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光ケーブルの1芯と2芯の違いは?おすすめシーンをご紹介!

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

光ケーブルには1芯と2芯の2種類があり、それぞれで特性や用途が異なります。

そのため、どちらを選べば良いのか迷ってしまう方もいるでしょう。

そこで本記事では、1芯と2芯の特徴や違い、おすすめの使用シーンを詳しく解説します。

用途に合った光ケーブルを選びたいとき、選び方に不安のある方は、ぜひ参考にしてください。

 

光ケーブル1芯・2芯とは

まずは、光ケーブルの1芯と2芯の概要を解説していきます。

光ケーブルとは

光ケーブルとは、ガラスやプラスチックの透明な繊維で構成され、データをレーザー光として高速伝送する伝送線のことです。

従来のケーブルと比べると、大容量での高速通信に優れており、伝送損失が小さいことから長距離通信に適しています。

安定した通信品質が求められる現代のネットワークインフラにとって、光ケーブルは欠かせない存在なのです。

1芯・2芯とは    

1芯・2芯は光ケーブルの心線数を表しており、1芯は1本の心線、2芯は2本の心線から構成されています。

心線とは、光ケーブルの材料である透明な繊維のことです。

1芯は1本の光ケーブルに1本の光ファイバーが含まれていますが、2芯は1本の光ケーブルに2本の光ファイバーが含まれており、この点で異なります。

 

光ケーブル1芯と2芯の違い     

1芯光ケーブルと2芯光ケーブルでは、主に以下の5つに違いがあります。

  • ・構造
  • ・用途
  • ・コスト
  • ・伝送距離
  • ・通信速度

それでは、違いを一つずつ見ていきましょう。

構造

1芯光ケーブルと2芯光ケーブルでは、中心部の構造が異なります。

1芯光ケーブルの中心部には光ファイバーが1本あり「コア」「クラッド」「被覆」で構成されています。

コアは光信号を伝送する部分を、クラッドはコアを囲む屈折率の低い部分を指し、被覆は外部からの保護剤のことです。

一方、2芯光ケーブルの中心部には送信用と受信用の光ファイバーが2本あり、コアとクラッドで構成されています。

光ファイバーが2本あるため、受信と送信を同時に行うことが可能で、データの送受信を効率よく行えるというメリットがあります。

用途

1芯光ケーブルは長距離伝送に適しており、一方向にデータ伝送をするのが特徴です。

トラック重量測定値の監視ステーションへの送信、幹線ネットワーク、都市間のバックボーンなど、幅広く使用されています。

片や2芯光ケーブルは、高速通信が求められる環境に適しており、双方向にデータ伝送が可能です。

例えば、企業内のネットワークやデータセンター内の配線などの使用に適しています。

用途の違いを整理して、それぞれを使い分けましょう。     

コスト

1芯光ケーブルは、使用する光ファイバーの本数が少ないため、一般的に2芯光ケーブルよりも安価に購入できます。

シンプルな一方向通信で十分な場合、あるいはコストを抑えたい場合には、1芯光ケーブルが適しています。

一方、2芯光ケーブルは双方向通信が可能ですが、その分コストが高い傾向です。

予算や通信のニーズに合わせて、1芯か2芯を選ぶと良いでしょう。

伝送距離・通信速度

1芯光ケーブルは長距離伝送に優れており、シングルモード光ファイバーを使用することにより、数十km~数百kmの伝送が可能です。

2芯光ケーブルは高速通信に適しており、マルチモード光ファイバーを使用すると、数Gbpsの通信速度を実現します。

ただし、使用する光ファイバーの種類や波長、伝送方式によって伝送距離や通信速度に違いが生じるため、一概にどちらが良いとは言えません。

 

光ケーブルは1芯と2芯のどちらがおすすめ?  

光ケーブルを選ぶ際には、1芯光ケーブルと2芯光ケーブルを使い分けることが大切です。

ここでは、それぞれのおすすめのシーンをご紹介していきます。    

コスト重視や長距離伝送なら1芯

1芯光ケーブルは、2芯光ケーブルと比較して基本的に安価な傾向にあるため、コストを重視するならば1芯がおすすめです。

例えば、長距離伝送で大量の心数が必要な場合は、1芯光ケーブルを選ぶと良いでしょう。

また、1芯光ケーブルは長距離伝送時の信号減衰が少ないため、2芯よりも長距離伝送に適しています。

以上のことから、長距離伝送を行うならば1芯を選びましょう。

企業で使用するなら2芯

2芯光ケーブルは、2本の光ファイバーで送受信ができるため、1芯よりも通信効率が大幅に高い傾向にあります。

したがって、2芯光ケーブルは高速かつ安定したデータ送受信が可能です。

また、2芯光ケーブルには電磁干渉を受けにくい特性があるため、電磁ノイズによる通信障害が起こるリスクが低い傾向にあります。

そのため、企業で使用するなら2芯がおすすめです。

 

まとめ

光ケーブルは、透明な繊維である心線数の違いにより、1芯と2芯の2つに分けられます。

1芯と2芯では構造以外にも、用途やコスト、伝送距離、通信速度でも違いがあります。

1芯光ケーブルは長距離での送受信に適しており、コストが安価な点がメリットです。

一方、2芯光ケーブルは高速通信に優れているため、企業で使用する際に向いています。

1芯と2芯のどちらを選ぶべきか迷った場合は、ご自身の用途や予算で選びましょう。

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