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塩害地域でも利用できる結束バンドは?劣化する要因も紹介!

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

結束バンドは、紫外線や塩害、荷物の荷重などのさまざまな要因によって劣化します。

劣化すると寿命が縮まってしまうため、使用する地域に適した結束バンドを利用するなどの対策を取ることが大切です。

本記事では、特に海岸が近い塩害地域でも利用できる結束バンドをご紹介していきます。

塩害地域での結束バンド利用にお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

結束バンドの劣化の要因

結束バンドの寿命は7~8年といわれていますが、使用する環境などにより劣化して寿命は変化します。

結束バンドの主な劣化の要因は、以下のとおりです。

  • ・紫外線
  • ・荷物の荷重
  • ・塩害
  • ・振動
  • ・乾燥
  • ・熱・直射日光

それぞれの要因について解説していきます。

紫外線

結束バンドを屋外で使用する場合の劣化の主な原因は、紫外線です。

材質の分子構造が破壊され、結束バンドの表面の色が変化したり、ヒビ割れを起こしたりします。     

また劣化だけでなく、断絶のリスクもあるため、夏場の屋外で使用する場合にはカバーを付けましょう。

耐候性のある結束バンドを使用すれば、通常の結束バンドと比べて劣化を遅らせることができます。

荷物の荷重

荷物の荷重によっても、結束バンドの劣化が進みます。

そもそも結束バンドはケーブルやワイヤーをまとめたり、束ねたりするアイテムとして作られているため、重量への耐久性は期待できません。

したがって、結束バンドに荷物を引っかけたりして使用するのは避けましょう。

塩害

塩害によっても、結束バンドの劣化は加速します。

海岸付近の屋外で使用した際、潮風や波しぶきによる塩害の影響で、結束バンドが破断してしまう可能性もあるでしょう。

したがって、海岸付近で結束バンドを使用する場合は、耐塩害性のある結束バンドを使用する必要があります。

振動

結束バンドは振動によっても、表面にヒビが入ったり、割れやすくなったりします。

洗濯機やモーター周りなど、振動が起こる場所で使用している場合には、注意が必要です。

振動のある場所で使用する場合には、定期的にメンテナンスするか交換しましょう。

乾燥

過度の乾燥も結束バンドの劣化につながります。

できる限り乾燥した場所は避けて使用しましょう。

熱・直射日光

熱や直射日光などの高温下での使用も、結束バンドの劣化を早めます。

夏場に使用する際は、できる限り高温下を避けるとともにカバーをしましょう。

また、屋外で使用される結束バンドは黒色が一般的です。黒色の理由は、素材にカーボンブラックという安定剤が使われているためで、カーボンブラックは高い耐候性も持ち合わせています。

したがって、黒色の結束バンドを使用することでより劣化を抑えられるでしょう。

結束バンドが劣化する原因について詳しくはこちら

 

塩害地域での利用におすすめな結束バンド

海岸付近で塩害を受ける可能性がある地域は、以下の結束バンドがおすすめです。

  • ・耐候性ポリプロピレン
  • ・耐候性ナイロン12
  • ・11ナイロン

それぞれの結束バンドの特徴について解説していきます。 

耐候性ポリプロピレン

ポリプロピレンはもともと耐候性が悪いというデメリットがあり、紫外線や日光に弱いものの、熱に強く強度が高いという特徴があります。

耐候性ポリプロピレンは、耐候性も優れているポリプロピレン素材の結束バンドで、塩害地域での使用も問題ありません。

耐候性とは、太陽光・雨・湿度などの屋外の環境に対する耐性のことを指し、耐候性が低ければ変色や変形が生じる可能性があります。

耐候性ナイロン12

耐候性ナイロン12は、屋外耐久性を向上させた製品です。

耐塩化カルシウム性能、耐塩化亜鉛性能に優れているため、塩害や紫外線などの過酷な環境下でも、長寿命なのが特徴です。

パンドウイットの「耐候性ナイロン12」は、屋外暴露試験で耐用年数28年が実証されており、塩害の耐久性にも優れていることが証明されています。

一般的なナイロン6.6と比較すると、屋外耐久性は10倍以上も向上します。

また、長く使用できるため、メンテナンス作業やトータルコストの削減も可能です。

パンドウイットの「耐候性ナイロン612」の利用もおすすめです。

耐候性ナイロン612は、塩類や塩基、塩素化炭化水素などへの耐性があり、耐候性ナイロン12と同じく、屋外での用途にも適しています。

耐候性ナイロン612の魅力は塩害耐性だけではありません。

耐候性ナイロン612は、耐候性寿命が20年に相当し、高い耐紫外線性を有している点も魅力の一つです。

また、ロック爪付きで容易に取りつけができるため、作業者の負担を軽減してくれます。

耐候性ナイロン612について詳しくはこちら

11ナイロン

11ナイロンも塩害地域での利用が可能です。

11ナイロンは植物由来のバイオマスプラスチックで、原料にはヒマシ油が使用されています。

ヒマシ油は塩化亜鉛や塩化カルシウムなどの腐食生成物への耐性が特徴で、長期間効果を発揮します。

 

まとめ

結束バンドは使用する環境に適したものを選ばないと、切れてしまったり、ヒビ割れが生じてしまったりと、寿命が縮まってしまいます。

結束バンドを長く安全に利用するためには、使用環境に合った材質のものを選びましょう。

特に、海岸近くの屋外で使用する場合は、耐塩害性が重要です。

パンドウイットはエレクトリカル製品及びネットワーク製品を販売しており、塩害地域でも利用できる結束バンドを豊富に取りそろえています。

色、長さなど好みに合わせて選ぶことが可能です。

どの結束バンドを選ぶべきかお悩みの方は、ぜひパンドウイットの結束バンドをご利用ください。

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