LANケーブルが足りなくなったときの延長コネクタの選び方は?|LANケーブルと結束バンドのことなら|パンドウイット

LANケーブルが足りなくなったときの延長コネクタの選び方は?

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

LANケーブルが足りなくなったときの延長コネクタの選び方は?

引っ越しやレイアウト変更などでパソコンの設置場所を変更すると、LANケーブルの長さが足りなくなる場合があります。

このようなときは、延長コネクタを使ってLANケーブルを延長できます。

LANケーブルはそれまで使っていたものと同じものを用意すれば問題ありませんが、LANケーブル同士をつなぐ延長コネクタはどのように選んだらいいのでしょうか。

そこで今回は、LANケーブル用の延長コネクタを選ぶ基準などについて解説いたします。

延長コネクタを購入しようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

 

延長コネクタを買う前に確認しておくべき3つのこと

延長コネクタを選ぶ前に、次の3点を確認しておきましょう。

 

  • ・接続するLANケーブルのカテゴリ
  • ・接続するパソコンまでの距離(必要なケーブルの長さ)
  • ・接続先のパソコンの仕様

 

これらについては、次の記事を参照するとよいでしょう。

「LANケーブルの長さを延長する3つの方法と速度低下を防ぐ選び方」

 

何を基準に延長コネクタを選ぶのか?

延長コネクタを選ぶ際には、次のポイントを押さえておくとよいでしょう。

 

  • ・LANの規格
  • ・ノイズ対策
  • ・給電機能
  • ・素材、サイズ

 

これらのポイントについて解説いたします。

LANの規格の違いは何が違うのか

LANケーブルには、1Gbps(ギガ ビット)までの速度に対応したCAT5e(カテゴリ5)・CAT6、10Gbpsまでの速度に対応したCAT6A・CAT7、40Gbpsまでの速度に対応したCAT8などのカテゴリがあります。

これらはケーブルのカテゴリではなくLANによるデータ通信に関するカテゴリです。

したがって、延長コネクタにも同様のカテゴリがあります。

カテゴリが上、つまり数字が大きいほど通信の速度が速く、同時に多くの情報量の送信が可能です。

延長コネクタを選ぶ際には、接続するLANケーブルと同等のカテゴリ、または上位のカテゴリに対応したものを選びましょう。

ノイズ対策はどんな場面で必要になるのか

データ通信を行っていると、周囲の電気製品などから発生されるノイズの影響を受けることがあります。

周囲からのノイズは通信速度の低下や、エラーの原因になるため、通信環境を快適にするためにはノイズ対策が重要です。

LANケーブルにはノイズ対策が施されていないUTPケーブルと、ノイズ対策が施されたSTPケーブルがありますが、延長コネクタはノイズの影響を受けやすいので、ノイズ対策が施されたものを選ぶと良いでしょう。

給電機能はあった方がいいのか

LANケーブルの接続先の中には、PoEに対応した機器もあります。

PoEとはPower over Ethernetの略称であり、LANケーブルを通して電力を供給するためのシステムのことです。

PoE対応の機器に接続する場合は、延長コネクタもPoE対応している必要があります。

ただ、PoE対応の延長コネクタは一般的に高価になりますので、PoEに対応した機器を接続しないのであれば給電機能は必要ありません。

PoEには供給できる最大の電力によってPoE、PoE+、PoE++の規格がありますので、使用する機器やLANケーブルに適合したものを選びましょう。

素材やサイズの違いもある

延長コネクタの素材には、金属製のものやプラスチック製のものがあります。

一般的に金属製のものの方が衝撃などへの耐久性は高くなります。

工場などで使用する場合は、発生するガスや特定の化学物質による影響を考慮する必要があるかもしれません。

また延長コネクタの設置場所が狭い場合にはサイズにも配慮しておく必要があるでしょう。

 

延長コネクタから先も考えておこう

先述したように、延長コネクタを使って接続した先の接続状態にも配慮しておきましょう。

有線LANの端子がない場合はどうする?

薄型のノートパソコンなどでは、各種の端子が省略されているものがあります。なかには、有線LANがないノートパソコンもあります。

このような場合には変換コネクタを使います。一般的にはUSB Type-Cの端子に変換するものが多いようです。

こうなると、LANケーブル→延長コネクタ→LANケーブル→変換コネクタと、いくつものアイテムを接続することになります。

接続箇所が増えれば、それだけ接触不良やノイズの影響などのリスクが増えます。接続アイテムを減らすためには、延長コネクタの代わりに変換コネクタだけで接続すると良いでしょう。

元のケーブルの長さ、接続先の機器の設置場所などをよく検討して、複雑な接続にならないように気を付けましょう。

接続先の台数は?

LANケーブルを延長する場合、接続先の機器が増える場合もあります。

このような場合は延長コネクタに2本以上のLANケーブルを接続しますが、こうなると延長コネクタではなくハブやルータが必要です。

今すぐに台数が増えることがなくても、将来的に台数が増える可能性があるのであれば、ハブやルータの利用を検討しましょう。

延長コネクタの接続状況には注意

延長コネクタを使用する場合、接続部のほこりや汚れに注意してください。

長期間、机の隙間などに放置されているとほこりがたまりやすくなります。工場などで使用していると、油汚れが付くことがあるかもしれません。

接続部分は定期的に点検し、ほこりなどが付いていたら掃除するようにしましょう。

 

まとめ

無線LANが普及している今でも、高速で安定した通信のためにはLANケーブルが必要になります。

延長コネクタが原因で通信の速度や安定性に支障が出ないように、ポイントを押さえて最適な延長コネクタを選びましょう。

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