シンクライアントを庁舎で導入することをオススメする理由を解説!|LANケーブルと結束バンドのことなら|パンドウイット

シンクライアントを庁舎で導入することをオススメする理由を解説!

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

「シンクライアントを導入するか悩んでいる。」

「人気メーカーはどこなんだろう…」

シンクライアントとは最近始まった取り組みなので、まだわからないことが多いのではないでしょうか。

シンクライアントを導入するか悩んでいる方に向けて今回は、シンクライアントの基礎知識から導入手順まで解説します。

 

シンクライアントとは?基礎知識や普及が進んでいる理由まで解説!

「シンクライアントって結局なに?」

「最近よく聞くけどどんなものなんだろう?」

このように考えている方も多いのではないでしょうか。

本稿ではシンクライアントについての基礎知識から解説していきます。

シンクライアントとは何か

シンクライアントとは、業務で使っている端末自体にはデータやアプリケーションなどを保存せず、社内にあるサーバーでほとんどの情報を管理するシステムのことをいいます。

たとえばパワーポイントを使う場合は、サーバー側でパワーポイントのアプリケーションを立ち上げ、社員が使う端末に画面を転送するのです。

シンクライアントでは、アプリケーションやデータなどが保存されているサーバー側で処理を行い、シンクライアント端末に画面のみを転送します。

そのため、社員が使用するシンクライアント端末では、キーボード入力やマウス操作など、必要最低限の処理しか行わなくて良いのです。

普及が進んでいる理由

シンクライアント自体は、1990年代からありましたが、広まったのは2000年半ば頃です。

そして、その後近年になって、新型コロナの流行でテレワーク需要が高まり、急激に普及し始めました。

シンクライアントのシステムを使うことによって、社内のサーバーに接続してセキュリティ面での不安にも悩まされずに自宅から仕事ができます。

社内で仕事をしているのと同じように、場所を選ばずパソコン作業ができるため、テレワークの機会が多い企業からシンクライアントの普及が始まったのです。

 

