オープンデータとは?メリットやデメリットも解説!
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
オープンデータとは、誰もが無料で二次利用可能なデータです。
営利・非営利目的問わずに使用できるため、個人はもちろん企業にとっても便利なデータですが、デメリットも存在します。
そこで本記事では、オープンデータの概要やメリット、デメリットをご紹介します。
オープンデータについてお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
オープンデータとは?
オープンデータとは、誰でも使用できる公共機関が調査した公表データのことです。
ここでは、オープンデータの定義や目的、特徴などを解説します。
オープンデータの定義
オープンデータとは、国、地方公共団体または事業者が所持している官民データのうち、インターネットなどを通じて誰もが利用できるよう、下記の項目に該当する形で公開されたデータのことをいいます。
- ・誰でも利用(加工・再配布・編集など)できる
- ・営業目的・非営業目的を問わず二次利用が可能である
- ・機械判読に適している
- ・無料で利用できる
オープンデータの目的
オープンデータの目的は、以下の3つがあげられます。
- ・国民参加・官民協働の推進を通じた諸課題の解決、経済活性化
- ・行政の高度化・効率化
- ・透明性・信頼の向上
公的機関でしか調査できないデータを得ることで、経営戦略の策定や企業活動の効率化、新しいサービスの創成などを可能にし、経済の活性化が目指せます。
また、政府がオープンデータを公開することで、普段なかなか実態を知ることのない行政組織の透明化が可能になり、信頼の向上にも繋がるでしょう。
オープンデータの特徴
オープンデータの特徴は、以下の2つがあげられます。
- ・機械判読可能
- ・著作権フリー
それぞれの特徴について解説します。
機械判読可能
機械判読ができるデータとは、コンピュータで文章や数値などが判別でき、人の手をかけずに自動的に加工や編集、複製などが可能なデータです。
たとえば、紙媒体や手書きの資料はコンピュータが文章や数値を判読できず、画像やPDFの資料も加工や編集ができないため、オープンデータとはいえません。
著作権フリー
一般的にWebで公開されているデータベースには著作権があり、著作権法に定められた方法以外で他者が許可なしで二次利用することはできません。
しかし、オープンデータは著作権がないため、許可なく誰でも無料で利用できます。
非営業目的だけでなく、権利が複雑になりやすい営業目的にも使用可能です。
オープンデータのメリット
ここでは、オープンデータのメリットについて解説します。
無料で入手可能
オープンデータはより良い公共サービスを目指すために、無料で提供されています。
大きな組織力や正統性がなければ、入手・作成できなかった行政機関が収集したデータや資料などを無料で入手できるのは、個人はもちろん中小企業にとっても大きなメリットです。
オープンデータの入手方法
オープンデータは、必要なデータを保有するサイトから入手可能です。
たとえば、「データカタログサイト」や「e-Stat」があります。
デジタル庁が運営している情報ポータルサイトの「データカタログサイト」では、国、地方公共団体、独立行政法人など分類ごとに検索してリンクから情報を取得可能です。
政府統計ポータルサイトの「e-Stat」は各省庁が公表しているデータがまとめられており、所轄組織から探して情報を収集できます。
多大なデータ量がある
オープンデータは、さまざまな種類があり実に膨大な量です。
オープンデータには、以下のようなデータがあります。
- ・民間企業の退職金の実態
- ・消費動向調査
- ・景気動向指数
- ・生活状況に関する調査
- ・貯金に関する調査
- ・住まいに関する調査
- ・避難所情報
二次利用しやすい
オープンデータを二次利用すると、さまざまな面で役に立ちます。
たとえば、福井県鯖江市では、オープンデータを活用し、観光情報やグルメ情報、Wi-Fiスポットなどを紹介するアプリ「さばえぶらり」を展開しています。
また、市営バスの運行状況をリアルタイムで確認できるアプリ「鯖江つつじバスモニター」を提供し、地域の活性化に繋がっています。
オープンデータのデメリット
ここでは、オープンデータのデメリットについて解説します。
データ改ざんのリスクがある
オープンデータは誰もが二次利用できるため、悪意を持った利用者が加工・編集した情報が公開・利用されるなどの可能性があり、データの信頼性においてリスクをともないます。
公開するデータやリスクの大きさに応じて、きちんと対策をとることが大切です。
期待したデータの収集が難しい
膨大な量のオープンデータが公開されていますが、期待したデータが見つからなかったり、データの収集に時間がかかったりする方が多いとされています。
データの収集を課題視している企業が多いのが現状です。
データが活用しにくい
オープンデータの利用者から、データ形式に統一性がないため分析がしにくいとの声が挙がっています。
オープンデータを活用する以前に、データの前処理に課題を感じている企業が複数あります。
まとめ
オープンデータは営利・非営利目的問わずに誰でも無料で利用できるデータです。
経済の活性化や行政の信頼向上などに繋がり、大変便利なデータですが、「データ改ざんのリスクがある」「期待したデータが収集できない」「データが活用しにくい」などのデメリットもあります。
メリット・デメリットをそれぞれ理解して活用しましょう。