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コンテナ型データセンターを導入すべき?3つのメリットとは

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

コンテナ型データセンター

近年のデータセンターで必要とされている、拡張性や即応性に対応できるデータセンターを導入したいと思っている企業様もいらっしゃるのではないでしょうか。それらに対応し、モジュール式でラックや電源・空調などの設備を展開できると注目を集めているのが「コンテナ型データセンター」です。

この記事では、コンテナ型データセンターのメリットに併せて、デメリットについても解説します。

 

コンテナ型データセンターとは

コンテナ型データセンターとは名前の通り、コンテナの中に設置されたポータブルデータセンターのことです。データセンターには、ネットワーク機器や空調設備、消火設備やサーバーなどの様々なシステムが組み込まれています。

コンテナ型データセンターには複数の種類があり、中でもドライコンテナは一般的なコンテナで最も広く普及している種類です。ドライコンテナは、「20フィートコンテナ」「40フィートコンテナ」「45フィートコンテナ」の3タイプに分かれていて、国際規定に基づいた形状や寸法、強度であるため安心して利用できます。

 

コンテナ型データセンター導入の3つのメリット

データセンターのインフラ化によって、コンテナ型データセンターの利用を検討している企業様もいらっしゃるかと思います。こちらでは、導入によって得られる3つのメリットを紹介します。

①  すぐに導入できる

コンテナ型データセンターは、工場でプレハブ化されたのちに設置場所にトラックで運び込み、通信をつなぐだけで簡単にセットアップできます。従来のデータセンターと比べて、迅速な導入が可能です。通常であれば構築期間が2年ほどかかるところを、2〜3カ月と大幅な短縮が可能で、短期間で迅速な導入ができます。

②  移動できる

コンテナ型データセンターはコンテナの中に設置されたデータセンターであることから、他のデータセンターと比べると自由度の高い移動が可能です。移動できることで、サーバー室を再設置する際や、新たな拠点の構築が短時間で行えます。また、コンテナは防水や外部からの衝撃に強いため、ビルの屋上や山間部などへの野外設置・運搬も可能です。環境に左右されずにデータセンターを利用出来る点は、メリットでしょう。

③  エネルギー効率がよい

コンテナ型データセンターは独自の省エネ技術によって、エネルギー効率を重視した設計であることから、効率のよい構築が可能です。主に高集積に設置し管理することによって、効率を高めることにつなげ、電力使用量の最適化が図れます。よってコンテナ型データセンターは、エネルギー効率がよいとされています。高圧直流電源や太陽光発電・風力発電などを組み合わせ、電力使用量の削減に努めている場合もあります。

 

コンテナ型データセンター導入の3つのデメリット

コンテナ型データセンターを導入にあたって、メリットがある一方でデメリットもあります。代表的な3つ紹介しますので、自社にとって許容される内容なのか確認してください。

可用性が低い

米国では、敷地が広いので数多くのコンテナが並べられています。一方、日本は敷地が限られており、土地が高いことから可用性が低いとされています。設置する際は、配置の形を事前に考えておきましょう。

物理的なセキュリティリスク

コンテナ型は移動ができることがメリットですが、日本は地震や津波などの自然災害が多い国です。屋外に設置する場合、歴史的に災害の少ない地域を選ぶべきでしょう。また、従来のデータセンターよりも、外部から人に侵入されやすい作りにもなっています。そのため、侵入されてしまうとデータセンターがシャットダウンしてしまう恐れがあり注意が必要です。

コンピューティング性能が限られる

コンテナ型データセンターは、物理的なITインフラ全体を統合して包括的なオールインワンのシステムで構成できます。とはいえ、一般的なデータセンターよりもコンピューティング性能の面で劣るといえます。

 

まとめ

コンテナ型データセンターとは、コンテナの中に設置されたデータセンターのことで従来のデータセンターにはない利点があります。初期投資は高いものの、長い目を見て判断すると「コンテナ型データセンター」のコスト負担は少ないかもしれません。

今回は導入のメリットとして、以下の3つを紹介しました。

・すぐに導入できる

・移動できる

・エネルギー効率がよい

このように、実用的なメリットが「コンテナ型データセンター」にはあります。

コンテナ型データセンターを導入した際のデメリットは、以下の3つです。

・可用性が低い

・物理的なセキュリティリスク

・コンピューティング性能が限られる

便利である一方で、このようなデメリットは発生してしまいます。この記事で紹介したメリットとデメリットを踏まえ、コンテナ型データセンターが自社に最適なのかどうかを検討してください。

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