室内のLANケーブルはどうやって隠す?
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
室内にLANケーブルが露出している状態は、美観や安全上の問題から好ましくありません。実際、多くの方が何らかの方法でLANケーブルを隠しています。こちらでは、室内のLANケーブルを見えない場所に隠すための代表的な3つの方法をご紹介します。
壁の中に隠す
通常、壁の内部には空洞が設けられています。壁に穴さえ開けられれば、LANケーブルを侵入させて隠すことができます。穴を空ける工事は難しく思われがちですが、電動ドリルを使えば誰でも簡単に実施可能です。
壁の中にケーブルを通せばケーブルが完全に隠れますが、一度空けた穴はもとに戻らないため、慎重に工事を行う必要があります。また、退去時の原状復帰が基本である賃貸住宅や賃貸オフィスでは、原則として壁に穴を空けられません。
モールを這わせる
壁や床にモールを這わせ、ケーブルを固定する方法も一般的です。この方法ではモールが突出することになりますが、外観上はケーブルを隠せます。さらに、外部の衝撃からケーブルを守ることも可能です。
一方で、とりわけ床に這わせる場合は、他のレイアウトとのすり合わせが必要です。最初にモールを這わせている場合は、希望の場所に家具や設備を設置できないケースがあります。固定には粘着テープを使用するのが一般的ですが、取り外しの際にテープの跡が残ってしまうことがあるので気を付けましょう。
無線LAN化
ネットワークを無線化し、LANケーブル自体をなくしてしまう方法もあります。近年は、スマートフォンやタブレットなど、LANポートがないデバイスも少なくありません。無線LANを導入すれば、そうしたデバイスをネットワークに組み込むことができます。
ただし、通信の性質自体が違うため、ある程度の変化は免れません。近年、大きな差はなくなっているものの、依然として無線よりも有線のほうが高速であるという見方が一般的です。また、企業ネットワークとしては、セキュリティ上の問題から有線が主要ネットワークとして採用されています。上述したように、多様なデバイスをビジネス活用する取り組みも普及しているため、セキュリティには十分配慮し、無線と有線を使い分けることが大切です。
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室内にLANケーブルが見える状態で配線されていても、通信品質上は何の問題もありません。しかし、部屋の美観や安全性を考慮すると、可能な限り隠すのが好ましいでしょう。
今回ご紹介したような方法でLANケーブルを収納し、すっきりした室内環境を作ってみてはいかがでしょうか。