LANケーブルを隠して配線を整理する方法
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
インターネットを有線で接続する際に使用するLANケーブルには、短いものから長い物まで種類が豊富です。また、パソコンや周辺機器を有線接続するケーブルには、LANケーブルだけではなく、さまざまな種類があり、長さもそれぞれ異なります。長さが余ったまま整理しないでいると、踏んでしまったり足を引っかけてしまったりするなど、トラブルの元になります。
そこで今回は、ケーブルの種類や隠して整理する方法をご紹介します。
配線の種類
インターネットに接続するためには、LANケーブルの他にもさまざまな配線があります。ここからは、LANケーブル以外のケーブルを3つご紹介します。
①電源コード
電源コードとは、コンセントから電気を供給するコードです。パソコン本体やプリンター、スピーカーなど、周辺機器の数だけ電源があり、機器によって電源の形状が異なります。コンセントの差込口が足りないときには、電源タップを活用する方法があります。電源タップには、トラッキング現象を防止する絶縁キャップやスイッチ、USBポートがついているものが販売されています。
➁USBケーブル
USBケーブルは互換性が高いため、パソコンとキーボード、プリンター、スマートフォンなどの周辺機器をつなげられます。そのため、USBケーブルが増え過ぎてしまうことがあります。どの周辺機器とつながっているか分かるように、タグやシールを貼るなどの工夫が必要です。
③ディスプレイケーブル
ディスプレイケーブルとは、パソコンの本体とディスプレイをつなげるケーブルのことです。パソコンからの信号をディスプレイケーブルで送り、ディスプレイに画像や動画を表示させます。ディスプレイケーブルにはデジタルケーブルとアナログケーブルがあり、それぞれに種類があります。規格によってコネクタの種類や画質が異なるため、つなぎたい機器の端子を確認してからケーブルを選びましょう。
配線を整理する理由
つなげる機器の数だけ増える電源ケーブルやUSBケーブルですが、整理をせずにそのままにしておくことは避けましょう。ケーブルがごちゃごちゃしていることで掃除が面倒になり、埃が溜まってトラッキング現象が起き、発火の恐れがあるためです。特にコンセント周りは掃除がし辛く、埃が溜まりやすい箇所です。そのため、使わない電源プラグは抜き、スイッチ機能の付いた電源タップを使用するとトラッキングを防げます。
また、整理されていないケーブルで足を引っかけたり、ケーブルを踏んでしまったりする可能性が高まります。引っかけたり踏んだりすることでケーブルがダメージを受け、劣化や断線の原因になるため、整理することは大切です。
LANケーブルを隠す方法
LANケーブルや電源ケーブルなどがごちゃごちゃしていると、見た目も安全性も良くありません。ケーブルを隠して整理しましょう。
ケーブルカバーで隠す
ケーブルカバーは、LANケーブルや電源ケーブル、光ファイバーなどさまざまなケーブルを簡単にまとめられるカバーです。屋内配線のケーブル保護カバーとしても使用でき、見た目もすっきり収納できます。
また、ケーブルカバーでまとめることで掃除がしやすくなり、ケーブルで足を引っかけたり踏んだりすることも防げます。
配線モールを付けて隠す
配線モールには、床配線用保護カバーと壁面配線用カバーの2種類あり、状況に合わせた自由な配線が可能です。スライド式で複数のケーブルが収納できるため、ケーブルを隠す他にもケーブルを保護する目的でも使われます。取り付け方は、両面テープで壁に貼り付けられるため簡単に配線を隠せます。
また、モールの色と床や壁の色を合わせると、より配線が目立ちません。
ケーブルボックスやカゴで隠す
オシャレな空箱や配線収納専用のボックスを使用すると、ボックスの中に埃が溜まらずにすみます。配線収納専用のボックスなら、周囲に穴が開いているため配線に便利です。
また、配線を収納して隠すアイテムとしてカゴもおすすめ。通気性の良いカゴなら、配線から生じる熱がこもらないため、発火の危険性を減らせます。ただし、フタのないカゴでは埃が溜まってしまうため、カゴと相性の良い布をかぶせて隠します。
ワイヤーネットやバスケットを利用して隠す
すっきりとした収納をするのに、床から浮かせて配線する方法があります。配線をパソコンデスクの裏面に固定するとすっきり整理できるため、ワイヤーネットがおすすめです。ワイヤーネットにバスケットを取り付ければ、ルーターやハブなど大きな機器も隠せます。ワイヤーネットは、結束バンドやマジックタイを使用するとしっかりと固定が可能です。
壁に穴を開けて壁に隠す
壁に穴を開け、内部にケーブルを通せば綺麗に隠せます。壁の内部には空間があるため、穴さえ開ければ必要な箇所にケーブルを出すことができます。
ただし、壁に穴を開ける際、家屋の柱や筋交いを傷付ける可能性があるため業者に頼む方が無難でしょう。また、賃貸住宅や賃貸オフィスでは穴は開けられません。
まとめ
ごちゃごちゃとしたケーブルを放置していると、掃除がし難くなって埃が溜まり、発火の恐れがあります。そのため、ケーブルを整理することは見た目だけではなく安全面でも大切です。カゴやボックスで隠して収納する際には、定期的に熱がこもっていないか、埃が溜まっていないかをチェックしましょう。