LANケーブル屋外配線のポイント
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
一般的に屋内で使用されるLANケーブルですが、住宅の配線状況によっては「屋外にLANケーブルを引き出したい」と考えている方も少なくないようです。事実、LANケーブルの屋外配線は不可能ではありません。こちらでは、LANケーブル屋外配線のポイントについてお話します。
屋内からの引き出しはコンセントカバーを利用
通常、LANケーブルを通過させる穴を壁に空けるのは簡単ではありません。コネクタが通過することを考えると、直径15mm以上の穴が必要なので専門業者に依頼するのが一般的でしょう。
自力でLANケーブルを外に出す穴を空けたい場合は、コンセントカバーを利用します。コンセントカバーを取り外すと、壁の内部が確認可能です。電動ドリルでコンセントカバーと壁の外側の二カ所に穴を空ければ、LANケーブルを屋外に引き出せます。穴を空けた後は、LANケーブルと壁の隙間にはコーキング材を詰め、風雨が侵入しないようにしましょう。
当然ながら賃貸契約の住宅の場合は、無断で壁に穴を空けることはできません。賃貸住宅は退去時の原状回復が基本のため、万一独断で穴を空ければ修理費用を請求されることがあります。
LANケーブルの耐候性に注意
一般的なLANケーブルは、屋外での使用が想定されていません。そのため、風雨や紫外線にさらされると、すぐにダメージを受けてしまいます。被覆材の剥がれや断線により、通信ができなくなってしまうこともあるでしょう。
屋外環境でLANケーブルを使用する場合は、ケーブルを保護する必要があります。専用のパーツが一般的に流通しているわけではないため、保護できるものであれば何でも構いません。例として、洗濯機のドレンホースなどが保護材として使用されています。
確実な配線は業者に依頼
日頃からDIYを趣味としている方や作業が好きな方は、ご紹介したような方法で屋外へのLANケーブル配線を行うのがおすすめです。一方で、自力での配線では不安を感じる方も多いでしょう。確実で安全に配線したければ、専門業者に依頼するのが賢明です。
インターネットで「LAN配線」などと検索すれば、地域の専門業者が見つかります。近年は、ネットワークカメラの需要が増えていることから、屋外LAN配線のサービスを実施している業者も少なくありません。複雑な配線にも応じてくれるため、まずは相談してみてはいかがでしょうか。
***
耐候性がないLANケーブルでも、工夫次第で屋外使用ができます。屋外のネットワークカメラを接続したい、別の部屋へと屋外の最短距離を通して配線したい、など多種多様な希望も実現可能です。工事が難しいと感じる場合には、専門業者へ依頼することもできますので、屋外配線を検討してみてはいかがでしょうか。