したりして紫外線が当たらない工夫をしましょう。

また、屋外に配線する際には、屋外用のLANケーブルに買い替えることをおすすめします。

頻繁な抜き差し

LANケーブルは抜き差しする度、接続部分であるコネクタ部分がダメージを受けます。

ダメージを受けたコネクタは、爪が折れたりコネクタが欠けたりして破損し、正常に接続できなくなります。

通信速度の低下や通信が不安定になるばかりではなく、火災の原因にもなるため、コネクタが破損したLANケーブルは速やかに買い替えましょう。

ケーブルの浸水

屋内用のLANケーブルは、浸水に対する耐性がありません。

そのため、ケーブルの内部に飲み物や雨が入り込むことがあり、ケーブル内部の腐食につながります。コネクタ部分から浸水すると、ショートを起こしてLANケーブルが使えなくなります。

そして、接続しているパソコンやルーターなどの機器にも、被害が及ぶ可能性があります。浸水したLANケーブルは使用せず、早めに買い替えましょう。

 

LANケーブルの形状

LANケーブルの形状には、「スタンダード」「フラット」「スリム」の3つのタイプが存在します。

それぞれに特徴があるため、自分に合った形状のLANケーブルを選びましょう。

スタンダードタイプ

スタンダードタイプのLANケーブルは、3つの形状の中で最も太く、強度のある形状です。

強度が高くケーブルの直径が太いため固く、3つの形状の中で最も取り回し難い形状ともいえ、携帯にも向いていません。

その反面、太い銅線は直流抵抗値と周波数特性に優れており、ノイズの影響を受け難く安定しています。

そのため、長距離の配線におすすめです。

フラットタイプ

フラットタイプのLANケーブルは平たく、3つの形状の中で最も踏みつけによる衝撃に強い形状です。

踏みつけに強いためカーペットの下やジョイントマットの下に配線したり、ドアと床の隙間に配線したりできます。

ただし、引っ張る力に対する強度は低く、シールド加工がしにくいため耐ノイズ性能に劣ります。

スリムタイプ

スリムタイプのLANケーブルは、スタンダードタイプと同じ丸型ですが、直径が小さく細い形状です。

また、さらに細い極細スリムという形状もあります。

スリムタイプは細くて柔らかいため折り曲げに強く、床や壁への配線や狭い箇所への配線が可能です。家具の後ろへの配線もしやすく、部屋のレイアウトを崩しません。携帯する際にも持ち運びやすく、便利です。

 

LANケーブルの選び方

LANケーブルを選ぶ際に最も重要視することは、Cat(カテゴリ)です。

CatとはLANケーブルの規格のことをいい、それぞれで最大通信側路や周波数などに違いがあります。

契約しているプロバイダの速度や機器の性能に合ったCatを選び、屋外で使用する際には耐候性や防水加工のある屋外用のLANケーブルを選びます。

踏んだり足を引っかけたりしやすい箇所で配線する際には、フラットタイプのLANケーブルを使用し、狭い箇所での配線にはスリムタイプ、安定性を重視する際にはスタンダードタイプがおすすめです。

また、LANケーブルには同じCat、同じ形状でも「単線」と、「より線」があります。単線は固く、通信の安定性に優れており、より線は柔らかく取り回しやすいことが特徴です。

 

まとめ

LANケーブルの強度とは、安定したインターネットが使用できる期間が長く、寿命が長いことを意味します。

LANケーブルはさまざまな原因で劣化するため、紫外線が当たらないようにカバーを使用したり、配線ルートを見直したりしましょう。

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