ケーブルのオスとメスの違いとは?合わない時の対処法とあわせて解説
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
昨今は在宅で仕事をする方も増え、パソコンを始めとした周囲の機器などをより良いものにしようと考える方もいらっしゃいます。
しかし、いざ購入したパソコンや機器をインターネットに繋ごうとして、肝心のケーブルが合わずに手間取ってしまったことはないでしょうか。
デバイス同士を繋げたり、インターネットを利用したりするうえで欠かせないケーブルですが、適切でないものを無理やり繋いでしまうと、不具合を起こしてしまう原因になるかもしれません。
この記事では、ケーブルの基本となるオスとメスの違い、ケーブルが合わない時の対処法をご紹介いたします。
目次
ケーブルにおけるオスとメスの違い
ケーブルを繋ぐ際に、「オス」や「メス」といった単語を聞いたことはないでしょうか。これはコネクタの形のことで、機器に挿し込んだり、あるいは挿し込まれたりするようになっています。では、オスとメスの見分け方についてご説明いたします。
ケーブルのオスとメスの見分け方
コネクタが機器に挿せるように形が出っ張っているのがオス、逆に挿し込まれやすいようにへこんだ部分を持つのがメスです。
通常、ケーブルに付いている方はオスのコネクタであることが多い傾向にありますが、繋ぐ機器によってはメスのコネクタが付いている場合もあります。
通信ケーブルの両端はオスになっていることが多い
通信ケーブルのコネクタは一般的に両端がオスになっていることが多く、メスのコネクタが付いていることは滅多にありません。
メスのコネクタは機器に付いていることが多いため、パソコンとスマホなど異なるデバイス同士を繋げたい場合には、両端がオスになっているものが使用されます。
延長ケーブルは両端ともオスまたはメス
使用するケーブルを伸ばすための「延長ケーブル」などの場合は、右と左のどちらかがメスのコネクタになっていることがあります。
ケーブルの種類や製品によって、オスだけが付いている場合やメスだけが付いている場合があります。繋ぎたい機器や他のケーブルを考慮して購入するようにしましょう。
オス側を「ピン」、メス側を「ソケット」と呼ぶこともある
ケーブルの中には、オスのコネクタがカバーで覆われているものやメスの受け入れ部分が飛び出しているものなどがあり、一目で判断がしにくい場合があります。
そのため、誤って取り付けることがないように、ケーブルのコネクタは「オス」「メス」と製品に表記するようになりました。
誰が聞いてもわかるように呼び分けられていますが、オス側を「ピン」、メス側を「ソケット」と呼ぶこともあります。
しかし、呼び方や製品の表記が異なっているだけで、機能や見た目に変化が出るということはありません。
オスとメスのコネクタの役割について
コネクタがオスとメスの形になっていることには、それぞれ理由が存在します。次は、それぞれのコネクタの役割についてご紹介します。
オスコネクタは信号や電力を送る
オスのコネクタは、機器への送電やデータの移動が主な役割です。
電気を送ることでることでパソコンやスマホのデバイスを充電したり、写真やテキストなどのデータを移動させて他の機器でも見れるようにしたりします。
オスの突起部分が対応するメスと接続されることで、正確なデータの移送などを行うのです。
メスコネクタは情報や電力を受信する
メスコネクタは、ケーブルを通して送られてくる情報や電力を受信する役割を持っています。
オスコネクタの突起部分は製品によっては細長い形で作られており、正確な情報を受信するために、メスコネクタが外からくる電波や衝撃などから保護する役目も担っています。
異なる機器同士を繋ぐ際は、適切な組み合わせが必要
プリンターやパソコンといった、異なる機器を繋ぐ際は、ケーブルのオスとメスが合っていることが必要です。機器側とケーブル側のコネクタが合っていないと不具合が起きる原因になります。オスとメスであるかを必ず確認し、適切に組み合わせましょう。
ケーブルのオスとメスが合わない時は
コネクタの接続がうまくいかない時は、どのように対処すると良いのでしょうか。
ケーブルが合っていないと起こる問題と対処法についてご紹介します。
ケーブルのオスとメスが適切でないとさまざまな問題が起こる
ケーブルのオスとメスが合っていないと、さまざまな問題が起こります。
- ・接続ができない
- ・機器が信号を受信できない
- ・ケーブルにダメージがかかる
接続ができない
接続先がオス同士、またはメス同士であったり、使用するデバイスと対応していなかった場合は、正常に接続することができません。
そのため、ケーブルが挿さっていないと機器が判断し、充電やデータなどを反映することができない可能性があります。
コネクタ同士が適切なもの同士でない場合は、ケーブルのオスをメスに変更したり、対応する規格のものに変更したりする必要があるでしょう。
機器が信号を受信できない
対応外のコネクタ同士を無理やり接続した場合、機器からから送られてくるデータや電気を正確に受信できなくなってしまいます。
接続が不安定の場合、機器の電源が入らない原因になってしまったり、データが途中で損傷してしまう可能性もあります。
そのため、充電が不十分であることやファイルが開かないといった現象が起きやすくなってしまうでしょう。
ケーブルにダメージがかかる
不一致なコネクタ同士を繋げることでケーブルに余剰の電力が回り、大きなダメージを負わせてしまう可能性があります。
ケーブルには製品それぞれに対応できる電力が定められているため、コネクタが合わないものを使用すると機器を充電するための電力を送る際に必要以上の負荷をかけてしまうでしょう。これは、ケーブルだけでなく機器にも故障のリスクを与えかねません。
ケーブルが合わない時の対処法
ケーブルが合わない時の対処法としては、以下の方法が挙げられます。
- ・適切なコネクタを探す
- ・安田プラーを使用する
適切なコネクタを探す
まずは、機器やケーブルと合うコネクタを探してみることがおすすめです。
オスとメスのコネクタがどちらも対応するものを選び、ケーブルが利用目的に合っているものを選びましょう。
通信もしたいが、充電のみにしか使えないなどといった利用目的に沿わないものを選んでしまうと、せっかく購入したケーブルが使用できない場合があります。
アダプターを使用する
特殊なコネクタやコネクタの規格を合わせるために、変換アダプターなどを使用するのも有効です。
変換アダプターは、所持するケーブルに付けることで、コネクタのオスとメスを合わせたり、機器の規格と対応させたりすることができます。家電量販店やネットなどで気軽に買うことができ、所持するケーブルを利用したいと考えている方におすすめです。
まとめ
ここまで、ケーブルの基本となるオスとメスの違いについてご紹介いたしましたが、いかがだったでしょうか。
ケーブルのコネクタは正確な接続のために、オスとメスに作り分けられています。
コネクタ同士が不一致の場合は、そもそも接続ができなかったり、データの送受信が正常に行われない原因になってしまうでしょう。
ケーブルはデバイスに合ったものを使用し、合わない場合は変換アダプターなどでデバイスに合うよう調整してください。