社内ネットワーク構成の「最適化」とは
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
社内ネットワークは無計画に拡張や分散を行うと、意図に反して非効率になってしまいます。そこで、課題を吟味して「最適化」を行いましょう。こちらでは、社内ネットワークにおける代表的な最適化対策をご紹介します。
端末台数は適切に
システムやサーバーにかかる負荷は、接続する端末の台数に比例しています。接続されている端末台数が多すぎると、負荷が増大することによって通信速度低下の原因となります。社内ネットワークの最適化では、まず「自社の規模に合った必要最低限の端末台数」を把握する必要があります。
ネットワークハブがあれば、有線によって端末接続数を増やすことが可能です。また、タブレットやスマートフォンをオペレーションに活用する例も増えていることから、無線の接続数も増加しているかもしれません。一方で接続数を自由に増やせることから、徐々に不必要な端末の接続が増えていることも考えられます。負荷の増大による生産性低下を防ぐため、ネットワーク上の接続端末数を見直してみましょう。
システムを集約させ管理コストを削減
「システムを細かく分散させると運用が最適化される」と思われがちですが、規模感によってはその限りではありません。システムを分散した場合、それぞれの単位に発生する管理コストが懸念されます。管理を担当するオペレーターの人件費をはじめとして、分散したシステムごとに管理コストが発生します。
システムを分散している場合は、集約可能かどうか検討してみましょう。管理オペレーターそれぞれの作業負荷が小さにもかかわらず、管理コストがかかっている場合は、不必要なシステムが分散しているかもしれません。管理を担当する人材を最小限にすることで、合理的な判断につながる場合もあります。
トラブル時の調査・復旧がしやすい構成を意識
社内ネットワークにおいて、システムの停止はもっとも避けなければならない事態です。それと同時に、どれだけ運用を強化してもトラブルの可能性を完全になくすことはできません。「問題は起こるもの」と捉え、トラブルに対応できるネットワーク構成にしておきましょう。
シンプルなネットワーク設計は、原因のスムーズな究明の役に立ちます。また、速やかに切り替え可能な構成にしておくことで、システム停止を避ける取り組みも重要です。
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以上が社内ネットワークの最適化における取り組みの代表例です。最適化意識の有無によって、運用コストや手間、トラブルのリスクは大きく変わってきます。長期的にシステム運用することを考え、自社のネットワークに求められる最適化対策を検討してください。