データセンター活用でコスト削減！どんなコストがあるのか徹底解説
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報＝豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
企業によるITの活用が年々増加するとともに、データの重要性が大きくなっています。しかし、自社でサーバーを管理・運用すると多大なコストがかかるでしょう。そこで検討されるのがデータセンターの活用です。データセンターを活用することで様々なコスト削減が期待できます。
では、どのようにしてコスト削減ができるのでしょうか。この記事では、削減が期待できる3つのコストや、データセンターを活用する際の重要なポイントを解説します。
目次
データセンターでかかるコストとは
データセンターの活用を検討している企業の中で、コストに不安を感じることもあるでしょう。実際にデータセンターでは、どのようなコストがかかるのでしょうか。
総務省の参考資料によると、データセンターの電気代や設備費などのコスト内訳は以下の通りです。
- ・電気代/約15％
- ・施設費/約15％
- ・人件費/約15％
- ・その他運用/約数％
- ・機器費/約55％
このように、日本のデータセンターでは電気代・施設費・人件費どれも約15％に対し、機器費用が約55％と最も多くかかります。
出典：総務省参考資料（https://www.soumu.go.jp/main_content/000067990.pdf）
データセンター活用で期待される3つのコスト削減
データセンターを活用することにより、人件費・設備費・光熱費の3つのコスト削減が期待できます。自社でサーバーを運用する場合とデータセンターを導入する場合を比較し、どのようなコスト削減効果を期待できるのか確認してください。
人件費削減
データセンターでサーバーを運用した場合、運営会社へサーバーの管理を一任できるので、人件費の削減が可能です。自社でサーバー運用すると、サーバー運用は基本的に24時間・365日休まずに行わなければなりません。そのため交代でサーバーを監視する必要があり、多大な人件費がかかってしまいます。
しかし、データセンターを活用することで運営会社に管理を任せることができ、サーバー知識を有する社員を最低限に抑えられます。大手データセンターでは専門知識を有する専門家が多数所属しており、サーバー管理スキルの豊富な担当者が管理してくれます。
設備費削減
データセンターには最新のサーバー機器が導入されており、サーバー運用に適した環境設計がなされているので、設備費を削減することが可能です。主にサーバー運用する際は専門のサーバールームや空調設備を使い最適な環境を作る必要があります。
また、セキュリティ面でも費用がかかるため、多大な設備費がかかります。データセンターには最新のサーバー機器が使え、セキュリティ面も安全対策が施されているので自社でサーバーを運用するより設備費を削減できるのです。
光熱費削減
データセンターを活用することにより、電力の浪費を抑え光熱費を削減することが可能です。サーバー機器の運用には、電力・空調機器・冷却装置などを使って環境を整えるので、多くの電力が必要になります。自社でサーバー管理をしている場合、各サーバーのスペックをフル活用するのは非常に困難です。必要以上のスペックやサーバー機器が設置されているので電力の浪費にもつながります。データセンターであれば多くのサーバーを一括管理しているため、スペックをフル活用して無駄を省いた運用が可能です。
また、空調とサーバーを効率的に設置することで多くのサーバーを維持することにつながり、光熱費を削減できます。
データセンター活用のポイント
データセンターを効果的に運用するためには、これから紹介する2つのポイントを検討した上でデータセンターを導入しましょう。
導入した際のコストを見積もる
データセンターを導入していても確実にコスト削減ができるわけではないので注意が必要です。データセンターを活用することで、人件費削減・設備費削減・光熱費削減などどれもコスト削減に有効なメリットです。
しかし、データセンターの利用でサーバーを導入する際の費用が必要になる場合や、レンタル費用が継続的に発生することがあります。運用規模によってはコスト削減効果が期待していたほどではない可能性もあるので注意が必要です。自社でデータセンターの導入を検討している際は、どれくらいのコストパフォーマンスになるのか・コストパフォーマンスを高めるために適切な運用方法はどのようなものかを考える必要があります。
クラウドサービスと比較する
データセンターを導入する際はクラウドサービスと比較した上で検討しましょう。データセンターだけがコスト削減する方法ではありません。コスト削減の手段の1つとしてクラウドサービスがあります。オンライン経由で自社サーバーや環境を整えられるサービスで、ライセンス料金を支払うだけで利用できます。簡単に必要な機能を手に入れられる点ではデータセンターよりも便利です。
しかし、既に自社でサーバーを保有している際はデータ移管の負担を含めると、データセンターを移転して使い続けたほうが良い場合もあります。データセンターとクラウドサービスのサービス内容を比較した上で、自社にとって最適なサービスを利用しましょう。
まとめ
自社でサーバーを運用するよりデータセンターを活用することで、人件費・設備費・光熱費の3つのコスト削減が期待できます。しかし確実にコスト削減できるわけではなく、自社でデータセンターを導入する際は、運用規模に応じた適切な運用方法を考えることが必要です。
コストを削減する方法はデータセンターを導入するだけではなく、クラウドサービスを利用しても同様の効果を得られます。データセンターとクラウドサービスのサービス内容を比較し、自社に最適なプランを検討しましょう。
