社内LANの設計とは?LANとWANの違いとあわせて解説|LANケーブルと結束バンドのことなら|パンドウイット

社内LANの設計とは?LANとWANの違いとあわせて解説

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

LANの設計は、事前に通信トラブルを予防するための重要な工程です。

しかし、さっそくLAN設計を始めてみようとしても、何から行えばいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事ではLAN設計の手順と基本的な知識について詳しく、わかりやすくご紹介します。

社内LANの設計に現在お悩み中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

社内LANを構築するための流れ

社内LANの構築を目標とする場合、まずやるべきことは下準備です。

その下準備にもいくつかの手順があり、まず社内のネットワーク環境を調査することから始めます。

社内LANの構築のための下準備

社内LAN構築において最初に行うのは、LANの選択です。

LANには無線と有線がありますが、コストを減らしたい場合は無線LAN、セキュリティにウエイトを置きたい場合は有線LANがおすすめです。

LANが決まれば、次は接続したいパソコンの台数を把握するようにしましょう。

そして、その数によってIPアドレスのクラスA・B・Cが決まります。

クラスAは約1600万台の大規模ネットワーク用、クラスBは約65000台の中規模ネットワーク用です。

繋ぎたいパソコンの数が数十台程度であれば、クラスCの小規模ネットワークが妥当なクラスです。

ネットワークやセキュリティ環境を調査する

ネットワークについては、イントラネットを変える必要があるのかを検討する必要があります。

会社内でのみ使える限定された内部ネットワークのことをイントラネットといいます。

社員同士で効率良く情報を共有することができるだけでなく、場合によってはコスト削減も可能です。

そして、社内LAN接続時には、どういったセキュリティ対策が必要かという検証を必ず行うようにしましょう。

また、社内LANは会社から離れた場所からもつなぐことがあるため、VPN接続に問題がないかを確認することも重要です。

利用方針を決めてシステム設計を行う

社内における利用方針を決めた後にすべきことは、システム設計です。

このとき、設計をできる限りシンプルにしておくことがポイントです。

システム設計がシンプルな方が、何か問題が起こった際の対応が簡単になります。

一度設計したシステムであってもその後改修することができるため、再度設計を見直すことができます。

運用管理方法を決めてマニュアル化する

いつ起こるのか予測がつかないのが、ハッキングやウイルス感染などのネットワーク障害です。

この問題に対応するには、社内LANの運用および管理する方法のマニュアル化が必須となります。

どの部署が担当するかを決めておいても良いですし、場合によっては外部委託も視野に入れても良いでしょう。

 

LANとWANの違い

コンピューターネットワークにはLANとWANがありますが、この2つは用途が大きく異なります。

ここではLANとWANの違いと、それぞれのネットワーク設定で注意すべき点について解説します。

社内LANを設計する際の必要な基礎知識となりますので、ぜひ参考にしてください。

LANとは

LANは「Local Area Network」を短縮した単語であり、決められたゾーンで使うことができるネットワークを意味しています。

家庭内LANとは家庭内で使われるネットワークのことを指し、社内LANは会社内限定で使用が認められているネットワークのことを指しているということです。

またLANは、ケーブルが必要な有線LANと電波でつなぐ無線LANの2種類があります。

WANとは

WANは「Wide Area Network」を短縮した単語であり、幅広いエリアを持つネットワークを意味しています。

また、実はWANのおかげでインターネット経由で他国とつながることが可能となっているのです。

遠く離れた場所にいる者同士であっても、各拠点にある通信事業者を介して連絡を取ることができます。

LANとWAN、それぞれ設計する際の注意点

有線LANの設計にはケーブルが必要となります。

接続するルーターには「LAN」と書かれた差込口があるので、そこにケーブルを差し込みます。

注意点としては、「WAN」と記載された差込口もあるため、誤って差し込まないようにしましょう。

また、無線LANの設計ではセキュリティを強化しておくのがおすすめです。

そして、WANの設計において注意すべき点はコスト面です。

WANの利用には通信事業者との契約が欠かせないため、接続形態によって費用に違いが生じます。

 

LAN設計の見直しが必要な場合とは?

LAN設計が無事完成した後に、再度見直しが必要になることがあります。

ここでは、2つの事例を挙げてわかりやすく解説していきます。

現在、社内の通信トラブルにお悩み中の方は、ぜひ参考にしてください。

通信速度が遅い

無線LANを使用している場合、よく聞かれるのが「通信速度が遅い」というトラブルです。

解消方法としては、パソコンの台数を減らして電波の混雑を減らすことです。

もしくは電波の遮断をなくすために、ルーターの場所を移動させても良いでしょう。

ネットワークが安定しない

社内のレイアウトが変わったときに別の事業者が介入しLAN構築を行った結果、ネットワークがさらに不安定になることがあります。

ツギハギのように構築されたネットワークが原因と考えられるため、LAN設計の再度見直しが必要になります。

同じIPアドレスを使用していた、という事例も過去に見受けられるようです。

 

まとめ

社内LAN構築の工程では、下準備・調査・システム設計・マニュアル化の4つの手順を踏むことがわかりました。

狭い範囲で利用できるLANと幅広く世界中にいる方と繋がれるWANは、社内LANの設計に必要な基礎知識となりますのでぜひ覚えておきましょう。

もし、お勤めの会社でよく通信トラブルが起こっている場合には、一度LAN設計の見直しを行ってみてはいかがでしょうか。

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