配線固定具の種類とは?選び方や購入前のチェックポイントもあわせて解説|LANケーブルと結束バンドのことなら|パンドウイット

配線固定具の種類とは?選び方や購入前のチェックポイントもあわせて解説

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

配線固定具の種類とは?選び方や購入前のチェックポイントもあわせて解説

LANケーブルを壁や床に固定する配線固定具は全部で7種類に分けられます。

それぞれに特徴があるため、目的や使用環境に合わせて使い分けると良いでしょう。

そこで本記事では配線固定具7種類のそれぞれの特徴、目的別の選び方について解説します。

 

配線固定具の種類

まずは、配線固定具7種類の特徴をご紹介します。

クリップタイプ

クリップタイプは、パネルなどの薄くて多少強度があるものにクリップのように挟んで固定します。

挟むだけで簡単に取り付けられますが、薄くて多少強度のあるパネルのようなものがなければ取り付けることができないので注意が必要です。

ネジタイプ

ネジタイプはLANケーブルをネジで固定します。

そのため、強度な固定が求められる場面で力が発揮できるでしょう。

注意点は、ネジを止める際に電動ドライバーだと破損の恐れがあることです。通常のドライバーで止めるようにしましょう。

押し込みタイプ

押し込みタイプの配線固定具は、突起部分を穴に差し込んでケーブルを固定します。

ただ、取り付けるには、配線固定具を差し込むための穴が必要です。

取り付ける予定の場所に穴がない場合は自分で穴をあける必要があります。

穴をあける場合は穴の寸法に気を付けましょう。

また、取り付けると、裏面(片面)に固定具が突出するため、突出しても問題がない箇所で使うようにしましょう。

粘着テープタイプ

粘着テープで壁などに取り付けるタイプです。粘着テープタイプの粘着力は、材質によって異なります。

種類は通常の家庭用のゴム系、屋外や高温に耐えられるアクリル系、さらに強力で雨にも耐えられるVHB粘着テープの3種類となっています。

貼り付ける際のポイントは、貼り付ける前に該当箇所の油や水、ホコリを取り除いておくことです。

また、接着力が弱まるため、接着剤の部分には触れないようにしましょう。

マーカープレート付きタイプ

マーカープレート付きタイプは、結束バンドと一緒にタグを取り付けられます。配線が何種類もあり、一目で見分けがつくようにしたい場合などにおすすめです。

スペーサータイプ

スペーサータイプは、2つのケーブルの間にスペースを確保し、ケーブルの摩耗を防いでくれます。

モールタイプ

モールタイプはこれまで紹介したものとは異なり、ケーブルを直接固定するのではなく、ケーブルをモールの中に通してモール自体を固定します。

モールでおおわれているため衝撃に強く、製品によっては両面テープで接着可能なため、取り付けも簡単です。

LANケーブルを壁に固定する方法はこちら

 

目的別の選び方

ここからは、目的別におすすめの配線固定具をご紹介します。

車内に取り付けたい場合

車内に取り付けたい場合は、粘着テープタイプがおすすめです。

取り付ける際は、粘着テープを貼り付ける箇所に汚れやほこりがないかチェックしましょう。

また、粘着強度が低下するため、粘着テープの部分には手を触れないように注意が必要です。

強度を確保したい場合

強度を確保したい場合は、ネジタイプがおすすめです。ただ固定するにはネジを差し込む必要があるため、壁を傷つけたくない場合は別タイプ(粘着テープ付きタイプ)を選びましょう。

費用を抑えたい場合

費用を抑えたい場合は、クリップタイプ、粘着タイプ、押し込みタイプのいずれかを選びましょう。

どのタイプも、一つ数十円で安く購入することが可能です。固定具以外に必要となる道具もないため、費用を抑えられます。

手間をかけたくない場合

手間をかけたくない場合は、粘着テープ付きタイプかグリップタイプがおすすめです。

粘着タイプは貼り付けるだけで取り付けが可能ですが、貼り付ける箇所の汚れやほこりは事前にチェックしましょう。

グリップタイプは、挟むだけで取り付けが可能です。

ただ、薄くて多少強度のあるパネルのようなものがなければ取り付けられないので事前に取り付ける環境を確認しておきましょう。

 

購入前にチェックしておきたいポイント

つづいて、配線固定具の購入前にチェックしておきたいポイントを3つご紹介します。

購入前の参考にしてください。

線の太さ・形

固定する、ケーブルの太さや形をチェックしておきましょう。

LANケーブルの線の太さによって、固定具の直径の大きさも変わってきます。

また、複数のケーブルをまとめて束にして固定する場合、より直径が大きい固定具が必要になります。

ケーブルの形も考慮しましょう。ケーブル(線)の形はスタンダードタイプ・極細タイプ・フラットタイプの3種類あります。

フラットタイプのケーブルをスタンダードタイプ用の配線固定具で取り付けることはできません。

ケーブルの太さやタイプに合った配線固定具を選べるように、ケーブルの太さや形は事前にチェックしておきましょう。

粘着テープが機能するか

粘着タイプの配線固定具を使う際は、固定具を取り付ける箇所に粘着テープを貼り付けられるか確認が必要です。

ザラザラした壁や凹凸のある壁には、粘着テープが機能しないことがあります。

どんな壁面であれば取り付け可能なのか、購入前に商品情報と取り付け予定の壁面をチェックしておきましょう。

ネジを取り付けられるか

ネジタイプの配線固定具を使う場合は、取り付ける箇所にネジを打ち込むことができるかどうかを確認しておきましょう。

一般的な住宅の壁紙裏には、石こうボードが張られています。

石こうボードは、釘やネジを打ちこんでも保持する力がほとんどなく、仮にネジを打ち込んでもボロボロ崩れて外れてしまいます。

配線固定具を取り付ける予定の壁はネジの取り付けが可能なのか、下調べをしてから取り付けるようにしましょう。

 

まとめ

今回は、配線固定具の種類について解説してきました。

それぞれに特徴があり、取り付ける環境によってさまざまな製品があります。

購入前のチェックポイントを参考に、用途・環境に合った配線固定具を探してみてください。

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