結束バンドの怪我防止対策おすすめの方法5つ
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
結束バンドは、ケーブルなどを結束する場合に使うバンドです。特にケーブルの本数が多い場合にまとめたり、太い配管などを結束するときに使います。結束バンドは強くて耐久性があり、使いやすいので、工事現場や作業現場などでも使われています。結束バンドで固定すると、ケーブルや配管などがしっかり固定できるので便利なのですが、使い方を間違えると怪我をすることがあります。結束バンドの怪我防止対策をご紹介しましょう。
結束バンドの怪我防止対策
結束バンドの怪我防止対策には、結束バンドのカット専用に作られたニッパーを使うのがおすすめです。結束バンドを切断するには、鉄線を切断する強力なニッパーなどを使えば、簡単に切れそうに思えますがそうではありません。また、ニッパーのかわりに、ペンチやカッターを使ってもよさそうですが、これもあまりおすすめできません。
その理由は、上記の器具を使ってカットすると、結束バンドの切り口が鋭利になるからです。結束バンドはかなり硬いので、ただ切断しただけでは切り口がとがった状態になることが多く、うっかり素手で触ると指先を切るなど、思わぬ怪我をしてしまいます。
そこで、刃がフラットになっているプラスチックニッパーを使うと、切り口が鋭利になることもなく、きれいにカットすることができます。もし結束バンドカット用の専用ニッパーがなければ、ペンチやカッターで切ったあとにできた鋭利な部分を、大きな爪切りでカットする方法もあります。
プラスチックニッパーは定期的なメンテナンスが必要
プラスチックニッパーは、何度も使っているうちに刃の部分の切れ味が低下してしまいます。
そのため、定期的なメンテナンスが欠かせません。プラスチックニッパーの刃を削るためには、ダイヤモンドヤスリをホームセンターで購入して、平らにヤスリがけをしましょう。この際は、刃が平行になればしっかりと結束バンドを切れるようになります。
結束バンドで怪我をする理由
結束バンドで怪我をするのは、切り口が鋭くとがっているからです。結束バンドは硬いので、切り口が平らでないと、必ずと言っていいほど切り口がとがります。そのため、きれいに切れていない結束バンドの切り口に、うっかり触ると怪我をしてしまうのです。
結束バンドで怪我をしないためには、前述しましたように結束バンドを平らに切るようにしましょう。ではなぜカッターやニッパーで切ると、切り口がとがってしまうのでしょうか。それは、カッターやニッパーでは、今まさに切ろうとしている部分だけに力がかかるからです。
つまり、切りたい箇所に均等に力がかからないために、切っているうちに切り口の断面がズレてしまうので、切り終わった最後の部分がとがってしまうのです。もし専用工具がなくてどうしても切り口が鋭くなるようなら、以下に紹介する方法でとがった部分を取るようにしましょう。
結束バンドで怪我をしないためには?
結束バンドで怪我をしないためには、切断面の鋭くとがった部分(バリ)を取るか、切り口の角を落とせば解決します。このバリ取り方法はいくつかあります。
ミニルーターやマイクログラインダーを使って尖った部分を削る
ミニルーターやマイクログラインダーを使って、結束バンドのとがった部分を削って丸くすれば、うっかり触っても怪我をすることはなくなります。削ったら、とがっていた部分が丸くなって、触れても痛みを感じないことを確認しましょう。ケーブルの結束でも配管の結束でも、人の手が触れる部分で、とがった箇所や、手が傷つく恐れがある箇所は、角を丸めるのが基本です。
ミニルーターは、大手100円ショップで販売されています。ですが、どの店舗でも販売されているわけではありません。近くのこれらの工具を取り扱う店舗がない場合、どうしたらいいのでしょうか。もっと身近にある道具で、結束バンドの角を取る方法を考えてみましょう。
焼きゴテを当てる
焼きゴテを当てて、とがった部分を熱で溶かしても切り口が丸くなります。
このほかに、冒頭で説明したように、専用ニッパーを使う方法と大型の爪切りでカットする方法があります。
なお、ヤスリで削ったり、カッターナイフで角を取れるようい思えますが、これらの方法はおすすめできません。ヤスリは、木や金属でできたものなら表面を削ることができますが、結束バンドは硬くて弾力があるので、ヤスリをかけようとするとしなってかけることができないのです。これと同様にカッターナイフも、弾力のある結束バンドの先をカットするのには向いていません。
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結束バンドのとがった角を取る方法をいくつかご紹介しましたが、結束バンドを使う際は必ずとがった部分の角を丸めておかないと、あとで思わぬ怪我をすることがあります。しかも、自分が怪我をするならまだしも、何の関係もない他人がうっかり鋭い断面に触って、怪我をする場合がありますから十分注意しましょう。一番おすすめの方法は、ミニルーターやマイクログラインダーを使って角を削る方法です。ダイソーでミニルーターが安く手に入るので、購入して使うといいでしょう。