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データセンターのある場所が非公開になっている理由とは?

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

現代社会において、データセンターは日々の生活やビジネスの基盤を支える重要な存在となっています。しかし、その所在地が一般に公開されていないことは、実のところあまり知られていません。

そこで本記事では、データセンターの場所が非公開の理由、日本と海外の違い、場所選びのポイントを詳しく解説します。

 

データセンターの所在地について

まずは、データセンターの所在地について解説していきます。

データセンターの正確な場所は原則非公開

データセンターの所在地は、原則非公開とされており、部外者の立ち入りを厳しく制限しています。日本データセンター協会の一覧を見ても、所在地の開示は県や市区レベルにとどまり、詳しい住所は公表されていません。

データセンターの場所を非公開にする理由とは?

データセンターの場所が非公開である理由は、重要なITシステムが収容されている施設が、不正侵入やテロなど、外部からの攻撃にさらされるリスクを防ぐためです。データセンターは複数の回線を通じて通信網に接続し、安定した運用を支えています。しかし、位置が特定されてしまえば、攻撃対象となる可能性があるため、正確な住所は公表されていません。

データセンターが多い場所の特徴

データセンターが集まる地域は、都市部や空港へのアクセスがよく、地盤が安定していて地震や洪水といった災害リスクが少ないことが特徴です。例えば、首都圏では千葉県印西市周辺、東海や西日本などの大都市圏周辺の広く平坦な土地が、多くのデータセンターの集積地となっています。

 

海外と日本のデータセンターの比較

ここでは、海外と日本のデータセンターの特徴を比較します。

治安

日本は治安が安定しており、犯罪率が低いため、安全性が高い環境でデータを保管することが可能です。政治が不安定な一部の海外地域では、データの安全性に懸念が伴うこともあり、日本のデータセンターを選ぶ海外企業が増加傾向にあります。

自然災害への対策

日本のデータセンターは、地震や台風などの災害リスクが高い環境にありますが、それに対応する厳格な耐震基準と強固な防災対策が施されています。一方で、日本のデータセンターと併せて、自然災害の頻度が低い地域に設置された海外のデータセンターを活用することも、ディザスタリカバリ(DR)対策として有効な手段です。

電力供給の安定度

日本は電力供給の安定度が非常に高く、停電などのリスクが少ないことで知られています。一方、海外には電力インフラが不十分な地域も多く、電力が安定しない場所では自家発電設備で補うのが一般的です。自家発電に依存すると、常に安定した電力供給が保証されないため、電力インフラの整備状況を確認する必要があります。

運用体制

日本のデータセンターでは、経験豊かなITエンジニアが包括的なサポートを行っています。一方、海外のデータセンターでは、専任のエンジニアが役割ごとに専門化されていることが一般的です。各分野の専門家が対応することで高度なサポートが可能ですが、その反面、言語対応や円滑なコミュニケーションが課題となることもあります。

コスト

データセンターのコストには、人件費や管理費、電力費などが含まれ、かつては海外の方が低コストで運用できるケースが一般的でした。しかし、最近の円安の影響により、海外企業にとって日本での利用が割安になるケースも増えています。一方、国内では建設需要の高まりや人手不足が背景にあり、建設コストの上昇が続いているのが現状です。

 

データセンターの場所を選ぶ際のポイント

運用の効率や安全性が左右されるため、データセンターの場所は慎重に検討しましょう。

自然災害が発生するリスク

データセンターの設置場所を選定する際は、地震の発生確率や台風、豪雨による洪水や土砂災害の可能性など、自然災害のリスクを評価することが大切です。また、津波の影響を避けるためには、内陸部が望ましいとされています。各地域の災害リスクについては、自治体が提供するハザードマップを参考にしましょう。

公共交通機関へのアクセス

駅や空港、高速道路の近くに位置しているデータセンターならば、トラブル発生時にも迅速に対応できます。また、短時間で現場に到着できれば、メンテナンスの際も効率的です。企業や主要拠点から60~90分程度で行ける立地だと、安心して運用できるでしょう。

電力効率

近年は環境負荷の低減が重要視され、太陽光発電なといった再生可能エネルギーの活用が進んでいます。こうしたエコ技術を導入しているかどうかも、データセンター選定の評価基準です。

環境への配慮が高まる中、今後もエネルギー効率を重視したデータセンターの需要が増加すると考えられます。

 

まとめ

データセンターは、安全性やリスク管理の必要性から、所在地が非公開とされています。また、データセンターの場所を選ぶ際は、災害リスクや電力効率、アクセス性などの要素をしっかり考慮することが大切です。企業や社会のニーズに合わせてデータセンターを選定し、安全で信頼性の高い運用を実現しましょう。

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