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LANケーブルに起こり得るクロストーク

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

クロストーク

ケーブルが集合している場所で起こる「クロストーク」。電話線で起きていた現象ですが、LANケーブルでも起こり得ます。こちらでは、クロストークの概要やLANケーブルに施されているクロストーク対策についてお話します。

クロストークとは

クロストークとは、隣接しているケーブル同士が相互に影響を受ける現象です。「漏話」「混線」「混信」と呼ばれることもあります。クロストークによって信号が他の導体に移る、もしくはノイズが発生するといった現象が起こります。

もともとは隣接している電話線で起きていた現象です。クロストークが起こると、隣接している回線同士で会話が漏れて聞こえました。この現象は「クロストーク」という名前の由来になっています。

電話線に限らず、ケーブルが集合している環境ではクロストークが起こり得ます。ケーブルごとにクロストーク対策が必要です。

LANケーブルに発生する「エイリアンクロストーク」

LANケーブルにも例外なくクロストークが発生します。LANケーブル同士で起きるクロストークは「エイリアンクロストーク」と呼ばれるのが一般的です。

エイリアンクロストークが起きるとノイズが発生し通信品質が下がります。多くの機器やケーブルが集中しているラック内ではエイリアンクロストークに注意が必要です。また、ループ回数を増やすなど過剰な余長処理を行うと、こちらもエイリアンクロストークの発生原因になります。

信号の周波数が高い場合はエイリアンクロストークのへの警戒が必要だと考えられています。500MHzの信号を伝送する10GBASE-Tではエイリアンクロストークへの対策が必須です。

LANケーブルのクロストーク対策

LANケーブルには4対の信号線が内蔵されていますが、この対同士でもクロストークが発生します。通常は、1対ごとにツイストすることで相互の影響を軽減しています。これは「撚り線」と呼ばれる対策です。

CAT5eのLANケーブルでは内部で信号線同士の距離を空け、クロストークを軽減しています。CAT6(カテゴリ6A)では、さらに信号線の間に仕切りを設け、クロストーク対策を実施しています。

CAT6AのLANケーブルは被膜内部に遮断テープを搭載し、エイリアンクロストークにも対処しました。この対策により、10GBASE-Tでの使用も可能となっています。

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基本的にCATが高いLANケーブルであればクロストーク対策が実施されています。ケーブルが密集している場所では、CATが高いLANケーブルをおすすめします。

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