サーバーラックはどれを選ぶべき?選ぶ際のポイントをご紹介!
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
サーバーラックは、大切な情報を管理するサーバーを守る役割を果たします。
サーバーラックの使用は便利ですが、選び方が分からない方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、サーバーラックを選ぶ際のポイントについて解説していきます。
サーバーラックについてお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
サーバーラックとは
ここでは、サーバーラックの概要やネットワークラックとの違いなどについて解説していきます。
サーバーラックって何?
サーバーラックとは、サーバーを衝撃や落下から守るために収納するラックです。
前後に扉と鍵が備わっているものや、放熱穴が付いているものもあります。
ネットワークラックとの違い
サーバーラックは主にコンピューターを収納しますが、ネットワークラックはルーターやスイッチングハブなどを収納するために設計されたラックです。
ネットワークラックは、大量のケーブルを接続する通信機器を収納するため、ラックの機器取り付け部の両サイドに配線スペースを大きく確保しています。
作業性と収納性を高めるため幅も広く、ワイドラックと呼ばれることもあります。
サーバーラックを利用するメリット
サーバーラックを利用するメリットをご紹介していきます。
1つ目のメリットは、縦のスペースを利用してよりコンパクトに収納することで、限られたスペースの有効活用が可能なことです。
また、むき出しの状態でサーバーを置いておくよりコード類の延長が短いため、見栄えを良く保つことができます。
2つ目のメリットは、サーバーラックに関連機器をまとめると、何かトラブルがあっても保守やメンテナンスが容易になり、復旧時間を短縮できることでしょう。
3つ目のメリットは、大切なデータを厳重に管理できることです。
前後の両扉に鍵がついているサーバーラックを使えば、厳重に保管することができます。
4つ目のメリットは、ホコリによる故障リスクの軽減です。
サーバーを長期間むき出しにしておくと、ホコリがたまってファンに詰まる恐れがあります。
サーバーラックに収納すれば、ホコリがたまらず、故障リスクを軽減できるでしょう。
サーバーラックの種類
サーバーラックの種類は、大きく分けて19インチマウント型とタワー型または据え置き型の2種類があります。
19インチマウント型は、機器の幅が19インチ(482.6mm)、高さが1.75インチ(44.45mm)の倍数でのみ使用可能です。
タワー型または据え置き型は、名前の通り据え置いた状態で使用するもので、さまざまな形状や対応可能なサイズ、耐荷重があります。
サーバーラックを選ぶ際のポイント6選
ここでは、サーバーラックを選ぶ際のポイントをご紹介していきます。
必要な量の収納が可能か
必要な種類の機器と台数を収納できるか確認する必要があります。
もし機器を収納できても、ケーブルが収納できなければ使用できないため、しっかり確認しましょう。
1U(1.75インチ)以上余分にスペースがあると理想的です。
十分なスペースがあるか
サーバーラックを置く十分なスペースを確保する必要があります。
ラック自体のサイズに加え、周囲のメンテナンススペースも考慮しましょう。
前面側は機器の設置や交換時に引き出せるスペースが、背面側は作業者がスムーズに出入りできるためのスペースがそれぞれ必要です。
観音開きのような2枚ドア仕様にするなど、省スペース化にすることもできます。
どんな冷却ソリューションがあるか
サーバーラックにどんな冷却ソリューションがあるかを確認しましょう。
発熱量の少ない機器を収納する場合、閉鎖型のドア仕様で天井ファンによる放熱も可能です。しかし、近年は1ラック当たりの発熱量が増加しており、部屋の空調を最大限に利用できるように考慮された通気型ドア仕様ラックが主流です。
この場合、機器が未搭載の部分や機器取り付けレールの外側の隙間は、冷却効率を低下させてしまいます。
それを防ぐためには、ブランクパネルやエアパッフルプレート、ヒートシャッター、熱交換器、クーラーなどのアイテムを使用すると効果的です。
作業性は高いか
機器のマウントや交換、増設、ケーブリングのしやすさなど、作業性の高さも重要です。
サーバーラックに収納するのは電子機器のため、メンテナンスを必ずしなければならないのです。
そのため、作業性の低さは運用効率の低下につながってしまいます。
耐荷重は十分にあるか
サーバーラックは、大切な情報を管理するサーバーを保管するものです。
そのため、きちんと守れるように耐荷重が優れたものを選びましょう。
拡張性はあるか
拡張性があるかどうかも、増設の可否にかかわる大事なポイントです。
増設することになった場合、拡張性がないと別のラックを用意しなければならない上に、デッドスペースが生まれてしまいます。
サーバーラックのサイズ
サーバーラックのサイズは、どのくらいの大きさのサーバーラックがいくつ必要かによって異なります。
サーバーなどの収納したい機器の高さが合計40U以上の場合は、複数のサーバーラックを用意しなければなりません。
40U以下であっても、詰めすぎると熱がこもりやすく、正常に機能しなくなる恐れがあるため、上下に少し空間を作るようにしましょう。
まとめ
サーバーラックは、大切な情報を管理するサーバーを保護するために製造されたラックです。
サーバーラックを選ぶ際には、収納量や周りのスペース、冷却ソリューションの有無、作業性の高さ、耐荷重の高さ、拡張性を確認しましょう。
パンドウイットでは、エレクトリカル製品およびネットワーク製品を販売しています。
サーバーラックについてお悩みの方は、ぜひパンドウイットへご相談ください。