シンクライアントのメリットとデメリット

次に、メリットとデメリットについて解説していきましょう。

これらを把握した上で導入の検討をしてみてください。

シンクライアントのメリット

シンクライアントには魅力的なメリットが3つあります。大きく分けて3つあるので1つずつ紹介します。

セキュリティ性が高い

端末の盗難、紛失やサイバー攻撃が発生すると、端末から情報が流出する恐れがあります。

しかし、シンクライアントでは、データやアプリケーションソフトをメインサーバーで一括管理するため、端末にデータが残りません。

また、重要な情報も、サーバーとの接続を断てば閲覧できなくなるため、シンクライアントにより情報流出のリスクを軽減できるため、セキュリティ性が高いといえます。

リモートワークに対応

シンクライアントでは、ネットワーク経由で業務を行う端末が画面情報と入力情報をメインサーバーとやりとりをします。

そのため、PCだけでなくスマートフォンやタブレットを端末として利用でき、社外からネットワークにアクセスすることが容易です。

また、情報漏洩のリスクが低く、私物端末を業務で利用することもできるので、リモートワークのような柔軟な働き方が可能になります。

サーバー管理が容易

シンクライアントではサーバー管理が容易なため、運用の負担を軽減する事ができます。

具体的にいえば、シンクライアントでは業務を行う端末にデータやアプリケーションソフトは置かないため、サーバー管理者はメインサーバーのメンテナンスをするだけです。

また、ソフトウェアのインストールやアップデートなどもメインサーバーで一元管理することもできます。

シンクライアントのデメリット

シンクライアントには少なからずデメリットもあります。

そのため、シンクライアントのデメリットについても把握しておかなければなりません。

ネット環境が必要

シンクライアントはネットワーク経由で業務を行う端末とメインサーバーが常にやりとりしているため、シンクライアントを利用するには安定したネット環境が必須です。

また、サーバーから端末に画面データなどが送られるため、データの転送量も大きくなってしまいます。、

さらに通信品質が良くないと、反応が悪かったり画面の読み込みに時間がかかったりしてしまうため、スムーズに業務が行えなくなるため注意しましょう。

メインサーバーの障害リスク

シンクライアントでは、メインサーバーにデータがすべて保存され、メインサーバーから各端末に送られています。

そのため、万が一メインサーバーで障害が起きた場合、全ての端末が操作できなくなるため業務が止まり、会社に大きな影響を与えるリスクがあるのです。

一定スペックのサーバーが必要

シンクライアントを導入すると、メインサーバーに全てのアプリケーションとデータを保存・管理するため、一定のスペックを保持したサーバーが必要になります。

シンクライアント運用中はメインサーバーの負担が大きくなってしまうので、複数のユーザーが同時に利用するときは、注意しましょう。

 

シンクライアントの導入手順を解説

それでは次に、シンクライアントの導入手順を確認していきましょう。またメーカーごとにシンクライアントの機能が異なりますので、併せて紹介します。

導入手順

まず目的と課題の設定をします。目的が売上拡大なのか、セキュリティ対策なのか、現状の問題をはっきりさせることができれば、課題も自然と浮き上がってくるでしょう。

次に、シンクライアント化する業務の選定とシステム要件定義を行い、対象となる業務が営業や総務、経理など業務によって必要な性能や台数などが変わってきます。

これらでシステムの大枠を決定しますが、このときに導入後も考慮した長期的な視点が重要です。

その後、設計から検証を行い、導入してから本格的な運用がスタートします。

シンクライアントの機能比較

それでは次に、OS別にみた機能を比較していきます。

 

Windows 10 IoT Enterprise

Microsoft社が提供する組み込み専用機器向けOSです。元々はシンクライアント専用OSではないものの、カスタマイズによってシンクライアント化が可能です。

既存のWindows10搭載PCなどのシンクライアント化で威力を発揮するでしょう。

 

HP ThinPro/Smart Zero

HP社が開発した独自OSです。2つのモードを切り替えて使用できます。

HP Smart Zeroは「仮想環境に接続するだけ」という単純な目的に適しており、同時に利用可能な接続数は1つです。

一方、Thin Proはマルチセッションとカスタマイズ性、利用可能な接続プロトコルの多さを魅力としています。

 

Resalio Lynx OS

アセンテックが開発した独自OSです。最新のWindows PCをはじめ、スペックが現行機種として適さないPCなども、新たにシンクライアントとして利用することができます。汎用性が高く、あらゆるPCに対応しています。

 

人気メーカーのご紹介

シンクライアントで人気のメーカーを紹介します。それぞれのメーカーの強みや特徴も併せて紹介していきましょう。

 

Dell社

シンクライアント専用の独自OS「Dell Wyse ThinOS」が大きな特徴で人気です。

専用端末の開発などハードウェア、ソフトウェア双方に強みを持っています。

 

Atrust社

2007年に創立された企業ですが、Linuxベースの専用OS「Atrust OS」を中心として高い技術力をもっています。

 

アセンテック

独自開発のソフトウェアインストール型シンクライアント「Resalio Lynx 700」や、USBデバイス型のシンクライアント端末「Resalio Lynx 300/500」を提供しています。

国内外の有力ベンダーと提携し、シンクライアント環境において柔軟な解決策を導くベンダーです。

 

まとめ

今回は、シンクライアントの基礎知識や導入手順、メリット・デメリットなどについて紹介しました。

以下がシンクライアントを庁舎でおすすめする理由です。

・セキュリティ性が高い

・リモートワークが可能

・サーバーの管理が容易

住民の大切な情報がある、日本各地の地域に必ずある、災害などでも業務を継続しないといけない場合がある庁舎にとってシンクライアントの導入は必須といえるでしょう。

シンクライアントは新型コロナ流行後、急激に普及率が高まっているため、企業だけではなく、庁舎でもさらに普及していくことが考えられます。

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