ネットワークの構築に使われるパッチパネルに関する基礎知識|LANケーブルと結束バンドのことなら|パンドウイット

ネットワークの構築に使われるパッチパネルに関する基礎知識

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

パッチパネル

オフィスや企業などでは、一台の装置に複数の機器をケーブル接続するケースが多く見られます。そんなときにぜひ活用したいのがパッチパネルです。構造は非常にシンプルですが、多数の機器間を接続する際に生じる問題や悩みを解決できる便利なアイテムとして、多くのオフィスや企業で活用されています。

ここではパッチパネルの基礎知識と、基本的な使い方、おすすめのパッチパネル製品をまとめてご紹介します。

多数の機器間のケーブル接続をサポートするパッチパネル

パッチパネルとは、電子機器間のケーブル接続を補助するアイテムのことです。パネルの両面には同種のコネクタが多数配置されており、2本のケーブルを繋ぐ仲介的な役割を担っています。

パネルにはインプット・アウトプット用のメスコネクタがついているだけで、パッチパネル自体には電源や電子部品、制御回路といった部品は一切搭載されていません。そのため、場所を問わずに使用することが可能ですが、最新のタイプは電子機器を収容できる19インチラックにぴったり収まるサイズのものが広く流通しています。

電子機器間を多数のケーブルで接続する場ならどこでも重宝されるため、オフィスのLAN配線から音響機器・映像機器などを使用するスタジオまで、幅広いシーンで活用されています。

 

パッチパネルのメリット

パッチパネルは電子機器間のケーブル接続に必須なアイテムではありませんが、上手に活用すれば煩雑になりがちなケーブル配線が整然とします。

どのケーブルがどの電子機器に接続されているのか簡単に把握できるようになるため、配線を変更する際、いちいちケーブルを辿らずに済むでしょう。配線周りもスッキリするため、ネットワーク周辺の乱雑さに困っている方にもおすすめです。

また、あらかじめ複数のケーブルを敷設し、パッチパネルにまとめておくと、電子機器を追加した際、パッチパネルに接続したケーブルに繋ぐだけですぐ利用できます。現在の配線だけでなく、将来的な増強にも役立つところがパッチパネルの魅力です。

ネットワークの中継機器にはL2・L3スイッチなどもありますが、安価なものだとコネクタの数(ポート数)が少なく、必要なぶんだけ揃えると、ラックも複数用意しなければなりません。パッチパネルは構造自体が非常にシンプルなので、安価な値段で購入できます。ポート数が多いものでもリーズナブルな価格で購入できるため、ラックを置くスペースおよびコストを節約できるところも大きなメリットです。

パッチパネルの基本的な使い方

パッチパネルの使い方は非常にシンプルで、電子機器間の接続に用いる2本のケーブルをパネルの前面と後面に接続するだけです。また、背面側でU字型の接続機器を使用すれば、隣り合った電子機器の中継にも活用できます。ラックに取り付けて使う場合は、以下のような手順になります。

 

1.   ラックにパッチパネルを取り付ける

ラックの仕切り部分に、パッチパネルを設置します。パッチパネルは電源などを使用しないため、どこに設置してもOKですが、ケーブルの着脱が容易になるよう、目の高さに取り付けるのが一般的です。

 

2. ケーブルを配置する

ラックに取り付けたパッチパネルのメスコネクタに、電子機器のケーブルを配置していきます。ケーブル側のオスコネクタを差し込んでいくだけなので、難しい作業はありません。

 

3. 番号をふる

どのケーブルがどの機器に接続されているのか、一目でわかるよう、番号を割り当てていきます。通常はラベルシールなどを使用しますが、ポート数が少ない場合、色分けされたパッチコードを使用するだけでも区分できます。

おすすめのパッチパネルを紹介

パッチパネルは製品によってポート数や形状などに違いがあるため、用途や目的に合ったものを選ぶことが大切です。ここでは、LAN配線や配線資材を多数取り扱っているパンドウイットコーポレーションから、おすすめのパッチパネルを3つご紹介します。

 

1.   Mini-Com™モジュラーパッチパネルキット

Cat6(カテゴリ6)のモジュラージャック添付済みのパッチパネルです。モジュラージャックがあらかじめ付いているので、ラックに取り付けるだけですぐに使用できます。

モジュラージャック24個添付済のものと、48個添付済の2タイプが発売されており、ケーブル接続する機器の数に合わせて選択できます。番号を割り当てるラベルやラベルホルダ、ラックに取り付けるインチネジも同梱されている新設設計のキットです。

 

2.   Data-Patch™ Telecoコネクタ付きパッチパネル

背面にRJ21型のTelecoメスコネクタが50ピン/25ペア付いているパッチパネルです。Telecoコネクタをしっかり固定できるファスナーが付いており、ケーブル抜けを防止します。

また、コネクタは右引き出し・左引き出し・ストレースといった3種類のケーブルアセンブリに対応しており、ケーブルの着脱がしやすい仕組みになっています。10BASE-T・100BASE-Tおよび1000BASE-Tイーサネットに対応しています。

 

3. Mini-Com™アングル型高密度モジュラーパッチパネル枠

V字の形をしたモジュラーパッチパネルです。フラット型パッチパネルの場合、ケーブルマネジメントを使用しないと、垂れ下がったケーブルが下段に設置したパネルに覆い被さってしまい、作業が困難になります。

アングル型のパッチパネルなら、ケーブルマネジメントなしで左右にケーブルを流せるため、高密度実装でもコネクタを着脱しやすくなります。ケーブルマネジメントが不要なぶん、省スペースで設置できるところも魅力です。

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パッチパネルは電子機器間のケーブル接続を補助し、配線周りの整理に役立つアイテムです。パッチパネルで中継させることで、配線の変更や電子機器の追加が容易になり、誤抜トラブルの防止にもつながります。

パンドウイットコーポレーションには、用途や目的に合わせて多彩な形状・仕様のパッチパネルがラインナップされています。届いたその日から使える手軽なパッチパネルキットも発売されていますので、ネットワークなどの配線にお困りの方は、ぜひ導入を検討してください。

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