強力な結束バンドとは?強度の基準や切断するポイントについて解説!
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
結束バンドの種類の中には、一般的な結束バンドと比べて強度が高い強力な結束バンドがあります。
結束バンドといっても一般的な結束バンドでもいいのではないかと思われるかもしれませんが、状況によっては強力な結束バンドでなければならない場合もあるでしょう。
そこで気になるのは、一般的な結束バンドと強力な結束バンドの見分け方です。
それでは、強力な結束バンドの強度の基準や切断するポイントについて解説いたします。
目次
結束バンドの強力タイプとは?
結束バンドには高い強度を誇る強力タイプがありますが、どんな場面で使用されるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
強力であるほど重いものでも引っ張れるようになりますし、さまざまな用途で使用できるのがポイントです。
それでは、結束バンドの強力タイプについて解説しましょう。
強力な結束バンドの使用用途
強力な結束バンドは、以下のような使用用途があります。
- ・ペットボトルホルダー
- ・簡易的な手錠
- ・配線の仕訳
- ・配線やコードの整理
- ・吊り下げ式のピンチ
- ・コップの水切り
- ・ハンガーラック
特に重いものをぶら下げたり運んだりする時に、強度が高い結束バンドを使用することで安全に持ち運びなどができるようになります。
結束バンドの強度を示す基準
結束バンドの強度を示す基準は、ループ引張強度です。
ループ引張強度はループ状にした時の強度を示すもので、N(kgf)で強度の基準値を決めます。
基準値が高いほど強度が高くなるため、強度が高い結束バンドを探す時の目安になるでしょう。
強力な結束バンドを見分けるポイント
強力な結束バンドを見分けるポイントは、以下の通りです。
- ・耐湿性
- ・耐候性
- ・耐化学薬品性
- ・耐熱性
- ・難燃性
- ・耐放射線性
- ・ループ引張強度
それでは、強力な結束バンドを見分けるポイントについてご説明していきます。
耐湿性
耐湿性とは、湿度の高い環境や水気のもとで使用しても劣化しにくい性質のことです。
結束バンドは水分を吸収すると強度が著しく変化することがあるので、耐湿性が低いと引張強度に大きく影響してしまうでしょう。
しかし、耐湿性が高い結束バンドは引張強度が変化しにくいため、安定した高い強度のまま使用できるのがポイントです。
耐候性
耐候性とは、紫外線による結束バンドの耐久力を示すものです。
結束バンドは紫外線に当たり続けるほど色褪せたり光沢がなくなったり、耐久力がなくなったりしてしまいます。引張強度がなくなるばかりか、伸長度も減衰するので伸びにくくなります。
耐候性が高いほど紫外線によるダメージの影響を受けにくいため、安定した引張強度と伸長度が維持できるのがポイントです。
耐化学薬品性
耐化学薬品性とは、化学薬品に対する耐久性を示すものです。
結束バンドは基本的にプラスチック製なので、化学薬品による濃度や湿度、圧力、紫外線などの影響によって耐久性が変わります。
どんな化学薬品を使用するのかによって、耐化学薬品性が高い結束バンドを使用する必要性があるかは変わってくるでしょう。
耐燃性
耐熱性は熱に対する強度を表します。
耐熱性が低い結束バンドは高温に晒されるほど強度が弱くなり、変形しやすくなります。
その上で時間が経過するとさらに脆くなっていくので、ますます強度が弱くなるでしょう。
耐熱性が高い結束バンドであれば、高温度の環境下であっても安定した強度を誇ります。
難燃性
難燃性は熱に晒された時の燃えにくさを示すものです。
難燃性が低い場合、長時間熱が加えられた時に燃えやすくなるため、変形しやすくなるので使用できない可能性が高まります。
しかし、難燃性が高いほど燃えにくくなるため、強度が弱くなりにくくなります。
耐放射線性
耐放射線性は原子力関連施設で使用する際の強度を示すものです。
耐放射線性が高いほど放射線の影響を受けにくくなります。
ループ引張強度
ループ引張強度は、結束バンドをループ状にした時の強度を示すもので、基準値が高いほど強度が高くなるのがポイントです。
強力な結束バンドを切断するポイント
強力な結束バンドはそれだけ強度が高いので、切断するのも大変です。
それでは、強力な結束バンドを切断するポイントを解説しましょう。
切断面を綺麗にすることを心がける
結束バンドを切断する時は、切断面を綺麗にするよう心がけましょう。
切断した結束バンドは先が尖っているので、ケガの元になってしまいます。
切断したままにするのではなく、ケガをしないように先を丸めた状態にするなど、綺麗な状態にしましょう。
電気が流れている時に切断しない
結束バンドで配線等をまとめている場合は、電気が流れている時に切断しないようにしましょう。
電気が流れている時に結束バンドを切断しようとすると、誤って配線を切断してしまい、感電する危険性があります。
配線を切断する時は全ての電源を落としてからにしましょう。
まとめ
強力な結束バンドはさまざまな用途で使用されるため、どんな環境で使用されるのかによって求められる性質も違います。
強力な結束バンドを探しているなら、使用用途に合った性能を持つ結束バンドを選びましょう。