データセンターの市場規模はどのくらい?市場動向についても解説|LANケーブルと結束バンドのことなら|パンドウイット

データセンターの市場規模はどのくらい?市場動向についても解説

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

クラウドサービスの拡大に伴い、多くの企業や組織が、データの保管や処理を効率的に行うための施設として、データセンターの需要は急速に拡大しています。

本記事では、国内におけるデータセンター市場の規模や、データセンターの役割、今後の市場動向について解説します。データセンターが、どのようにビジネスや社会に貢献しているのか、詳しく見ていきましょう。

 

国内におけるデータセンターの市場規模について

はじめに、国内データセンターの市場規模の推移と今後の予測を紹介します。

市場規模の推移

日本国内のデータセンター市場は、クラウドサービスの普及やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進により、急速に拡大を続けています。2022年には市場規模が2兆257億円に達し、初めて2兆円を超えました。

特に2015年以降の成長は著しく、2022年までの7年間で市場規模は3倍以上に拡大しています。

市場規模の予測

2026年には、国内データセンターの市場規模が3兆円を超える見通しとなっており、成長率は緩やかに鈍化しながらも、毎年10%以上の伸びを維持するとされています。

AIやビッグデータの利用拡大に伴い、大容量のデータ処理やストレージ能力への要求が高まる中で、IT技術の進化とともにデータセンター市場も引き続き拡大していく見込みです。

建設投資予測

日本国内のデータセンター建設投資は、今後も急速に拡大すると予測されています。2024年には、前年の約1.55倍に増加し、5,000億円を超えるとされており、2024年以降も毎年5,000億円以上の投資が継続する見込みです。

この成長の背景には、特にクラウドサービス向けの大規模データセンターの需要増加があります。また、建設コストの上昇や人手不足も投資額の増大に寄与しており、今後もデータセンター市場への高水準な投資は続くでしょう。

 

データセンターが持つこれからの役割とは

ここでは、デジタル化が加速する現代社会において、データセンターが今後果たすべき役割について解説します。

世界的なインターネットの普及によるデータ量の増加への対応

世界的なインターネットの普及に伴い、データ量は飛躍的に増加しており、2025年には180ゼタバイトを超えるとみられています。この膨大なデータを効率的に処理・分析・保管するためには、データセンターの強力で高度なインフラが必要です。

データセンターは、急増するデータ量に対応し、ビデオストリーミングやクラウドサービス、オンラインゲーム、IoTデバイスなどの需要に応えるため、今後ますます重要な役割を果たすことが期待されています。

最新技術による業務効率向上

データセンターは、AI・IoT・クラウドコンピューティングなどの最新技術の導入により、業務効率を大幅に向上させています。特に、AIや機械学習を活用した予測分析によって、サーバーにかかる負荷の最適な管理や、エネルギー消費の削減を実現し、運営コストを抑えることが可能です。

また、IoT技術は温度や湿度、電力消費のリアルタイム監視を強化し、運営の効率化をサポートします。

省エネルギーでの運用

データセンターの運用における省エネルギー対策は、エネルギー消費の増加に対応する上で重要な課題です。技術の進化によって再生可能エネルギーの活用、効率的な冷却システム、環境配慮型の建築設計が導入され、エネルギー消費と環境負荷の削減が進んでいます。

また、AIやIoTを活用したエネルギー管理の自動化も効率的な運用に寄与する技術であり、環境への影響を最小限に抑えた運用を追求しています。

 

データセンターの市場動向

現在のデータセンター市場には、クラウド移行とオンプレミス回帰という2つの流れがあります。

クラウドサービスの需要拡大

クラウドの導入によって企業は柔軟性を高め、コスト削減やスケーラビリティの向上を実現しています。そのため、データセンターにはさらなるセキュリティ強化やエネルギー効率の向上が必要です。

また、クラウドサービスプロバイダーの選択肢が増えたことで、企業はサービスの品質やコスト、立地条件を基に最適なパートナーを選ぶことが可能となり、業界の競争が一層激化しています。

オンプレミス回帰の背景

企業がオンプレミスを選択する背景には、セキュリティへの懸念、特定のアプリケーションに対するパフォーマンス要件、コストの予測しやすさといった要因があります。クラウドは多くの利点を提供していますが、すべての企業や業務に適しているわけではありません。

データ量の増加に伴い、クラウドの利用が予想外に高コストとなる場合もあるでしょう。このことから、オンプレミスの需要は根強く残っており、クラウドとのハイブリッドモデルを採用する動きも広がっているのです。

 

まとめ

データセンターの市場規模は、これまで急速に拡大しており、今後も成長が見込まれています。企業のデジタル化が進むにつれて、データセンターの役割はますます重要となり、ビジネスにおけるデータセンターの活用は、今後も欠かせない要素となっていくでしょう。

製品に関するお問い合わせはこちら

👉インフラから考えるデータセンター
📒製品カタログはこちら

製品の購入に関するお問い合わせはこちら
「インフラから考えるデータセンター」関連記事
よく読まれている記事
  • Information