結束バンドに適した耐候性のある3種類の素材
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
結束バンドは耐候性のある製品を選びましょう。耐候性の高い結束バンドを使用すれば、過酷な環境下でも長く使用できるので安心です。耐候性がなければ、屋外での使用に耐えられず、結束バンドの寿命が縮まってしまいます。
本記事では、結束バンドに適した耐候性の高い素材についてご紹介します。
結束バンドに適した耐候性のある3種類の素材
耐候性のある結束バンドは、紫外線や雨、乾燥が気になる屋外でも安心して使用できます。素材としては、耐候性ナイロン6.6、耐熱耐候性ナイロン6.6やPEEKなどが使われています。
- マイナス60度から80度まで耐えられる!耐候性ナイロン6.6
耐候性ナイロン6.6は、予測寿命7年〜9年で温度範囲は-60度から80度までと、過酷な気候や環境下でも耐久性の高い素材として使用されています。
- 115度までOK!耐熱性を高めた耐熱耐候性ナイロン6.6
耐熱耐候性ナイロン6.6の予測寿命は7〜9年で、温度範囲は-60度から115度までと高温の状況下でも優れた耐久性を発揮します。
- 260度の環境下でも使用可能!PEEK
PEEKは高温、耐薬品性に優れた素材で、260度の環境下でもループ引張強度が衰えない強い素材です。またハロゲンフリーの素材により、燃えにくく長期にわたって高い耐放射性を保ちます。 ただし、PEEKの予測寿命は1〜2年と短いため、厳しい環境下ではこまめに交換する必要があります。
結束バンドが劣化する6つの原因
結束バンドが劣化する原因は大きくわけて6つあります。
- 日光の露出による劣化
カバーなしで直射日光にあてると結束バンドの表面がひび割れる、変色するなど劣化が進み、結束バンドの寿命が縮みます。
- 乾燥による劣化
ナイロンの場合、乾燥した場所で劣化が進みます。また高温や高湿度の場所でも、素材の加水分解により結束バンドの寿命が縮みます。
- 結束の直径による劣化
結束をする直径が小さくなると、折れ曲がりの力が加わり、束ねた部分から結束バンドの寿命が縮みます。
- 荷重の負荷による劣化
荷重の負荷が大きくなると、結束バンドのストレスが大きくなりそのぶん、劣化が進行してしまいます。
- 振動の大きさによる劣化
振動の大きな場面で結束バンドを使用すると、表面が割れやすく、寿命を縮める原因です。
- 化学薬品による劣化
化学薬品に触れることで、結束バンドの表面や内部の劣化が進行します。特に耐薬品性のない結束バンドは、薬品だけでなく雨(酸性雨など)にさらせません。
結束バンドを長持ちさせるポイント
結束バンドを長持ちさせるには、目的に合う結束バンドを選ぶことです。たとえば、直射日光の気になる場所では、耐光性に優れた結束バンドを選べば安心です。
屋外で使用する場合には酸性雨の影響をはじめ、寒冷地で使用される融雪剤などがあたえる影響もふまえ、耐薬品性に優れた結束バンドを選ぶことです。
また、発熱しやすい部分の使用には耐熱性に優れた結束バンドを選び、湿度の高い部分では、耐湿性に強い結束バンドを選ぶようにしましょう。
このほかにも、結束バンドの使用法(例:結束の直径、荷重の負荷)についても注意し、使用する部分に合う結束バンドを選ぶようにすれば、耐久性を高めて安全に結束バンドが使用できます。
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屋外で結束バンドを使用する場合は、パンドウイットのように耐候性に優れた結束バンドを使用しましょう。
結束バンドの平均的寿命は7〜8年ですが、パンドウイットの場合、屋外でも20年の使用に耐えられる結束バンドもあります。厳しい環境下はもちろん、高い信頼性の求められる現場でも安心して使用できるでしょう。