Cat6Aケーブルとは?Cat6Aケーブルの活用シーンや価格、またCat6との違いについても解説!
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
LANケーブルには、さまざまなカテゴリがあり、通信速度や伝送帯域が異なります。
そのため、使用する用途に合わせてカテゴリを選択することが大切です。
本記事では、オンラインゲームなどでよく使用されているCat6A(カテゴリ6)の活用シーンや価格、他のLANケーブルとの違いについて解説していきます。
目次
Cat6Aケーブルとは
ここでは、Cat6Aケーブルについて解説していきます。
Catとは
Catとは、LANケーブルのカテゴリを表しており、Cat5〜Cat8まであります。
数字が大きくなればなるほど、通信速度が速くなり伝送帯域が広くなりますが、その分ケーブルの値段も高くなります。
しかし、値段が高くなるからといって小さい数字のLANケーブルを選ぶと、快適に利用できない可能性があるため、適切なカテゴリを選択することが大切です。
Cat6AとCat6の違い
Cat6AとCat6の大きな違いは、対応速度と伝送帯域です。
カテゴリ |
対応速度 |
伝送帯域 |
Cat6A |
10Gbps |
500MHz |
Cat6 |
1Gbps |
250MHz |
Cat6Aは、Cat6よりも通信速度が速く、容量の大きなデータを伝えることができます。
またLANケーブルは、TIA・EIA・ANSIを中心に、準拠と記されるメーカー独自規格のケーブル規格があり、Cat6AとCat6では規格策定も異なります。
Cat6AとCat6の規格は、以下のとおりです。
カテゴリ |
規格 |
Cat6A |
TIA/EIAが策定し、ANSIが承認した規格 |
Cat6 |
TIA/EIAが策定した規格 |
さらに、外径・内部構造・心線にも違いがあります。
カテゴリ |
外径 |
内部構造 |
心線 |
Cat6A |
6.2mm程度 |
押え巻、AXテープ付加 |
0.5740mm |
Cat6 |
6.3mm程度 |
押え巻、AXテープなし |
0.5105mm |
Cat6Aケーブルの活用シーン
Cat6Aケーブルは、オンラインゲームやオンライン会議で使用する際におすすめです。
また、家庭用の電子機器に使用する場合には、十分な速度があり、通信規格の進歩にも備えられます。
Cat6Aケーブルの価格
Cat6Aの価格相場は、20mで1,200円程度です。
Cat6AとCat6の価格相場は、ほとんど変わりません。
なぜCat6Aが必要なのか
ここでは、なぜCat6Aが必要なのか解説していきます。
GIGAスクール構想
GIGAスクール構想とは、Global and Innovation Gateway fot Allの略です。
ネット環境は、大人数が一度にインターネットに接続すると不安定になる傾向にあります。
しかしCat6Aは、従来のCat5eよりも伝送速度が速く、大人数が一度にインターネットにアクセスしても安定した通信を提供することを目的として作られているため、アクセスが集中しても快適に利用できます。
すでにWi-Fiは10ギガに対応している
2019年に取り扱いが開始したWi-Fi6は、最大通信速度が9.6Gbpsに達し、2020年に取り扱いが開始した5Gは、最大通信速度が20Gbpsに達しています。
2022年には、最大通信速度9.6Gbpsに加え、6GHz帯を使用可能なWi-Fi6Eが登場しました。
大容量のデータを高速で通信する10ギガ配線の増加により、Cat5eやCat6では需要を満たすことが難しくなってきたため、10ギガまで対応できるCat6Aにしておくことが推奨されています。
LANケーブルは配線規格によって性能が異なる
LANケーブルの配線規格による性能の違いについて、解説していきます。
LANケーブルは、配線規格によって以下のように性能が異なります。
カテゴリ |
速度 |
使用可能距離 |
周波数帯域 |
コネクタ |
Cat6A |
10Gbps |
100m |
500Mhz |
RJ-45 |
Cat6 |
1Gbps |
100m |
250MHz |
RJ-45 |
Cat5e |
1Gbps |
100m |
100MHz |
RJ-45 |
Cat5e
Cat5eは、最もスタンダードなLANケーブルです。
Cat5eは、外径が5mm程度で取り回しがしやすい点がメリットです。一方、速度はCat6やCat6Aと比較すると、遅い点がデメリットです。
Cat6
Cat6は、Cat5eの2.5倍の伝送帯域を実現しています。
外径は5〜6mmとCat5eよりも少々太くなりますが、Cat5eに比べて通信速度が速い点がメリットです。
Cat6A
Cat6Aは、10Gbpsのイーサネットに完全対応しており、超高速ネットワーク環境で使用できます。
十字介在内臓で外部ノイズの影響を受けにくく、通信速度が非常に速い点がメリットですが。一方で、外径は6.6〜8mm程度とCat5eやCat6よりも太いため、取り回しがしにくい点がデメリットです。
まとめ
Cat6Aケーブルは、オンラインゲームやオンライン会議での使用におすすめのLANケーブルです。
Catとは、カテゴリを表しており、数字が大きくなればなるほど通信速度が速く、伝送帯域が広くなります。
Cat6Aは、2024年では最新標準のLANケーブルであり、従来のCat5eやCat6よりも速く、大きなデータ量を伝えることが可能です。
使用する目的に応じて、LANケーブルのカテゴリを使い分けましょう。