LANケーブルの種類は通信速度・素材などで選ぶ!選び方3つのポイントを紹介
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
インターネットに使用するLANケーブルには様々なものが販売されており、選び方が分からない、とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、そんな方のために、LANケーブルを選ぶときの3つのポイントについて紹介します。この3つを覚えるだけでも製品選びがスムーズになるので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
規格に応じた通信速度(カテゴリ)で選ぶ
LANケーブルを選ぶときの基準の一つは、各LANケーブルの規格に応じた通信速度を見ることです。これは契約しているネット回線の通信速度にLANケーブルを対応させるということですが、チェックポイントは製品の規格と対応速度を見ることです。
例えば、規格には10BASE-T、100BASE-T、1000BASE-T、1000BASE-TX、10GBASE-T、40GBASE-Tとありますが、このそれぞれの規格がどのぐらいまでの速度に対応しているかを確認すれば、契約内容とスペックにマッチしたLANケーブルが分かるようになります。
通信速度の種類は100Mbps、1Gbps、10Gbps、40Gbpsとありますが、このうち全ての速度に対応しているのは10BASE-T、100BASE-Tだけです。その他、1000BASE-Tは100Mbpsに対応していない、40GBASE-Tは40Gbpsだけに対応しているなど、規格によって対応範囲が異なるので、しっかりと仕様を確認して選びましょう。
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適切な素材・形状のケーブルを使用環境に合わせて選ぶ
LANケーブルは素材と形状から選ぶこともできます。素材には、錆に強い金メッキシールドプラグ、配線をシールドで保護したSTPケーブル、シールド保護がないUTPケーブル、2重シールドケーブル、PoE、PVC素材といったものがあります。
一方、代表的な形状は、長距離配線に強いスタンダードケーブル、狭いエリアの設置に強いスリムケーブル、文字通り平たい形状のフラットケーブル、ケーブルを収納できる巻取りケーブルの4種類です。
素材と形状ごとに特徴やメリットが変わるので、自分の使用環境に合わせて適切なものを選びましょう。
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性能や丈夫さなら「単線」・柔軟性重視なら「撚り線」を選ぶ
LANケーブルは銅線の性質の違いで、「単線」と「撚り線」の2つの種類に分けることができます。「単線」は太い銅線を中に一本(8芯分)入れて作ったもので、通信の安定性と強度性が持ち味です。
「より線」は細い銅線7本をより集めて一つの束にしたもので、柔軟性に富み狭小な場所に設置するのに向いています。
このように2種類の線があり、それぞれに特徴が異なりますので、使用状況に合わせてふさわしいものを選んでください。
LANケーブルは3つのポイントをバランスよく見て選ぶことが大切
今回は、LANケーブルを選ぶときのポイントとして、通信速度、素材・形状、単線・撚り線の3つを紹介しました。実際に製品を選ぶときは、このうちのどれか1つではなく、3つのポイント全てをチェックして、総合的にバランスのとれた製品を選ぶようにしてください。常に自分の使用環境を考えながら比較することも大切です。
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LANケーブルには様々な種類のものがあるため、迷ってしまって下調べなしに購入してしまいたくなるかもしれません。しかし、最適なLANケーブルを選べていないと、通信速度や利便性に影響が出てしまいます。今回の内容を参考に、快適にインターネットを利用できる環境を整えましょう。