DACケーブルとAOCケーブルの違いは?どっちを選ぶべきか解説!|LANケーブルと結束バンドのことなら|パンドウイット

DACケーブルとAOCケーブルの違いは?どっちを選ぶべきか解説!

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

DACケーブルとAOCケーブルにはそれぞれ特徴がありますが、どちらを使用するべきか分からない方もいるでしょう。

そこで本記事では、DACケーブルとAOCケーブルの違いや、どちらを選ぶべきかを解説していきます。

DACケーブルとAOCケーブルの使い分けにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

DACケーブルとAOCケーブルの比較

DACケーブルとAOCケーブルを「範囲」「ケーブルタイプ」「消費電力」「曲げ半径」「アプリケーション」で比較すると、以下の通りです。

 

範囲

ケーブルタイプ

消費電力

曲げ半径

アプリケーション

パッシブDACケーブル

<7m

Twinax銅ケーブル

<0.15w

24AWG=38mm、30AWG=23mm

ToR、

隣接ラック

アクティブDACケーブル

7~15m

Twinax銅ケーブル

0.5~1w

24AWG=38mm、30AWG=23mm

ToR、

隣接ラック

アクティブ光ケーブル(AOC)

100m≧

光ケーブル

>1w

3.0mm

ToR、EoR、MoR

消費電力

AOCケーブルとDACケーブルを比較すると、消費電力はAOCケーブルのほうが1~2w高い傾向があります。

DACケーブルには「パッシブDACケーブル」「アクティブDACケーブル」の2種類あります。直接接続銅ケーブルの熱設計により、パッシブDACケーブルの消費電力は0.15w以下、アクティブDACケーブルの消費電力は1w以下です。

したがって、消費電力にかかる運用コストを削減したい場合は、DACケーブルを利用するのがおすすめでしょう。

価格

AOCケーブルとDACケーブルの価格を比較すると、DACケーブルのほうが安価な傾向にあります。

これはDACケーブルがAOCケーブルに比べ、内部構造がシンプルでコンポーネント点数が少ないためです。

ただし、DACケーブルは短い距離において費用対効果が高いといえますが、長距離で使用する際には、オプションを比較して全体的な費用リストを作成するとよいでしょう。

EMI耐性

EMIとは、外部から電気回路に影響を与える電磁妨害のことです。

EMI耐性が高いほど、外部からの影響を受けることなく伝送ができます。

AOCケーブルは、電流を流さない誘電体である光ファイバを含んでいるため、外部の電磁波の影響を受けずに使用することが可能です。

一方、DACケーブルはEMI耐性が低く、外部の影響を受けやすい傾向があります。

伝送距離

AOCケーブルは、光ファイバ技術を採用することで100~300mという長距離伝送が可能です。

一方、DACケーブルは伝送速度によって異なりますが、基本的にはパッシブDACケーブルが最大7m、アクティブDACケーブルが最大10mまでしか伝送ができません。

長距離での伝送をする際はAOCケーブル、短距離での伝送にはDACケーブルを使用するのがおすすめです。

 

DACケーブルとAOCケーブルのメリットとデメリット

DACケーブルとAOCケーブルにはそれぞれ特徴があるため、メリットとデメリットを理解して用途に合ったケーブルを使用しましょう。

DACケーブルのメリットとデメリット

ここでは、DACケーブルのメリットとデメリットについて解説していきます。

 

メリット

DACケーブルのメリットは3つあります。

1つ目のメリットは、費用対効果が高いことです。

DACケーブルは、光ファイバケーブルと同等の性能を持っているにもかかわらず、価格が非常に安い傾向があります。

DACケーブルは、同じ長さのAOCケーブルの2~5分の1程度の価格なので、DACケーブルを使用することでデータセンター全体のケーブルコストが削減可能です。

2つ目のメリットは、消費電力の低さです。

パッシブDACケーブルは、DACケーブルの中でも電源が不要であるため、消費電力が少なくなります。

アクティブDACケーブルは、一般的に440mWの消費電力で、AOCケーブルを使用するよりも数十万kWの電力節約が可能でしょう。

3つ目のメリットは、耐久性が高いことです。

DACケーブルは、光モジュールと光ケーブルのシームレスな接続形式で設計されているため、光ポートがほこりなどの侵入から守られ、損傷を受けにくくなっています。

 

デメリット

DACケーブルのデメリットは、AOCケーブルよりも重量があってかさばってしまうことです。

かさばることにより、電気信号による影響を受けやすくなってしまいます。

また、長距離での使用には向いていません。

AOCケーブルのメリットとデメリット

ここでは、AOCケーブルのメリットとデメリットについて解説していきます。

 

メリット

AOCケーブルのメリットは3つあります。

1つ目のメリットは、軽いことです。

AOCケーブルは、光トランシーバと光ファイバパッチケーブルで構成されており、400GのAOCケーブルの容積は、約400GのDACケーブルの半分程度で、重量はわずか1/4です。

2つ目のメリットは、伝送距離が長いことです。

AOCケーブルは、コンピュータールームの配線システムでの熱解放が改善され、光ケーブルの曲げ半径が小さくなったことにより、最大で100~300m伝送することができます。

3つ目のメリットは、電波干渉の影響を受けにくいことです。

AOCケーブルは、内部に静電界を維持できる一種の誘電体であるため、製品の伝送性能のビット誤り率も優れています。

 

デメリット

AOCケーブルのデメリットは、値段が高価でDACケーブルよりも2〜5倍ほどの費用が必要になることです。

またAOCケーブルは、軽量であることがメリットである一方で薄いため、丁寧に取り扱わないと損傷しやすく、耐久性が弱まる可能性が高くなります。

DACケーブルの種類についてはこちら

 

DACケーブルとAOCケーブルどっちを選ぶ?     

ここでは、DACケーブルとAOCケーブルのどちらを選ぶべきか解説していきます。

広いスペースではAOCケーブル

広いスペースで使用する場合は、伝送距離の長いAOCケーブルがおすすめです。

AOCケーブルは電波干渉も受けづらい性質をしており、伝送距離が長くても外部の影響を受けにくいといえます。

一方で、狭く限られたスペースで使用する場合は、伝送距離の短いDACケーブルがおすすめです。

価格を重視する場合はDACケーブル

価格を重視する場合には、DACケーブルを使用するのがおすすめです。

AOCケーブルには、DACケーブルよりも2〜5倍の費用が必要になります。

ただし、DACケーブルは長距離での伝送に向かないため、長距離で使用する場合には、値段が高くともAOCケーブルを使用するようにしましょう。

 

まとめ

DACケーブルとAOCケーブルには、消費電力、価格、EMI耐性、伝送距離などさまざまな違いがあります。

それぞれにメリットとデメリットがあるため、用途や使用する環境によって使い分けることが重要です。

基本的に、狭いスペースで使用する場合はAOCケーブル、価格を重視する場合はDACケーブルを使用しましょう。

パンドウイットでは、エレクトリカル製品及びネットワーク製品を販売しており、多数のDACケーブルを取りそろえています。

色やAWG、外径、長さなど、好みに合わせてDACケーブルを選ぶことが可能です。

どのDACケーブルを選ぶべきかお悩みの方は、ぜひパンドウイットのDACケーブルをご利用ください。

製品に関するお問い合わせはこちら

👉なるほど・ザ・LANケーブリング
📒製品カタログはこちら

製品の購入に関するお問い合わせはこちら
「なるほど・ザ・LANケーブリング」関連記事
よく読まれている記事
  • Information