散らかるケーブルをすっきり上手にまとめる方法
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
ケーブルをまとめれば、見た目がすっきりするだけでなく、ケーブルを安全な状態で使用できます。散らかりがちな配線ケーブルですが、ホコリなどがたまらないようまとめておかないと、放熱がうまくいかず、火災などの原因につながってしまいます。
本記事では、ケーブルを上手にまとめる3つのコツを紹介します。
ケーブルを上手にまとめる3つの方法
自宅や職場のケーブルをすっきりまとめるのにオススメなのが、「結束バンド」を使った方法です。結束バンドは、結束タイやケーブルタイ、配線バンドとも呼びますが、複数のケーブルを束ねて整える目的で、また配線材料として使用されています。
結束バンドの素材はナイロンが一般的ですが、ポリプロピレンやポリエーテルエーテルケトン、ポリアセタール、ふっ素樹脂などを使ったものもあり、柔軟性が高いことから、配線を横ズレなく束ねるのに適しています。
結束バンドでケーブルをまとめる際は、次の3点をおさえるのがコツです。
- 柔軟性のある結束バンドを使用する
結束バンドでケーブルを上手にまとめるには、柔軟性の高い結束バンドを使用することです。しなりのないバンドや固い性質の結束バンドを使うと、ケーブルが束ねにくくなるので注意しましょう。
- ねじれないよう丸めて留める
長いケーブルをすっきりまとめるには、ねじれないよう丸くまとめて、結束バンドで束ねましょう。ねじれないようにすれば、見栄えもよくインテリアを損なうこともありません。
- バンドを逆向きに通す
ケーブルの長さを調整しやすくするため、結束バンドを止める際は「通常と逆向き」に通しましょう。結束バンドは一度固定をすると、緩めることができません。しかし、通常とは逆向きにバンドを通せば、いつでもバンドを緩めたり締めたりできるので調整がききます。
ケーブルが整理されていないことのリスク
ケーブルが整理されていないと、放熱がうまくいかず、カバー部分に電流が蓄積することによる火災が発生しやすくなります。独立行政法人 NITE・製品安全センターの調べによると、2013年から2017年の5年間で、ケーブル配線や延長コードによる事故は367件起きており、そのうち235件では火災が発生、死亡事件も6件起こっていることが分かりました。[注1]
ケーブルが散らかっていては、ホコリも溜まりやすく、いつ火災が起こってもおかしくありません。安全性を保つためにも、ケーブルの整理やケーブル部分のホコリはこまめに掃除しましょう。
[注1] 独立行政法人 NITE・製品安全センター:誤った使い方が火災の導火線に!~配線器具や充電ケーブルで火災、やけどが発生~ (https://www.nite.go.jp/data/000097168.pdf)より
ケーブルをまとめるための便利収納グッズ
結束バンドでケーブルをスッキリまとめた後は、ワンランク上の「収納術」であるケーブルボックスを使った収納にトライしてみましょう。ケーブルボックスとはその名のとおり、ケーブルやコード、電源タップなど、散らかりやすい配線をスッキリ隠して収納できる便利なアイテムです。
ケーブルボックスのデザインは、パソコンや家電のデザインにマッチするシンプルなデザインのものが主流です。木目調で温かみのあるデザインのものや、マガジンラックと一体になった家具調のものまで、豊富なラインナップの中から自由に選べます。使う場所や目的に合わせて、お気に入りのケーブルボックスを見つけてみましょう。
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安全に家電を使うために、ケーブルの整理は必須といえます。散らかりがちなケーブル配線は、火災などが起こらないよう、結束バンドやケーブルボックスなどですっきりまとめるようにしましょう。