LANケーブルが抜けない! 対処法は?
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
LANケーブルが抜けなくなって困った経験はありませんか? 力を利用して無理に抜こうとするとポートが故障してしまいます。ロックの仕組みを理解してスムーズに解除しましょう。こちらでは、LANケーブルが抜けなくなってしまう原因や具体的な対処法をご紹介します。
LANケーブルが抜けなくなってしまう原因
LANケーブルが抜けなくなってしまう原因にはさまざまなものが考えられます。ケースとして多いのは、「ロックが解除されなくなってしまう」というものでしょう。
LANケーブルのコネクタにはロックが設けられており、ポート内部の突起部分に引っかかることで固定されます。これは、LANケーブルの意図しない抜け落ちを防ぐための機構です。通常はコネクタの爪を押すことでロックが解除されますが、何らかの要因によりロックが解除されなくなってしまうことがあります。
要因のひとつは爪の経年劣化です。通常は爪を押すことでロックが解除される隙間が生まれますが、経年劣化によって爪が曲がっていると隙間が作れなくなる可能性があります。また、複数回の抜き際しによって解除の障害となる「バリ」がロック部に発生していることも考えられます。
身近にある道具で対処
LANケーブルが抜けなくなってしまうメカニズムさえわかれば、解除の方法自体は単純です。何らかの方法でロック部に隙間を作れば物理的な障害がなくなり、LANケーブルが抜けます。
細長い形状のものを爪の隙間から挿入すれば解除されます。身近にある道具の中では、マイナスドライバーが役立つでしょう。ケーブルを引っ張りながら慎重に作業してください。また、ポートの内部を傷つけてしまうこともあるため注意しましょう。
一度抜けなくなったLANケーブルは買い替えが必要
ご紹介したのは、LANケーブルが抜けない緊急時の対処法です。一度抜けなくなったLANケーブルはコネクタ部が劣化していると考えられます。再度、接続して使用を続けるのはおすすめできません。高価なLANケーブルはコネクタ部のつくりも耐久性に優れています。コネクタ部が長持ちするLANケーブルが欲しい場合は、安価なものを購入しないようにしましょう。
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LANケーブルが経年劣化で抜けなくなってしまうトラブルは十分に考えられます。身近にあるマイナスドライバーなどを使用して今回ご紹介した方法を実施し、落ち着いて対処してください。また、一度抜けなくなってしまったLANケーブルは、基本的に再使用できないとお考えください。