固定具で結束バンドがさらに便利に
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
結束バンドでまとめられたケーブル束を壁面に固定したいと考えたことはないでしょうか。そんなケースに便利な製品が、各種固定具です。こちらでは、結束バンド固定具の概要や利便性、使用上の注意点についてお話します。
結束バンド固定具とは?
結束バンドは複数のケーブルをひとつの束にまとめるための道具です。結束バンドを使用することで配線環境が整頓されるほか、メンテナンス性も向上します。さまざまな配線環境において結束バンドが使用されています。
さらに、結束バンド固定具を使用すれば、結束バンドでまとめたケーブル束を任意の位置に固定可能です。配線環境内のクリアランスを確保できるほか、ケーブル束同士を離してノイズの発生を軽減するためにも利用されています。結束バンドの有用性をさらに向上させるアクセサリーのひとつです。
さまざまな固定具
結束バンドの固定具は基本的に、ストラップを通過させるスリットが設けられたプレートで構成されています。プレートを壁面に取り付け、ケーブル束を任意の位置に固定する仕組みです。現在は、さまざまなニーズに合わせて固定具が多様化しています。
粘着テープ型の固定具は、取り付けがしやすいタイプとして評価されています。固定する箇所が多い環境では非常に便利です。突出したパネルがある場合は、ひっかけるだけで固定できるクリップタイプの固定具も使用されています。
単体で結束バンドと固定具の両方として機能するものもあります。また、マーカープレートがあるタイプは、メンテナンスの際に役立つでしょう。固定具を使用する際は、環境に応じてマッチングの良いものをお選びください。
粘着タイプ固定具の注意点
取り付けが容易な反面、固定が強力な接着タイプの固定具。さまざまな現場で使用されていますが、使用上いくつかの注意点があります。
接着面の状態によっては接着が弱くなってしまうため、接着面を清潔にしてください。清掃にはアルコールを使用します。水分が完全に乾いてから接着を開始してください。
また、接着タイプの固定具には使用期限が存在します。期限切れの固定具は、接着が弱くなってしまいます。接着性能を十分に発揮させたい場合は、必ず期限内に使用しましょう。
***
固定具を使用することで、結束バンドの利便性がさらに向上します。結束したケーブル束を壁面に固定し、配線環境内のクリアランスを確保したい場合は固定具の使用がおすすめです。ぜひ実践してみてください。