隣の部屋までLANケーブルをつなぐ方法
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
複数の部屋がある家で無線LANを使用してインターネット接続をした場合、通信が不安定になるケースがあります。コンクリートの壁が厚いなどの理由があり、無線接続には適していない環境かもしれません。
通信が途切れるといったトラブルに悩まされている場合は、有線接続を検討してみましょう。そのためには、パソコンなどを利用する部屋までLANケーブルを延ばす必要があります。
そこで今回は、隣の部屋にLANケーブルを延ばす際に便利なアイテムや、綺麗につなぐ方法をご紹介します。
隣の部屋にLANケーブルをつなぐには
隣の部屋にLANケーブルをつなぐ場合、通常のケーブルではうまくいかない可能性があります。見た目も良くないため、さまざまなアイテムを活用してみましょう。
まずは、便利な3つのアイテムについてご紹介します。
薄くて長いLANケーブル
隣の部屋につなげる際、通常のLANケーブルを使うという選択肢もあります。しかし、通常のLANケーブルを床に這わせると、足を引っかけてつまずく可能性があり危険です。また、ケーブルが目立つため見た目も悪くなります。そこで、薄いLANケーブルを壁に這わせることをおすすめします。薄いLANケーブルを購入する際は、あらかじめ長さを測ってください。足りなければ買い直す必要がありますし、長すぎると通信速度に影響が出る可能性があります。
また、やわらかくて曲げやすいもの、壁の色に合う目立ちにくいものを選びましょう。
なお、規格はCat6(カテゴリ6)がおすすめです。家庭で使用する場合、Cat6であれば快適に通信できます。
隙間用LANケーブル
隙間用LANケーブルを使うという選択肢もあります。1~2mm程度の薄さしかなく、ドアの上下にある隙間に通すことのできる製品です。便利なアイテムですが、薄い分衝撃に弱い可能性があるため注意が必要です。ドアの開閉による衝撃が蓄積されることが考えられるため、なるべくやさしく開閉するように心がけてください。
ドアの隙間が比較的大きい場合は、薄いLANケーブルをそのまま通すこともできます。いろいろな製品を試して、最適な方法を見つけましょう。
壁付け用のフック
LANケーブルを壁に這わすのであれば、固定するためのフックも必要です。壁に穴を開けたくない場合は、両面テープで取り付けることのできるフックがおすすめです。フック部分に、LANケーブルをしっかりと挟み込めるサイズを選びましょう。大きすぎると落ちる可能性があるため注意が必要です。
また、両面テープを貼りつける部分が小さいと、壁から剥がれ落ちることも考えられます。なるべく強力に固定できそうなものを見つけることが大切です。
LANケーブルの取り付け方
必要なアイテムがそろったら、LANケーブルを壁に固定していきましょう。ここからは、取り付け方について順を追って解説します。
効率良く作業を進めるために、しっかりと準備することが重要です。
ドアの隙間を確認する
まずは、使用するケーブルを決めるためにドアの隙間をチェックする必要があります。ドアを開閉してもこすらない箇所を見つけましょう。
薄いケーブルを使うとぶつかる場合は、隙間用ケーブルの利用を検討する必要があります。開閉する度にぶつかると、ケーブルがダメージを受けて破損するかもしれません。せっかく有線接続しても、通信が突然途切れる恐れがあるため無理は禁物です。
壁にケーブルを取り付ける
次に、ケーブルを壁に取り付けていきます。まずは、部屋のどこに通せば目立ちにくく、最短で隣の部屋まで届くのかを考えましょう。
ケーブルを通すルートを決めたら、両面テープでフックを固定していきます。巾木の上やドア枠の上などの、なるべく目立たない場所がおすすめです。なお、フックの数が少なすぎると重みに耐えられなくなる可能性があるため、注意してください。
長さが足りないときは
配線がうまくいかず、途中で長さが足りなくなった場合は、延長コネクタを使いましょう。LANケーブルをコネクタの両端に差し込んで利用します。新しいLANケーブルを購入する必要がなく、コネクタは安価で手に取りやすいため、コストカットしたい場合におすすめです。
なお、数メートルの延長であれば通信速度への影響は心配ありません。しかし、接続部分に溜まったホコリによって通信が不安定になるケースはあるため、定期的に掃除をしましょう。
まとめ
無線接続を行ったとき、部屋によって通信状態にばらつきがある場合は、有線接続を試すのがおすすめです。そのためには、隣の部屋までLANケーブルをのばさなければなりません。通常のケーブルを使うと、ドアの隙間に通せず困ってしまうでしょう。床に這わせると障害物になって、怪我につながる可能性もあります。
よって、なるべく壁などに固定し、床につかないようにすることが大切です。ドアを通すときは、薄いケーブルや隙間用LANケーブルが活躍します。ケーブルが衝撃を受けないように注意しながら、なるべく目立たないように隣の部屋までつなぎましょう。