ステンレス製結束バンドの使い方や種類ごとに違いを比較!
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
ステンレス製結束バンドについて
「どう使えばいいんだろう?」
「どのくらいの強度があるんだろう?」
など疑問に思ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、ステンレス製結束バンドの使い方や強度、種類などについて解説いたします。
目次
ステンレス製結束バンドの強度について
ステンレス製結束バンドには、以下のような特徴があります。
- ・耐熱性が高い
- ・樹脂製よりも強度が高い
- ・錆や腐食に対して強力な耐性がある
そのためステンレス製結束バンドは、高温になる機械の補修や配管の固定などに使用されています。
他にも、車やバイクの配管周りのような高温になる部分など、高い耐久性・耐熱性が必要な場所や、錆を防ぎたい水回りでの使用に最適です。
ステンレス製とその他の違い
ステンレス製結束バンドと、他の素材で作られた結束バンドはどう違うのでしょうか?
ステンレス以外の結束バンドに使われる素材には、以下の4つがあります。
- ・ナイロン
- ・ポリプロピレン
- ・フッ素樹脂
- ・エラストマー
素材の特徴を見ていきましょう。
ナイロン製は、耐候性・耐熱性に優れている上に、安い値段で購入できます。
ポリプロピレン製は酸やアルカリにも耐えられ、ナイロンよりも高い強度と耐熱性があります。
フッ素樹脂製は、170度前後まで使用可能な耐熱性、マイナス80度まで耐えられる耐寒性を備えているだけでなく、耐候性・対放射能性・耐薬品性も備わっている高性能な結束バンドです。
エラストマー製は、高い弾力性と柔軟性が特徴です。
光ファイバーケーブルなど傷つけたくない対象を優しく束ねるのに適しています。
ステンレス製は、金属製のため強度が高く、耐久性にも優れているために厳しい環境で使われることが多いです。
具体例としては、以下のような例が挙げられます。
- ・ボイラーなど熱が発生する機械の補修
- ・太い配管を屋外で固定する
ステンレス製結束バンドの使い方について
丈夫なステンレス製結束バンドは、長い期間結束しておきたいものがある場合に使用するのがおすすめです。
そのため屋外の
- ・雨どい
- ・配管
- ・パイプ
などを固定するのに向いています。
ただ、ステンレス結束バンドを使用する際は、しっかりと締め付けてたるみが出ないようにしてください。
もし長すぎても余った部分は後でカットできるので、巻きつける前にしっかり締め付けてください。
専用の工具を使用することで作業しやすくなるので、自力で締め付けられる自信がない場合は専用の工具を使うといいでしょう。
また、カットした際に切断面でけがをすることもあります。
手やペンチでカットすることが多いかもしれませんが、切断面が尖っていると衣類に引っかかってしまい、けがの原因になります。
切断面を安全にしたり、切断せずに結束できる専用工具を使ったりして、切断面による怪我を防ぐようにしましょう。
ステンレス製の結束バンドの基本的な使い方
基本的な使い方は、どのようなものでしょうか。
色々な種類の製品が販売されていますが、その中の一例として、バックル式のステンレスバンドの使い方をご紹介します。
- 1.先端を30㎜ほど折り返してバックルの穴に差し込みます。
- 2.結束したい物にバンドを巻き付け、バックルに先端を通して引き締めます。
- 3.ストッパーに締め付けたバンドをはめ込みます。
ステンレス製結束バンドの種類について
ステンレス製結束バンドは、大きく分けると、
- ・ボールロック式
- ・バックル式
の2種類があります。
それぞれの違いはどのようなものか見ていきましょう。
ボールロック式とは?
ボールロック式は、ステンレススティールのボールがヘッド内部に入っているのが特徴です。
ボールはスムーズにタイを挿入させるとともに、結束後はボールとボール格納部の傾斜部で強い摩擦力を発生させるため、強力な結束力を得られます。
製品としては、面倒な作業をせずに確実に結束できる「MLTステンレススチールバンド」が挙げられます。
バックル式とは?
バックル式は、構造がベルトのバックルと同じになっており、先端をロック部分に通してバックルで抑えるようにして固定します。
外すときはバックル部分を上げてバンドを引っ張るだけなので、特殊な道具も力も必要ありません。
製品としては、強いループ引張強度を独特のボールロッキングヘッドデザインによって実現した「MLTタイプ ステンレススチールバンド」や、安全に取り扱える「MSタイプ ステンレススチールバンド」などがあります。
まとめ
ステンレス製結束バンドの特徴は、強度が高く耐久性にも優れていること、錆や腐食に対して強力な耐性があることの2点です。
さらにステンレス製結束バンドは、強力な結束力を得られるボールロック式と、固定が簡単なバックル式という2つの種類に分けられています。
高い耐久性とさまざまな負荷に対する耐性がある反面、カットする際には怪我をしやすいため、注意が必要です。
高温の場所や、水回りで何かを結束する際には、丈夫なステンレス製結束バンドをお使いください。