光ファイバーケーブルの断線を確認して安全に修理する方法
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
光ファイバーケーブルの断線を疑った場合、まずは本当に断線が原因なのかを確認してください。実際に断線が判明した場合は、自分でケーブルを交換することもできますが、専門家に修理を依頼することをおすすめします。高速通信を快適かつ安全に利用するために、光ファイバーケーブルの断線を確かめる3つの方法と、安全に修理する方法、また断線の主な原因をご紹介します。
光ファイバーケーブルの断線を確認する方法
光回線のインターネットが利用できなくなるケースはさまざまですが、電源などの確認後、断線を疑うこともあるでしょう。こちらでは、不具合の原因が「光ファイバーケーブルの断線なのか」「どの箇所に起こっているのか」を確認する2つの手順をご説明いたします。
1. 光回線終端装置(ONU)の光回線ランプを確認する
不具合の原因を確かめる最も簡単な方法は、光回線終端装置(ONU)を確認することです。光回線終端装置(ONU)の光回線ランプが消えている場合は、光信号を受け取れていません。
その場合、光ファイバーケーブルが断線しているか、外の設備に故障が起こっているケースが考えられます。接続不良の可能性もあるため、まずはケーブルの抜き差しを試してもよいでしょう。
2. ファイバーチェッカーを利用する
光ファイバーケーブルの断線を修理する方法
光ファイバーケーブルの断線を修理する方法は、専門家に依頼するか、もしくは自分でケーブルを交換するかの2つです。こちらでは、それぞれの手順について簡単にご紹介いたします。
契約しているプロバイダに連絡をする
光ファイバーケーブルの断線の修理は、契約しているプロバイダによっては、無償で対応してくれる場合があります。まずはプロバイダに相談することをおすすめします。
専門業者が短時間で訪問してくれる場合もありますから、自分で修理をするよりも安全かつ効率的でしょう。
自分でケーブルを交換する場合でも、プロバイダへの相談は必要です。修理を依頼した場合の所要時間や料金を聞いてみましょう。
自分で光ファイバーケーブルを交換する
光ファイバーケーブルの断線が自宅内に引き込まれたものであった場合、まずは契約しているプロバイダに相談して、交換してもよいかを聞きましょう。
光ファイバーケーブルは家電量販店やインターネット通販で購入することができます。コンセントなどの配線と同じ要領で、断線した部分を自分で交換して修理することができます。
プロバイダのレンタル品などの周辺機器を傷つけないように、十分注意して作業しましょう。
光ファイバーケーブルの断線の原因
光ファイバーケーブルがなぜ断線してしまうのか知っておけば、日頃から断線しないために何に注意すべきか分かります。そこで、光ファイバーケーブルの断線に考えられる原因をご紹介いたします。
外部からの衝撃
光ファイバーケーブルに何らかの衝撃が加わって断線するケースです。光ファイバーケーブルは、細いガラス素材でできているため、衝撃によって折れてしまう場合があります。体や物が引っかからないように工夫したほうが良いでしょう。
ケーブル自体が圧迫されている、無理な方向に折り曲げられている場合にも、折れやすくなってしまいますので、注意してください。
風や地震などの自然災害や、火災
屋外に設置してある光ファイバーケーブルが、災害や火災でダメージを受け、断線する場合があります。地震や台風のあとに利用を再開するときは、異常がないか十分に注意しましょう。
動物による損傷
屋内、屋外にかかわらず、動物がかじる、ひっかくなどした場合に断線に繋がるケースです。動物を飼っている場合、ペットの導線上に配線しないようにするか、ペットが通れないようにしておくなどの工夫が必要でしょう。
光回線を引き込んでいる電柱への衝撃
頻度は少ないのですが、光回線を引き込んでいる電柱に衝撃が加わることで、断線してしまう場合もあります。大きな自然災害や事故などで電柱が衝撃を受け、接続している光ファイバーケーブルにもダメージを受けてしまうケースです。
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光ファイバーケーブルの断線が考えられる場合の修理は、専門家に任せたほうが安全です。ファイバーチェッカーを利用すれば断線や断線箇所は確認できますが、原因によっては修理や交換に危険が伴う場合もあります。また、不用意に断線を繰り返さないためにも、原因究明は重要です。高速通信を快適かつ安全に利用するためにも、断線が疑わしい場合、自己判断は控えましょう。まずはプロバイダに連絡して、専門家に相談してみましょう。