LANケーブルフラットタイプの見落としがちなデメリット
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
LANケーブルはインターネット接続を有線で確立するのに必要なアイテムです。LANケーブルフラットタイプは、特にドアの下などにLANケーブルを通す場合によく用いられます。メリットが多いように感じられるLANケーブルフラットタイプですが、見落としがちなデメリットもあります。
どの種類のLANケーブルを使うかを賢く決めるために、フラットタイプのデメリットとほかの種類のLANケーブルの特徴についてみていきましょう。
LANケーブルフラットタイプのデメリット
LANケーブルフラットタイプの大きなデメリットは、ノイズの影響を受けやすいという点です。
LANケーブルの中にはシールド加工がなされてノイズを受けにくくしているものもあります。しかし、LANケーブルフラットタイプはシールド加工がしにくいため、電磁波の影響を受けて通信不良を起こす恐れがあります。
同様の理由で長距離の配線には適していません。さらに、非常に薄いため、引っ張られたときの強度という点でほかのLANケーブルに劣ります。
LANケーブルフラットタイプの特徴
LANケーブルフラットタイプのもっとも大きな特徴は、やはりその薄さでしょう。
通常のケーブルと比べて非常に薄いので、部屋の美観を損ねることなく配線することが可能です。さらにその薄さを利用して、カーペットやジョイントマットの下などにも通すことができます。部屋をまたいで配線する場合でも、ドアの隙間などに通せるので大変便利です。
LANケーブルの種類
LANケーブルには主にスタンダード、スリムと極細スリム、フラットと極細フラットといった5つの種類があります。スタンダードはその名のとおりもっとも一般的なLANケーブルで、会社や家庭で安定した通信を実現することができます。ケーブルは柔らかく、敷設しやすいのも特徴です。
スリムと極細スリムは携帯性に優れています。ケーブルが柔らかいので断線しやすいのが難点です。
そして、フラット、極細フラットのLANケーブルは、ケーブル自体が曲げにくいのがデメリットである一方、非常に狭い隙間でも敷設が可能です。ただし薄い分、外部からの力に弱く、断線しやすいということも覚えておきましょう。
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LANケーブルにはいくつかの種類があるので、どこにモデムがあり、どこにパソコンを置くのかといった条件によって使うケーブルを変える必要があります。断線のしにくさ、ノイズの影響の有無、厚みや太さなど、細かい条件を考慮したうえで最適なLANケーブルを選ぶようにしましょう。