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屋外に配線するときの注意点やおすすめの電線保護材を紹介

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

電線保護材

15A程度の電気設備なら、ビニルシースで覆ったVVFケーブルを使用するのが一般的です。ただ、VVFケーブルは屋内配線を前提としているため、屋外に照明やコンセント回路を引きたい場合、いくつか注意しなければならない点があります。ここでは、VVFケーブルを屋外に配線するときの注意点やおすすめの電線保護材をまとめて紹介します。

ケーブルを屋外に配線するときの注意点

VVFケーブルを屋外で配線する場合の注意点や、押さえておくべきポイントを4つご紹介します。

 

1.    屋外配線する場合は電線保護材が必須

VVFケーブルは、もともと屋内配線に使用するケーブルなので、ビニル被膜の外側をビニルシースで覆っただけのシンプルな構造です。紫外線には弱く、長期間にわたって直射日光にさらされていると、被膜がだんだんひび割れてきます。

その状態で雨ざらしになると、雨水が浸入して絶縁の劣化を引き起こす要因になります。短時間作業に用いる程度なら問題ありませんが、数ヵ月、数年にわたって屋外に配線する場合は、電線保護材などを使用して紫外線や雨水を防ぐ工夫が必要です。

 

2.    カラーケーブルの使用がおすすめ

VVFケーブルは基本色であるグレーのほかに、赤や青、黄色など、さまざまなカラーが採用されています。複数のケーブルを使用する場合、場所や回路によってVVFケーブルを色分けすれば、メンテナンスなどの際に誤って別のケーブルを切断したり、違う場所に接続したりするトラブルを防げます。

とくに屋外配線はケーブルが長くなりがちで、いちいち元を辿るのは大変なので、ケーブルを色分けして区別した方が手間と時間を省けるでしょう。

 

3.    束ねすぎに注意

VVFケーブルを天井や床下に配置する場合、ケーブルを支持せずにそのまま這わせる「転がし」という敷設が行われるのが一般的です。ただ、複数のVVFケーブルをまとめて束ねると、放熱性が悪化し、許容電流の低下を引き起こす原因となります。

屋外配線の場合、ケーブルを固定できる構築物がないなどの理由で、地面に転がし配線するケースが見られますが、屋内配線同様、ケーブルの一括結束には注意が必要です。もしVVFケーブルを束ねる場合は、5~7本程度に留めておきましょう。

 

4.    屋外配線は寿命が短くなる

VVFケーブルの寿命は、屋内配線の場合、20~30年もつといわれています。ただ、屋外は紫外線や雨水などの外的刺激にさらされるぶん、屋内よりケーブルの劣化が進みやすいため、注意が必要です。

寿命が尽きたケーブルをそのまま使用していると、感電や漏電などのトラブルが起こり、最悪の場合、火災などにつながるおそれがあります。屋外配線は、一度敷設してしまうと日常生活で目にする機会が少なくなりますので、定期的にケーブルの状態を点検するよう心がけることが大切です。

ケーブルを屋外に配線するときはコネクタにも注意

VVFケーブルの接続には、電線同士の接続に用いられる筒状の鉛製部材「リングスリーブ」が使用するのが一般的です。ただ、リングスリーブは専用の工具を使って圧着接続する必要があるため、最近では手軽に接続できるよう、差し込みコネクタを使った接続を行うケースも増えています。

しかし、コネクタに差し込んだケーブルに過度な張力が加わったり、接続不良が起こったりすると、絶縁抵抗が大きくなり、発熱や火災の原因になることがあります。差し込みコネクタを使用して接続する場合は、VVFケーブルが適切かつ確実にコネクタに差し込まれているかどうか、しっかりチェックしましょう。

 

防水仕様のコネクタを使用する

LED照明などの取り付けに差し込みコネクタを使用する場合は、一般的なコネクタではなく、防水仕様のコネクタを使用することが大切です。LED製品は使用を開始してから徐々に内部の温度が上昇し、使用を停止するとだんだん温度が下がる仕組みになっています。

熱膨張と収縮が繰り返されると、内外に気圧差が生じる「サイフォン効果」現象が発生し、内部に蒸気が浸透しやすくなります。短いケーブルでは2~3ヵ月程度、長いケーブルでは1~2年程度で故障を引き起こす原因となりますので、防水コネクタを使用して水の浸入をしっかり防止しましょう。

おすすめの電線保護材を紹介

VFFケーブルを屋外配線する際におすすめのパンドウイットコーポレーション製電線保護材を3つご紹介します。

 

1.    自在ブッシュ

柔軟性に優れた、はめ込み式の電線保護材です。耐候性・難燃性のポリエチレンを使用しており、紫外線や雨水によるトラブルの防止に役立ちます。側面にスリットが入っているタイプや、内側にあらかじめ粘着材がついているタイプもあり、簡単に使用できるところが特徴です。

 

2.    スパイラルラッピング

電線やワイヤー、チューブなどの保護に適した電線保護材です。過酷な使用条件に適した8種の材質と、7種の外形寸法をラインナップしており、用途やニーズに合わせて最適な製品を選択できます。カラーバリエーションも豊富で、色分け配線にもおすすめです。

 

3.    熱収縮チューブ

電線保護のほか、機器内配線の絶縁や端末処理などにも用いられるオールマイティな電線保護材です。グレードによって難燃性タイプや、水分・腐食から保護するための粘着材が付いているタイプもあり、屋外配線における火災リスクや劣化の予防に役立ちます。

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屋外配線は、屋内配線よりも紫外線や雨水といった外的刺激の影響を受けやすく、劣化や火災のリスクが高くなります。VVFケーブルは、もともと屋内配線用のケーブルですので、屋外配線に使用する場合は耐候性や難燃性の電線保護材を使用しましょう。

パンドウイットコーポレーションでは、さまざまな用途や目的に対応できる多彩な電線保護材が多数ラインナップされています。電線やケーブル周辺機材でお困りの方は、パンドウイットコーポレーションの製品を活用して悩みを解決しましょう。

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