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ハーネスケーブルとは?概要や用途を分かりやすく解説!

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

ケーブルの種類は多様で、それぞれに異なる特徴があることから、用途に応じて適切に使い分けることが重要です。

中でもハーネスケーブルは、電力や電気信号を送る際に必要なケーブルです。

そこで本記事では、ハーネスケーブルの概要や用途を詳しく解説します。

ハーネスケーブルについてお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

ハーネスケーブルとは

まずは、ハーネスケーブルの概要や主な材料、選び方などをご紹介していきます。   

複数の電線を束にして端末加工をしたもの

ハーネスケーブルとは、複数の電線を束にして、端末加工を施したケーブルのことです。

複数の電線をワンタッチで接続できるのが特徴で、電力や信号を伝達するためには不可欠です。

なお、ハーネスケーブル以外にも「ハーネス」「ケーブル加工品」「ワイヤーハーネス」など、さまざまな呼び方があります。

主な材料はケーブル・端子・コネクタ

ハーネスケーブルの主な材料は「ケーブル」「端子」「コネクタ」の3つです。

場合によっては端子のみで、コネクタやケーブルを含めないこともあります。

また、ケーブルを束ねる結束バンドや保護するチューブ、ノイズを防止するフェライトコアなど、便利なツールが使用されることもあります。

手作業で作られることが多い

デジタル化が進む現代においても、ハーネスケーブルは手作業で作られることも多いです。

特に、複雑な形状や特殊な要件を持つハーネスケーブルは、作業者の熟練した技術が必要なため、労働不足が大きな問題となっています。

近年、AIやロボットシステムの研究・導入が進められており、一部では自動化が進んでいます。

しかし、完全な自動化には多くの時間がかかると言われており、依然として人間の力が必要でしょう。

ハーネスケーブルの選び方

ハーネスケーブルを選ぶ際の流れは、以下のとおりです。

 

  1. 1.各種機器のインターフェースを確認する
  2. 2.適切な端子やコネクタを選ぶ
  3. 3.電源やケーブルを選択する
  4. 4.どのように配線するかを決定する
  5. 5.外装品を決める

ケーブルの長さは、機器の距離で決めると良いでしょう。

また、ハーネスケーブルを複数の機器に接続する場合は、ケーブルが分岐する場所や結束位置も事前に想定しておくのがポイントです。

さらに、結束バンドやチューブなどの外装品は、寸法や取り付け位置の情報が必要となるため、あらかじめ決めておきましょう。

ハーネス・ワイヤー・ケーブルの違い

ハーネス・ワイヤー・ケーブルは、それぞれで構造や用途が異なり、機器の接続方法や環境に応じて使い分けられています。

ハーネスの場合、単線または複数の電線を束ねて両端にコネクタを取り付け、機器間接続に用いられることが多いです。

ワイヤーは絶縁被膜で覆われた単芯のことで、短距離の屋内配線に適しています。

ケーブルはシース(被膜)に覆われた多芯で、長距離や大容量の電圧運用に対応しており、シースの種類によっては耐油性や耐候性があります。

 

ハーネスケーブルの用途     

ハーネスケーブルは、さまざまなシーンで使用されています。

ここでは、ハーネスケーブルの用途をご紹介していきます。

自動車

自動車には多くのワイヤーハーネスが使用されており、電気信号によって車内の各スイッチ操作を制御システムに伝達する役割を担います。

特に、車の操作で重要な運転席やエンジン部分付近で使用されていることが多く「エンジンハーネス」「ドアハーネス」と、部位によって呼び方が異なるのも特徴です。

今後も需要が高まる自動車のハーネスケーブルには、さらなる技術向上が期待されています。

医療機器       

ハーネスケーブルは医療機器にも多く使用されています。

例えば、血圧計や心電図、MRI・CTなどの精密機器まで、あらゆる医療機器に応じたハーネスケーブルがあります。

安定した信号伝達を担うことから、ハーネスケーブルは医療機器においても重要です。

民生機器   

日常で使用する民生機器にも、ハーネスケーブルが多く使われています。

例えば、冷蔵庫や洗濯機などの家電製品、PCやコピー機などのオフィス機器、テレビや音楽プレイヤーなどのAV機器などが挙げられます。

一方、スマートフォンなどの小型機器は体積が小さく、機器内にハーネスケーブルが収まらないため、薄型の回路や基盤が使用されるのが一般的です。

民生機器の性能を支えられるよう、用途に応じて最適なハーネスケーブルを活用しましょう。

生産設備

自動車や医療機器、民生機器を製造する生産設備にも、ハーネスケーブルは欠かせません。

例えば、自動車の加工機や搬送機器内部での使用や、FA化された工場で導入されたロボットの制御が挙げられます。

産業機器を円滑に稼働させるためにも、ハーネスケーブルは生産設備に不可欠なのです。

 

まとめ   

ハーネスケーブルは、電力や電気信号の伝達に必要なケーブルです。

複数のケーブルを束ねており、先端にコネクタなどが取り付けられているという特徴があります。

自動車や医療機器、民生機器、生産設備など、さまざまな機器で使用されており、各用途に応じて設計されています。

ハーネスケーブルの種類は多岐にわたるため、機器の特性に合わせて選定しましょう。

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