LAN配線図の書き方は?重要性やコツも紹介!
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
オフィスにLAN構築をしようと検討している方はいらっしゃいませんか。
LAN構築においては、LAN配線図が必要です。
そこで本記事では、LAN配線図の書き方や重要性、コツについてご紹介していきます。
LAN構築を検討している方、LAN配線図の書き方でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
LAN配線図とは
ここでは、LAN配線図の概要や書き方について解説していきます。
LAN配線図とは
LAN配線図とは、複合機やコンピュータなどのインターネット接続機器とハブやルーターなどのデバイスの接続を可視化した図です。
特別な記号やアイコンを使用し、ネットワークのさまざまな要素を表現しています。
また、用途に合わせて情報のレベルを自由に調整して作成することが可能です。
LAN配線図の重要性
ここでは、LAN配線図の重要性について解説していきます。
ネットワークの可視化
LAN配線図を使用することにより、ネットワークを可視化することが可能です。
そのため、機器の物理的な配置を把握したり、通信障害が生じた際に影響を及ぼす範囲や原因をすぐに見つけたりできます。
依存関係の明確化
LAN配線図を利用するメリットの1つは、依存関係を明確化することです。
依存関係を明確化すると、プロジェクトやシステムの理解を深められるため、潜在的なリスクや障害を特定して対策を考えることができます。
認識の共有
LAN配線図を利用すると、認識共有が可能となります。
LAN配線図を作成してオフィスの職員と共有することで、すべてのメンバーと認識共有できるのです。
改善点の特定
LAN配線図を利用すると、改善点の特定もできます。
開発者にとってLAN配線図は、システムが正常に動作していることを確認する上で便利な図です。
プロジェクトマネージャーによっては、プロジェクトがスムーズに進むようにマップの役割としても使用し、改善点を見つけるためにも役立てることができます。
共通言語としての活躍
LAN配線図は、シンボルやアイコンを理解していれば、専門的な知識がなくとも簡単に図を読むことが可能です。
そのため、共通言語としても活躍するでしょう。
LAN配線図の書き方
ここでは、LANの配線図の書き方について解説していきます。
LAN配線図を書く目的を明らかにする
余計な情報を省き、必要な情報のみを描くことで、分かりやすいLAN配線図となります。
そのため、まずはLAN配線図を書く目的を明確にすることが大切です。
例えば、通信障害発生時に影響する範囲の把握、機器の増加に伴い最適な配線の組み直しなどの目的があげられます。
また、物理LAN配線図や論理LAN配線図のように、複数に分けて書くのも良いでしょう。
使用するツールを決める
LAN配線図を書く際に使用するツールは、エクセルやスプレッドシートなどの表計算ツールや配線図作成専用ツール、プレゼンテーションツールなど、さまざまな種類があります。
LAN配線図を書く際には、自分に合ったツールを使用して書くことが大切です。
例えば、配線範囲が小規模な場合は、表計算ツールを用いるのがおすすめです。
一方、大規模な配線図を作成する場合は、専用ツールを使用すると良いでしょう。
LAN配線図を書く際は、どのツールが適しているのか考えた上で使用しましょう。
ノードをリストアップし、マップ上に配置する
LAN配線図に書きたいノードは、目的に合わせてリストアップします。
例えば、ルーターやサーバー、パソコン、ハブ、スイッチなどが挙げられます。
漏れがないように見直したら、リストアップしたノードを実際に配置していきましょう。
LAN配線図を書く際のポイントと注意点
ここでは、LAN配線図を書く際のポイントをご紹介していきます。
LAN配線図を書く際のポイント
LAN配線図を書く際のポイントは、以下のとおりです。
- ・余計なものを書かない
- ・記号や直線を揃える
- ・均等に機器を配置する
- ・配線図作成ツールを活用する
- ・利用中のネットワーク環境の把握と運用する
それぞれ、詳しく解説していきます。
余計なものを書かない
LAN配線図を書く際は、シンプルを意識することが大切です。
余計なものを書くと、必要な情報が埋もれてしまう可能性があります。
目的を明確にして書くべき情報と余計な情報を判別し、必要な情報のみを記載しましょう。
記号や直線をそろえる
同じ機器の場合は、記号をそろえたり、直線の方向をなるべく整列させたりすることにより、LAN配線図が見やすくなります。
また、必要に応じて線の太さや種類を使い分けましょう。
均等に機器を配置する
視覚的に分かりやすいLAN配線図を作成するためには、機器を均等に配置しましょう。
縦方向や横方向で一直線上に並ぶように配置すると、見やすいLAN配線図が出来上がります。
分かりやすいLAN配線図であれば、構成の矛盾点や改善点が見えやすくなり、適切な対策を考えられるでしょう。
配線図作成ツールを活用する
LAN配線図に使用できるツールはたくさんあります。
ツールを上手く活用することで、初心者でも容易にLAN配線図を作成することが可能です。
利用中のネットワーク環境の把握と運用
LAN配線図を書くためには、利用中のネットワーク環境の把握が重要です。
十分に調査せずに運用してしまうと、セキュリティの対応が遅れてしまうかもしれません。
ただし、適切なLAN環境の把握や管理は容易ではないため、一元的に任せられるサービスを利用するのがおすすめです。
LAN配線図を書く際の注意点
LAN配線図を書く際の注意点は以下のとおりです。
- ・配線図は保管しておく
- ・配線のルールを決めておく
- ・配線整理を常にしておく
- ・保守する会社は一元化しておく
それぞれ解説していきます。
配線図は保管しておく
LAN配線図が完成しても、オフィスの拡大や人員の増加などによって、機器の増減があるかもしれません。
その場合は、LAN配線図の変更が必要になるため、LAN配線図をきちんと保管しておきましょう。
また、配線に変更があった場合には、LAN配線図に変更点を書き加えながら保管するのもおすすめです。
配線のルールを決めておく
LAN配線図を書く際には、あらかじめルールを決めておくと安心です。
ルールがないと、無造作にケーブルをつないでしまい、管理できないネットワークが構築されてしまう恐れがあります。
例えば「車内で無断にLAN配線や機器の設置をしない」などのルールを設けておきましょう。
配線整理を常にしておく
オフィスに複数の機器がある場合は、配線が乱雑になってしまう恐れがあります。
配線が乱雑な状態だと、ケーブルに足をひっかけたり、ホコリがたまってしまったり、断線で火災や機器の故障が発生したりする可能性があります。
常に配線整理を行い、上記のような危険を回避しましょう。
保守する会社は一元化しておく
電話やFAXの契約、LANの構築など、社内のインフラ整備は欠かせません。
しかし、機器ごとに会社を分けて依頼すると、責任の範囲が曖昧になってしまいます。すると、トラブルが発生した際に連絡する会社が判断できなくなったり、修理対応に時間やコストがかかってしまったりすることが考えられます。
そのため、社内のインフラを保守する会社は、できる限り一元化しておきましょう。
まとめ
LAN配線図には、ネットワークの可視化や認識の共有、改善点の特定など、さまざまな役割があります。
LANの配線図を書く際には、目的に沿って使用するツールを決め、ノードをリストアップしたらマップ上に配置するといったように、手順を踏むことが大切です。
また、余計なものを書かずに記号や直線を揃え、均等に機器を配置するなどに気を付けることで、見やすいLAN配線図に仕上がるでしょう。