ケーブルへのラベル貼付がおすすめの理由とは?選び方も併せて紹介
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
オフィス移転やデスクの配置変えを行う際に、ケーブルがごちゃごちゃしていると大きな手間になります。
LANケーブルをはじめとする配線ケーブルには、ラベルを貼り付けて管理を容易にしましょう。
ケーブルにラベル貼付がおすすめの理由と、ラベルの選び方について解説します。
ケーブルに付けるラベルがおすすめの理由
ケーブルにラベルを付けることには、以下より紹介する2つの大きなメリットがあります。
1. 挿し間違いを防ぐ
最初の理由は、ラベルによって挿し間違いを防ぐことができるという点です。
数本のケーブルを管理している一般家庭であれば問題ありませんが、オフィスでたくさんのケーブルが使われている場合には挿し間違いによる事故やトラブルが起こりえます。
ケーブルの挿し間違いが起こると、通信障害が起こったり、不正アクセスを許してしまったりする恐れがあります。
そこでケーブルにラベルを貼付することで、どのケーブルがどこにつながっているべきなのかを明確にすることが重要となるのです。
2. メンテナンスが容易になる
ラベル貼付がおすすめであるもうひとつの理由は、メンテナンスを容易にできるという点です。
ケーブルは定期的に点検や交換が必要となります。メンテナンスをする際、ケーブルにラベルが貼ってあれば、どのケーブルをメンテナンスすべきかを瞬時に判別できるでしょう。交換するラベルを探す手間が省けるとともに、間違えてケーブルを外してしまうこともなくなります。
加えて、色のついたラベルでケーブルを分類することもできます。ケーブルを色分けしておくと、どのケーブルでどの道具を使えばよいかなどを判別しやすくなるでしょう。
LANケーブルなど、見た目が似ているケーブルを分類するのにラベルは非常に役立つのです。
ケーブルに付けるラベルの特性
ケーブルにつけるラベルの特性は、選択するラベルによって異なります。
本章ではラベルの特性を2つご紹介します。
1. 見やすさを重視する
多くのラベルが、見やすさを重視して作られています。
ケーブルのラベルは、作業者から判別しやすいという点が重要だからです。そのためケーブルにラベルを通して、ラベルが回転するものや、表記された文字が見やすいように旗型になっているラベルもあります。
加えて高いところにあるラベルでも見やすいように工夫されている製品もあります。現在ではケーブルが天井吊りになっているデータセンターもあるため、ホルダータイプのラベルは非常に重宝されます。
長い紐の先にタグが付いており大きな文字が書けるので、ケーブルの種類を判別するのが容易になります。
2. 強度を重視する
見やすさよりも強度を重視するラベルもあります。
とくに複数のケーブルをまとめてラベルを付けたい場合に用いるとよいでしょう。強度の高いラベルであれば、屋外での使用に耐えられ、水や日光、さらには薬品にさらされる過酷な環境でも使用可能です。
農作業が工事現場などでよく用いられるラベルで、太いケーブルも束ねられるので便利です。
ケーブルに付けるラベルの種類
では、実際にケーブルにつけるラベル5種類を紹介します。
1. セルフラミネートラベル
まず挙げられるのは、セルフラミネートラベルです。
ラベルがラミネート加工されたラベルで、印字された文字が消えにくく長く使い続けられます。油や薬剤、汚れなどに強く、使いやすいラベルです。
2. 回転ラベル
ある程度の太さがあるケーブルによく用いられるラベルで、回転するために見やすく、位置を変更しやすいのが特徴です。
ラベルの位置を変更できるため、メンテナンスがしやすいという大きなメリットがあります。
3. ノンラミネートラベル
名前のとおり、ラミネート加工されていないラベルです。
ラミネート加工されていないため、しなやかで細いケーブルに取り付ける旗型ラベルに非常に適しています。
汚れや油には強くありませんが、ケーブルの種類など細かく表記できるためケーブルを識別しやすいラベルです。
4. ポリフッ化ビニルラベル
旗型ラベルの一種ですが、丈夫で汚れにくく、細いケーブルに貼付するのに最適な素材でできています。
ケーブルが密集していても見やいため、オフィスや工場などで多くのケーブルを管理しなければならない場所で使用します。
5. 光ファイバー用ラベル
光ファイバー用ラベルは、非常に細い光ファイバーに貼付できるラベルです。
光ファイバーは細径ケーブルなので、回転ラベルでは文字が見えにくくなってしまいます。その際に光ファイバー専用のラベルを使えば、広い表示スペースを確保できるのです。挿し間違いによるトラブルを防ぐのに最適なラベルとなっています。
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今やLANケーブルは、家庭でも仕事場でもネットワーク接続に欠かせないものとなっています。そのためLANケーブルをいかに効率よく管理・メンテナンスするかが今後の課題となっていくでしょう。
ケーブルにラベルを貼付すると、視覚的にケーブルの管理が行え、しっかりと整理整頓できます
ぜひまだやっていない方は、LANケーブルにラベルを付けることを検討してみるのはいかがでしょうか。