ケーブル線の絡まり問題は「結束バンド」にお任せ!まとめ方と注意点
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
在宅ワークをするようになったり、電化製品を新しく購入したりして、家庭内にあるケーブルが増えていませんか?気になるけれどそのままにしている家庭が多いようです。
絡まったり、何処につながっているか解らなかったりなどで困っている時は、結束バンドを利用してみてはどうでしょうか?きれいに束ねると見た目もすっきりしますし、ケーブル線のトラブルを回避出来て安全です。こちらでは結束バンドでのまとめ方と、注意して欲しい点をご紹介します。
ケーブル線の絡まりは良くない?
ケーブル線をつないだ後に絡まったままにしていませんか?ケーブル線を家具の後ろに仕舞い込んでいるパターンだと、視界に入らないので案外そのまま放置していることが多いと思います。しかし、ケーブルの絡まりは様々なトラブルの原因になるので注意しましょう。ケーブルの絡まりがどのようなトラブルの原因になるかを理解しておくことで、安全に扱うことが出来ます。
火災・漏電の原因になる
コードが結ばれた状態で放置していると、熱を逃がすことがうまく行えずに重なったコードに大量の電流が蓄積していきます。その結果カバーが熱で溶けてしまって火災の発生に繋がってしまいます。
椅子や机等の家具の下敷きになっていたり、人が通るところにあって日々踏んでいたりを繰り返してコードに負荷をかけると漏電や火災の原因になってしまいます。また、子供やペットのいたずらで破損するケースもあるようです。危険なのでコードに負荷をかけるのは絶対やめましょう。
ケーブル線の劣化の原因になる
ケーブル線の劣化は、日常生活でケーブル線に負荷を与えていることが大きな原因の一つです。ケーブル線の絡まりは、日々ケーブルに負荷をかけていることになってしまいます。毎日の負荷が積み重なって、徐々にケーブル線の劣化が進みます。
ケーブル線を無理な状態で長年使用していると劣化し、破損につながってしまいます。ケーブルに負荷をかけることで起きる危険性をしっかり認識した上で、ケーブル線の扱い方には十分気をつけましょう。
通信速度の低下の原因になる
LANケーブルの内側には、通信に大切な導体が通っています。導体の1本が切れただけなら通信は可能ですが、通信速度が低下します。断線したら通信が出来なくなり気がつきますが、1本だけなら通信速度が低下するだけなので導体が切れたことに気がつきにくく、そのままになっている場合もあります。
有線のメリットは安定した通信環境です。通信速度が落ちたと感じたらケーブルを確認してみてください。ケーブルの長さが必要以上に長いと、物理的にダメージを受けやすくなります。
誤配線してしまう可能性がある
配線が絡まると、どこが何に繋がれているのかまったく分からなくなったことはありませんか?特に手が届きにくい家具の裏などに配線が固まっていると、ケーブルを触りたい時に何がどの線か解らずに困ってしまいます。
また、大丈夫だろうと思って適当にプラグを挿してしまうと、誤配線でループ障害が起こってしまうかもしれません。
LANケーブルの誤配線ではそのネットワーク全体が正常な通信が出来なくなってしまうので誤配線は特に気を付けたいポイントです。
結束バンドの種類は大きく分けて2つある
結束バンドの種類は色々ありますが、大まかに分けてナイロン式とマグネットテープ式の2つがあります。
ナイロン式は、釣り針のかえしのような形状になっているので、解けてしまう方向には動けなくなっています。逆に締めつける方向には動くので、引っ張ればそれだけ強く締まって固定されます。
ナイロン樹脂は非常に丈夫で柔軟性も高くケーブルや配線を傷つけにくく安価なので、多く利用されています。
マグネット式は、ナイロン式よりは結束の強度は落ちてしまいますが、何度でも取り外しが出来ます。使い勝手がよくカラフルな物やオシャレなデザインのものがあるのでカラーごとに役割を決めると、誤配線も防げます。
ケーブル線を結束バンドでまとめる方法・注意点
ケーブル線を結束バンドで束ねる時には、コツや注意したいポイントがあります。まず、ケーブルをきつく束ねすぎないことです。ナイロン製の結束バンドは少し引っ張るだけで束ねることができます。しかし、あまりにきつくLANケーブルを束ねると、断線や通信障害の原因となります。結束バンドとケーブルの間に少し隙間をつくって、緩めに締めるようにしましょう。
また、ケーブルを折り曲げて束ねる際は、引っ張ったり折り曲げたりして無理な力を加えないよう気をつけて下さい。
ケーブルを一度に束ねたらすっきり片付きそうですが、ケーブルを一度に沢山束ねてしまうと不具合が起こることがあります。
ケーブルは熱を持つので、常に外に熱を放出して通信障害が起こらないようになっています。ケーブルを沢山束ねてしまうと熱がこもってしまうので注意しましょう。
次に、ケーブルにほこりが溜まらないようにすることも大事なポイントです。熱が起こりやすいケーブルの間にホコリが溜まると火災の原因になってしまいます。
目が届きにくいかも知れませんが、束ねているケーブルはこまめに掃除しましょう。
ケーブル線の絡まり問題は結束バンドで解消しよう
厄介なケーブル線の絡まりは結束バンドで解決できます。しかし、一気にたくさん束ねたり締め付けすぎたりすると大きな事故に繋がってしまいます。
今回紹介した注意点やまとめる方法などを参考にして、配線をすっきり整理してみてください。ケーブルをきれいにするだけで部屋の中がすっきり片付いて見えますし、配線の場所が何処か解らなくなることもなくなります。なにより安全に電気を使うために、ケーブル線は結束バンドですっきりと整理しておきましょう。