LANケーブルカバーの取り付け方は?外し方も紹介!
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
LANケーブルが複数あると、まとめるのが難しくなり、不格好な見た目になってしまいお悩みの方も多いでしょう。
そんなLANケーブルをまとめる際に、よく使用されるアイテムが「LANケーブルカバー」です。
LANケーブルカバーは見栄えをよくするだけでなく、予想外のトラブルや事故を防ぐ効果もあります。
本記事では、LANケーブルカバーの取り付け方や外し方をご紹介していきます。
LANケーブルを多数使用しており、配線をスッキリさせたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
LANケーブルカバーとは
ここでは、LANケーブルカバーの概要や種類、利用するメリットなどを解説していきます。
LANケーブルカバーとは
一般的にLANケーブルカバーとは「モール」と呼ばれる素材のことをいいます。
LANケーブルの整理以外にも役割があり、場所の固定のほか断線や損傷から保護することも可能です。
LANケーブルカバーには柔軟性や耐久性、色、長さなど多様な種類があるため、適したアイテムを選定しましょう。
LANケーブルカバーの種類
LANケーブルカバーの種類は、大きく分けて以下の3つに分類されます。
- ・床配線用
- ・壁配線用
- ・コーナー配線用
1つ目は、床面に沿ってケーブルを収納する、床配線用のLANケーブルカバーです。
通行する際につまずかないように、緩やかなラウンド状の形となっており、台車などの荷重が加わっても破損しにくくなっています。
2つ目は、壁面に沿ってケーブルを収納する、壁配線用のLANケーブルカバーです。
角型ではめ込み構造になっているため取り付けやすく、メンテンナンスもスムーズにできます。
3つ目は、床や壁などのコーナーに沿ってケーブルを収納する、コーナー用のLANケーブルカバーです。
壁と床の角にスッキリとはまるように三角の扇形となっており、取り付けやメンテナンスも容易にできます。
LANケーブルカバーを利用するメリット
LANケーブルカバーを利用するメリットについて解説していきます。
損傷や断線リスクの軽減
LANケーブルカバーを利用していれば、損傷や断線リスクの軽減が可能です。
LANケーブルは人や台車、イスなどに踏まれるとダメージを受けるため、1カ所が断線しただけでも、ネットワーク全体に悪影響を及ぼすリスクがあります。
しかし、LANケーブルカバーを使用すると、外的な圧力や摩擦から保護できるため、故障のリスクを抑えられます。
特に、先端のLANコネクタの爪部分は、圧力を受けると接触不良や断線の原因になりやすい部分です。
LANケーブルを長期的に使用するためにも、LANケーブルカバーを活用して保護することが重要です。
転倒事故防止
煩雑なケーブルをLANケーブルでまとめることで、足を引っかけて転倒する事故の防止につながります。
転倒してケガをするだけでなく、ケーブルに接続されている機器の落下や断線などの、重大な事故につながる可能性もあります。
さまざまな事故のリスクを防ぐためにも、LANケーブルカバーの使用がおすすめです。
景観がよくなる
LANケーブルカバーを利用してケーブルをまとめることで、景観がよくなります。
ケーブルが煩雑な状態では、従業員のモチベーション低下を招くだけでなく、取引先からネガティブな印象を抱かれるかもしれません。
また、煩雑に置かれた状態ではホコリもたまりやすいため、LANケーブルカバーで隠すことでオフィスの印象が向上します。
LANケーブルのカバーの選び方
LANケーブルカバーを選ぶ際は、以下の3つに着目しましょう。
- ・適した形状・サイズ
- ・色や素材
- ・設置方法
前述のとおり、LANケーブルカバーには床配線用・壁配線用・コーナー配線用の3種類があります。
収納するケーブルの本数によってサイズも異なるため、配置する場所に適切なものを選びましょう。
また、LANケーブルカバーは色や素材のバリエーションが豊富なため、使用環境に合った色や素材を選ぶことができます。
屋内では塩化ビニル製、重量物が往復する場所では頑丈なアルミ製が使用されるケースが多く、状況に応じたLANケーブルカバーを選択しましょう。
LANケーブルカバーには両面テープ付きの製品が多いですが、付属していない場合は自分で準備する必要があります。
そのため、取り付けやすく使いやすいものを選択するのも一つの手段です。
LANケーブルカバーの取り付け方・外し方
ここでは、LANケーブルカバーの取り付け方・外し方をご紹介していきます。
LANケーブルカバーの取り付け方
LANケーブルカバーの取り付け方は、以下の手順です。
- 1.けがき作業をして配置場所を把握する
- 2.専用のカッターで長さに合わせて切る
- 3.両面テープをはがす
- 4.けがいた箇所にLANケーブルカバーを取り付ける
- 5.LANケーブルカバーの中にLANケーブルを収納する
- 6.カバーやマガリを取り付けて完成
「けがく」とは、位置を決めるために建築材料に印を描くことをいいます。
LANケーブルカバーを設置する際に、ずれたり曲がったりしないように、事前に設置個所に線を引いておきましょう。
また、ソフトタイプではないLANケーブルカバーを切断する際は、市販のハサミやカッターではケガをする恐れがあるため、専用カッターの使用をおすすめします。
上記の流れに沿って、LANケーブルカバーをスムーズに設置しましょう。
LANケーブルカバーの外し方
はめ込むタイプのLANケーブルカバーは、ケーブルを収納している空間に、ドライバーを差し込んで持ち上げると外せます。
しかし、ドライバーを差し込む際に誤ってケーブルを傷つけてしまう場合があるので、慎重に行いましょう。
ベースはスクレーパーやはがしヘラを使用すればはがせますが、床を傷つけてしまう可能性があるため注意が必要です。
LANケーブルカバーを賃貸で利用するには
LANケーブルカバーを賃貸物件で利用する場合は、マスキングテープの活用がおすすめです。
直接両面テープを壁や床に貼ると、はがした際に跡が残ったり、表面を傷めたりするリスクがあります。
しかし、マスキングテープを両面テープの下に貼ることで、粘着力を適度に弱められます。
賃貸物件の壁や床へのダメージを軽減でき、退去時もはがれやすくなるため安心です。
まとめ
LANケーブルカバーはLANケーブルを守るだけでなく、見栄えがよくなったり掃除しやすくなったりする効果もあります。
LANケーブルカバーの種類は色やサイズ、素材などさまざまです。
使用する環境や要件に合ったものを選んで、配線を整理しましょう。