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データセンターとクラウドにはどのような違いがある?クラウドと比較した際のデータセンターのメリットを解説

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

企業のITインフラを支えるには、データセンターとクラウドのどちらが最適なのか、選択に迷う企業さまも多いのではないでしょうか。

本記事では、データセンターとクラウドの違いやデータセンターの種類について解説します。

 

データセンターとクラウドとの違い

データセンターとクラウドでは、提供するサービスや主となる管理者に違いがあります。

具体的な違いは以下のとおりです。

提供しているサービス

データセンターは、サーバーなどのICT機器を設置・運用する施設です。利用者に機器を設置する場所を提供するとともに、電源やインターネット環境、冷却装置などの設備を提供しています。

一方、クラウドサービスとは、インターネット経由でソフトウェアやサーバー環境などの仮想サービスを提供する概念のことです。クラウド事業者がサーバーやアプリケーションを用意し、利用者はインターネット経由でそれらを利用します。

管理者

データセンターは基本的に、利用者自身がサーバーの運用管理を担います。例えば、自前で用意したサーバーなどの機器を、場所を借りて管理するイメージです。

一方でクラウドサービスは、サービス提供者がハードやインフラ設備の管理業務を担います。この点が、データセンターとクラウドサービスとの大きな違いです。

 

クラウドと比較した際のデータセンターのメリット

データセンターには、クラウドと比較して以下の4つのメリットがあります。

システム構成の自由度が高い

データセンターでは、基本的に利用者がIT機器を持ち込んで利用するため、自社のニーズに合った機器を自由に選べるというメリットがあります。

一方でクラウドサービスは、サービス事業者が用意した環境を利用するため、システム構成の自由度は低い傾向にあります。クラウドサービスのカスタマイズ性も向上していますが、より細かな選択ができるのはデータセンターといえるでしょう。

離れた場所にレプリケーションしてリスクヘッジできる

データセンターの利用は、企業のBCP対策としても有効です。

自社拠点から離れたデータセンターにデータを保管しておけば、自然災害が発生した際に同時被災してしまうリスクを軽減できます。

大容量かつ高速通信を実現できる

データセンターでは、拠点間を専用回線で結びます。専有環境で他社の影響を受けないことから、大容量かつ高速通信といった高いパフォーマンスを維持できるためです。

一方、クラウドサービスでは、一般回線を利用することから、周囲の利用状況によって通信速度が低下してしまうリスクを考慮せねばなりません。クラウドサービスは共有環境のため、ピーク時にパフォーマンスが低下することが原因です。

セキュリティレベルが高い

データセンターは、各企業の重要な情報を保管する場所だからこそ、より強固なセキュリティ対策がなされています。

データセンターの具体的なセキュリティ対策は以下のとおりです。

【物理的なセキュリティ対策】

  • ・ICカードや生体認証による厳重な入退室管理
  • ・24時間365日体制の警備員による監視
  • ・監視カメラでの監視
  • ・詳細な場所を外部公開せずに物理的な攻撃を防止

【情報セキュリティ対策】

  • ・データの定期的なバックアップ
  • ・複雑なパスワードや多要素認証によって不正アクセスを防止

データセンターを利用すると、社内のオンプレミス環境と同等のセキュリティレベルを確保できるでしょう。

 

データセンターの利用方法

データセンターの利用方法は、以下の2通りに分かれます。それぞれの特徴や違いを確認しましょう。

ハウジング方式

ハウジング方式とは、利用者が所有する情報通信機器を設置する場所を借りるサービスです。データセンター内のラックに持ち込んだ機器を設置し、利用者自身が運用管理します。

センター内のサーバールームは、他の利用者とも共同で使用するため、サーバーを設置するラックには扉と鍵が付けられています。このハウジング方式とは、社内に占拠するサーバールームを空けたい場合や、セキュリティを強化したい場合などに利用されるサービスです。

ホスティング方式

ホスティング方式とは、データセンターが所有するサーバーを借りるサービスです。利用者は、サーバー機器を用意する必要がないことから、初期費用を抑えられるというメリットがあります。

また、ハードウェアの管理・保守はデータセンター側が対応するため、運用負荷の軽減も可能です。ただし、サーバーのスペックや構成は限定されるので、カスタマイズの自由度は低くなります。Webサイトの公開やメールサーバーの運用など、比較的シンプルなシステムに向いているでしょう。

 

まとめ

データセンターは、利用者自身が運用する必要がありますが、高い自由度とセキュリティを確保できる点がメリットです。

一方、クラウドサービスを活用すれば、管理負担を大幅に軽減できますが、カスタマイズの自由度は限られます。ITインフラを選択する際は、データセンターとクラウドの特徴を理解し、適切に使い分けることが重要でしょう。

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