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日本のデータセンターに投資が加速している背景とは?

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

データセンターへの投資は世界的に注目されており、日本のデータセンターに投資する企業も増えつつあるようです。

今回は、日本のデータセンターに投資が加速している背景を解説します。日本のデータセンターに投資するメリットも紹介しますので、データセンターへの投資に興味のある方は、ぜひご覧ください。

 

世界中の企業がデータセンターに投資を加速させる背景

まずは、世界中の企業がデータセンターに投資を加速させる背景を説明します。

「生成AI」の登場

データセンターへの投資は、生成AI(チャットGPT)の登場で注目されるようになりました。生成AIの普及にはデータセンターの存在が欠かせません。そのため、大手テック企業の相次ぐAI市場への参入をきっかけに、データセンターへの投資が加速したと言われています。

また、生成AIには膨大な情報を学習させる必要もあり、大規模なデータセンターを活用して高速処理を進めるケースが多いです。世界中でデータセンターを新設する動きが加速していることから、今後の急速な生成AIの普及に伴い、データセンターも増加すると予想されています。

DXの推進

データセンターは、DXの推進にも必要な存在です。DXとは、人工知能や情報技術を利用して社会環境を変化させることを指し、企業によっては社内業務やサービスをDX化させる場合もあります。

また、ビジネスのDX化を促進するためには安定した通信環境を整えて、サーバー管理やセキュリティの向上、災害リスクの軽減対策を実施する必要があり、データセンターの活用に重点をおくことが大切です。

 

日本のデータセンターに投資するメリット

ここからは、日本のデータセンターに投資するメリットを解説します。

中国への投資を回避する流れ

データセンターの投資先として、以前は北京がアジア圏の首位を占めていました。しかし、安全保障の観点から中国への投資を回避する動きが加速し、日本のデータセンター市場に注目が集まっています。また、検閲などの危険性を考え、データを自国で管理してセキュリティやプライバシーを守る動きが広まっており、日本でも個人データの移転制限や機密データの国内管理が求められています。

円安

歴史的な円安水準によって、日本のデータセンターは投資先として注目されています。データセンターへの投資需要は、コスト面が有利な場合に高くなりやすく、現時点ではマレーシアやシンガポールよりも日本のデータセンターに人気が集中しているようです。ただし、外資系企業のデータセンターが運営するクラウドサービスは、ドル建ての課金体系が一般的で、円安の影響で利用料が上昇して「クラウド破産」を招く可能性がある点に注意が必要です。

SDGsへの配慮

データセンターは大量の電力を消費するので、SDGsへの配慮が欠かせません。再生可能エネルギーを活用すると、二酸化炭素の排出量を抑えながらエネルギー需要に対応できるだけでなく、データセンターで利用するエネルギー供給網を整備しやすくなるメリットがあります。そのため、再生可能エネルギーを活用しやすい場所(九州・北海道など)にデータセンターを設置する動きが加速しているようです。

 

日本のデータセンター開発に関する課題とは?

ここで、日本のデータセンター開発に関する課題を紹介します。

エネルギー効率

データセンターは電力消費量が大きく、エネルギー効率を改善する必要があります。日本では、「グリーン成長戦略」と呼ばれる温室効果ガスの排出量ゼロを目指す取り組みが打ち出され、データセンターのカーボンニュートラルに関する目標が2040年に設定されました。

また、国連が提唱する責任投資原則によってESG(環境・社会・ガバナンス)への配慮が広まり、アメリカではクリーンエネルギー発電所に直結したデータセンターの取得や地熱発電の活用を推進する取り組みが進められています。日本でも環境に配慮しながら、エネルギー効率を改善する取り組みを進める必要があると言えるでしょう。

開発コストや電力価格の上昇

開発コストや電力価格が上昇した影響を受けて、データセンターでは投資回収計画の見直しや戦略の再評価が求められています。近年では、土地建設費用の高騰に加えて労働力不足も問題視されており、外部の専門家と協力して事業計画を立てる必要もあるようです。また、日本のデータセンター市場は今後も拡大する見通しで、カーボンニュートラルの達成やDXの推進に取り組みながら、開発コストや電力価格に関する対策を考えなければなりません。

 

まとめ

生成AIの登場やDXの推進が進む現代では、データセンターへの投資に世界的な注目が集められています。日本は再生可能エネルギーを活用しやすく、コスト面に有利な点でデータセンターへの投資が加速していますが、エネルギー効率や開発コスト・電力価格など、データセンターの改善に向けた課題は、いまだ多く残っていると言えそうです。

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