LANケーブルとは
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
ネットワーク環境には、例外なくLANケーブルが使用されています。普及している一方で、LANケーブルの基本的な情報をご存知の方は多くないかもしれません。こちらでは、LANケーブルの概要や種類についてお話します。
LANケーブルとは?
LANケーブルに起こりやすい故障トラブルは以下の3つです。
LANケーブルは、ネットワーク配線で使用するケーブルの一つです。「LAN」は「Local Area Network」の略であり、近接範囲内の機器同士をつなぐネットワークを意味します。LANの一般的な通信規格である「イーサネット(Ethernet)」では、いくつかの種類のケーブルが採用されていますが、その中ではLANケーブルが最も普及しています。
一般的なLANケーブルの両端には「RJ45」という四角形のコネクタが設けられています。8本の銅線を2本ずつにより合わせている点が構造上の特徴です。コネクタに導入されたツメの機構が抜け落ちを防止します。
無線通信が普及した現在でも、通信速度やセキュリティの問題から有線接続が求められるシーンは少なくありません。LANケーブルは、有線ネットワークにおける必需品として活用されています。
LANケーブルのさまざまな分類方法
LANケーブルにはさまざまな種類があり、環境や求める通信品質に応じて使い分けられています。それでは、LANケーブルの分類方法をご紹介しましょう。
シールドの有無
LANケーブルの中には、ノイズによる通信品質の影響を軽減するために外側にシールドが施されたものがあります。UTPケーブル(Unshielded Twisted Pair Cable)にはシールド処理が実施されていません。対して、STPケーブル(Shielded Twisted Cable)にはシールド処理が施されていますが、比較的高価になってしまいます。
カテゴリ(CAT)
カテゴリ(CAT)は、LANケーブルを性能で分類する規格です。「CAT5」「CAT6」「CAT7」といったケーブルの印字により、そのケーブルが属しているカテゴリを示しています。カテゴリの数字が大きいケーブルほど、高速での通信が可能です。
ストレート・クロス
ストレートタイプのLANケーブルは、内部で銅線が交差しておらず、両端が配線になっています。対してクロスタイプのLANケーブルは、内部で銅線が交差しているため、両端の配線が異なります。一般的に、ストレートタイプはパソコンとルーター間で、クロスタイプはパソコン同士の接続で使用されるものです。しかし、近年は配線の自動判別機能を搭載した機器が多く、クロスタイプの必要性は薄れています。
ケーブルの形状
LANケーブルには「スタンダード」「スリム(極細)」「フラット」といった形状の種類があり、求める通信品質やケーブルを設置する施設のレイアウトによって使い分けられています。
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インターネットがインフラになった現在、LANケーブルはどの施設でも欠かせません。LANケーブルを検討する際は、今回ご紹介した基礎知識をぜひ参考にしてみてください。