光コネクタを長持ちさせる清掃方法のポイントは掃除用具を使うこと
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
直径わずか10ミクロンしかない光コネクタは、小さなホコリや汚れを放置するだけで伝達に大きな影響が出てしまいます。光コネクタの性能を維持し、長持ちさせるために必要なのが定期的な清掃です。
こちらでは、光コネクタを長持ちさせる清掃方法のポイントをご紹介します。
光コネクタとは
光コネクタとは、光ファイバーと光ファイバーを接続するための機器です。光ファイバーを使った機器には光通信や光学計測器といったさまざまな種類があり、光コネクタの接続方式もひとつではありません。最も一般的な光コネクタは、SCコネクタと呼ばれるプッシュプル式で簡単にケーブルを着脱できるタイプのものです。そのほかにも、固定力の高いネジ締め式のFCコネクタ、通常のコネクタよりコンパクトなLCコネクタなどさまざま。
また、コネクタの種類が違っていても、専用のアダプタを使えば形状の異なる光コネクタ同士を接続することができます。
光ファイバーの通信を邪魔しないために光コネクタの清掃が必要
光ファイバーの直径は、およそ10ミクロンしかありません。人間の髪の毛が50ミクロンから100ミクロン程度の細さであることを考えると、光ファイバーの細さがわかるでしょう。
光ファイバーは直径が細いため、コネクタ部分にちょっとした汚れやホコリがついているだけで通信が邪魔されて、接続の速度が劇的に落ちてしまいます。また、ホコリ等がついたままコネクタやケーブルの抜き差しをしていると、接続面が傷ついて最終的に機器の故障を招いてしまうリスクも。
光コネクタを長持ちさせるために、定期的な清掃が必要になります。
光コネクタの清掃方法は大きくわけて2種類
光コネクタの清掃方法は、大きくわけて2種類あります。ひとつは、光コネクタ専用の清掃ツールを使って掃除をする方法。もうひとつが、綿棒等に高濃度のアルコールを含ませたものを使って汚れを取る方法です。
市販の清掃用品を使う場合、清掃中にホコリが侵入しないように注意しましょう。綿棒等を使う場合の注意点は、濃度99%以上のアルコールを利用することです。一般的な消毒用エタノールなど、殺菌力を重視して70%程度の濃度になっているものにはアルコール以外の成分が入っています。成分によっては清掃中に光コネクタの端子を傷つけてしまうため、100%に近いアルコールを使うのがポイントです。
光コネクタの汚れや光コネクタに侵入したホコリを放置した状態でケーブルの抜き差しをしていると、機器の寿命が短くなってしまいます。光コネクタを長持ちさせる上で重要なのは、小まめな清掃を心がけることです。清掃の手間を考えると専用の掃除用具を使うのがもっとも楽なので、ぜひ一度お試しください。
***
パッチパネルは、機器の端子をケーブルの抜き差しによるダメージから守ったり、電子機器の配線を整理する目的で使うアイテムです。コネクタの形状や数によって種類が違うものの、変換コネクタ等を利用すれば、形状の異なる端子同士でもつなげることができます。サーバーやラックの配線管理に悩んでいる方は、ぜひお試しください。