LANケーブルの床下配線はDIYできる?費用やおすすめ方法をご紹介
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
近年は自宅で仕事をする方も増えている傾向にあり、仕事場と兼任しているという方も多いでしょう。
しかしオフィスを自宅と兼任するということは、仕事の機材などが増えるということでもあります。特にLANケーブルといった配線類は、新たに繋いだり増やしたりする必要があるでしょう。
また目に見える場所で配線が這っていると、部屋の雰囲気にも影響がでてしまい、なかには見苦しく感じてしまう方もいます。可能であれば、壁内や床下に隠したいところです。
この記事では、LANケーブルの床下配線をDIYできるのか、費用がどれほどかかるのかをご紹介いたします。
目次
床下配線はDIYが難しい
結論から申し上げると、床下に配線を自力で通すのは大変難しい作業です。理由としては、以下の3つが挙げられます
- 初心者が床下で作業するのは難しい
- 工具などを購入すると配線工事費用とそれほど変わらない
- 失敗も多く、費用が余計にかさむ可能性もある
初心者が床下で作業をするのは難しい
床下は当然ながら暗くて狭いため、手元がおぼつかず、誤った作業をしてしまいやすい環境です。また、何度も床下に潜らなければいけないため、体力面でも負担がかかります。大掛かりなDIYを行った経験者でも床下で行う作業は難しいため、初心者の方にはおすすめできません。
工具などを購入すると配線工事費用とそれほど変わらない
配線作業はもとより床下で作業を行うためには、さまざまな工具が必要です。なかには工事現場で使用されるものが必要な場合もあり、それらを一から買い集めるのは時間もお金もかかります。
業者に配線工事を依頼した場合、作業の難しさなどにもよりますが約40,000円が相場です。
そのため、道具が十分に揃っていないという状況なら、費用面はさほど変わらないでしょう。
失敗も多く、費用が余計にかさむ可能性もある
配線の作業は困難なため、初心者が不用意にDIYを行うと大きな失敗をしてしまう恐れがあります。
切断してはならない配線を切ってしまったり、取り付けがうまくいかなかったりすると、必要なものを再び買い直すことになったり、結局専門業者に依頼したりしなければいけません。そうなると、結果的に最初から専門業者に依頼した場合よりも、費用が高くなってしまうのです。
LAN配線を行うのに特別な資格はいらない
LANケーブルを通す配線作業に限らず、インターネットを引く作業を行うことに対して、特別な資格は必要ありません。
しかし、インターネットに関連する作業は複雑な工程を要する場面が多く、それに合わせた知識を持つことが重要です。個人でDIYを行うには、ハードルが高いと言わざるをえないでしょう。
多くの配線を隠したいのなら、OAフロアがおすすめ
床下に多くの配線を通すなら、企業などで採用されているOAフロアを取り付けるのがおすすめです。
OAフロアとは二重床のこと
OAフロアとは、床に人一人が入れるほどの空間を作った二重床のことです。ここに配線やコードを隠すことで、部屋を広く見せることができ、配線をひっかけて転ぶなどといったトラブルを防ぐことができます。
一般家庭にもOAフロアは施工できる
主にOAフロアは企業で施行されていますが、一般の家庭でも施行することが可能です。
ただし、床下には排水管など多くの配管を通していることも多く、ご家庭によってはOAフロアが物理的に不可能な場合もあります。配線が多いため、OAフロアを考えているという方は、ご自身の家にOAフロアを施行できるかどうかを業者の方に一度見てもらうと良いでしょう。
OAフロアの工事費用
OAフロアの工事費用は、設置する場所や広さ、施行するOAフロアのタイプなどさまざまな要因によって変わります。
OAフロアは主に1平方メートル分の単価で決まり、オフィスでOAフロアを設置するための費用は1平方メートルおよそ6,500円〜20,000円ほどです。ご家庭の広さや作業の難易度によっては、単価が上がることもあります。
床下配線のLANケーブルに異常が出た時は
床下配線でLANケーブルに異常が出たと疑われる場合は、床下に潜って配線を確認する必要があります。
機器に不具合が見られる場合などに確認する
突然インターネットに繋がらない、パソコンなどの機器に不具合が出ているという場合は、一度床下の配線を確認することがおすすめです。
人や物の移動、または地震といった災害などによって、ケーブルの接続が途切れていたり、劣化していたりする可能性があります。
床下配線を見るのに必要な工具
床下の配線を確認するために必要な道具は、主に以下の4つです。
- ・ハンドランプ
- ・ペンライト
- ・汚れてもよい服装
- ・膝当てと肘当て
床下は暗いため、全体を明るくするハンドランプと手元を映すペンライトは必須です。
また、床下にはホコリなどが積もっているため、作業着など汚れても良い服装で作業を行いましょう。膝当てと肘当ては、狭い床下を這う際に痛めないように着用します。
道具類を入れたケースなどにも滑車などが付いていると、移動がスムーズに行えるため便利です。
専門業者に相談する
ケーブルに不具合があることを見つけた場合、専門業者に修理を依頼しましょう。個人で修理することはほとんど不可能であるため、不具合があるケーブルを動かしたり引き抜いたりせず、プロにお任せすることが大切です。
まとめ
床下配線を初心者でもDIYできるのかについてご紹介しました。
床下配線のDIYは初心者には大変不向きであるため、無理せずプロの方に工事を依頼しましょう。
床下を人が這えるほどの高さがある場合は、OAフロアがおすすめです。自宅を事務所として使用したい、しかしケーブル類はあまり見せたくないという方は一度検討してみてはいかがでしょうか。