見た目で分かる?LANケーブルの違いを見分ける方法
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
LANケーブルには形状や特徴ごとに種類があります。それぞれの特徴を知れば使い分けができ、LANケーブルをより便利に使うことができます。
具体的にどのような種類があるのか、どう違うのかを解説した後、それらの見分け方についても解説していきます。今後LANケーブルを購入する予定がある方は参考にしてください。
LANケーブルとは
LANケーブルは、有線でインターネットを接続するために必要なものです。他にもパソコン同士の接続にも使用されます。LANケーブルと一言で言ってもカテゴリ、素材、形状で性能が異なり、選び方によって適合する速度や周波数が違うのはもちろん、使い勝手も変わってきます。見た目で簡単に判別できるものもあれば、見た目ではわかりにくいものもあるため、種類や判別方法を知っておくと便利でしょう。
LANケーブル4タイプの形状
まずは、LANケーブルの形状タイプを紹介していきます。代表的な4タイプの形状を例に挙げ、解説していきます。
スタンダードタイプ
スタンダードタイプのLANケーブルは、太さを示す数値が「AWG24」という比較的太い導線が使われており、ケーブルの断面が丸くなっています。無線LANルーターの付属品などに多く使われているタイプです。
他のタイプと比較すると、ケーブルが曲がりにくいため長距離の配線に適しています。またケーブルが太いことで伝送するスピードや安定性が高いのも特徴です。通信ノイズの影響を受けづらいため、通信の精度を求める方におススメできます。しかしケーブルが直径5.6ミリと太いため、曲げにくいのが欠点です。
極細タイプ
極細タイプは名前の通りスタンダードタイプよりも細いのが特徴です。スタンダードが直径5.6ミリなのに対して、極細タイプは直径3.8ミリ程度となっています。ケーブル自体が柔らかい素材で扱いやすくなっています。
見た目が細いため、配線周りがごちゃごちゃすることもありません。ケーブルが混雑している環境で使いやすいでしょう。また狭い場所に通したり、曲げて使いたい場合には最適です。
フラットタイプ
フラットタイプはケーブルの形状が平たくて薄くなっています。配線する部分の凹凸が減らせるため、見た目が良いというメリットがあります。この形状から特に絨毯やカーペットの下等に配線したい場合に活躍するでしょう。ただしスタンダードタイプと比較すると、強度が劣る傾向にあります。雑に扱ったり、変形させないように気を付けてください。
リールタイプ
リールタイプは使用していないときに巻き取ってコンパクトに収納できるタイプです。鞄に入れて持ち運ぶことができるため、持ち運び用にケーブルが欲しい方にはピッタリです。長さも30センチ~80センチ等幅広いラインナップがあります。
例えば、出張先のホテルで会議をするときに使う等の方法が考えられるでしょう。
LANケーブルの見分け方
LANケーブルは種類によって使い方が違うということがわかりました。ここでは、その違いをしっかり見分けるためにはどうすればいいのかを解説していきます。見た目でわかるものもあれば、知識がないと分からないものもあるため、ぜひ参考にしてください。
ケーブルに印字された「Cat(カテゴリ)」を確認
ケーブルの種類を確認する方法として簡単なのが、ケーブルに印字されたCat(カテゴリ)を確認することです。
例えばカテゴリ5であればCat5と表示されています。CatはCat5, Cat5e, Cat6, Cat6A, Cat7, Cat7A, Cat8の種類があります。印字方法はメーカーによって様々ですが、わかりやすく記載されているため探すと分かるでしょう。
ケーブルに印字された「ケーブル配線規格名」を確認
ケーブルにカテゴリ名が印字されていない場合は、ケーブル配線規格名を確認してみましょう。わかりにくいと思いますが、文字羅列の例を参考に長い文字羅列の中から探してみると、カテゴリ基準の参考になります。以下が文字羅列の例です。
■文字羅列の例
Cat5…ANSI/TIA/EIA-568-B.1
Cat5e…ANSI/TIA/EIA-568-B.2
Cat6…ANSI/TIA/EIA-568-B.2-1
Cat6A…ANSI/TIA-568-B.2-10
Cat7…ISO/IEC 11801
この配線規格は順次更新されますが、もしこれらが含まれていてれば判断基準になるため、探してみてください。見当たらない場合は変更されている可能性が高いため、インターネット等で探してみると見つかると思います。
まとめ
LANケーブルの形状の違いと見分け方について理解できたでしょうか。それぞれのケーブルに特徴があり、使い方も違うため、各自適したものを使えるとより便利に通信ができると思います。見分け方にもポイントがあるため、購入する際はしっかりご自身で確認しましょう。