LANケーブルの速度を示す「bps」
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
端末間の通信やインターネットには「通信速度」という概念が存在します。そして、通信速度を示す単位として一般的に使用されているのが「bps」です。こちらでは、bpsの概要やLANケーブルにおけるbps、ネットワークの通信速度がbpsだけでは判断できない理由についてお話します。
LANケーブルのbps
LANケーブルにも例外なくbpsが設定されています。通信機器のbpsが高い場合でも、LANケーブルのbpsが低いと本来のパフォーマンスが発揮されないため注意が必要です。LANケーブルの通信速度は「CAT(カテゴリ)」によって判別できます。
・CAT5 :100Mbps
・CAT5e:1Gbps
・CAT6 :1Gbps
・CAT6e:10Gbps
・CAT6A:10Gbps
・CAT7 :10Gbps
bpsだけで速度が決まるわけではない
各機器やケーブル、回線のスペックとして表示されているbpsは、あくまで理論値であり、bpsだけで速度が決まるわけではありません。品質の良い機器やケーブルを使用していても、ハブなどを介在させると通信速度が落ちることがあります。また、各通信事業者が通信速度として提示しているbpsは、極めて好条件下で実現できる「ベストエフォート」であり、実測値は環境に応じて低下します。
さらに留意しなければならないのが「ノイズ」の問題です。ケーブルと通信機器は互いに悪影響を及ぼすノイズを発生しており、配線レイアウトによっては少なからず通信速度が低下してしまいます。
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通信機器・ケーブル・回線のスペックでは、品質を示す指標の一つとしてbpsが提示されています。機器を購入する際は、快適な通信を利用するためにbpsに注目してみてください。