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低速の救世主!LANケーブルの接続方法と注意点

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

LANケーブル

低速のインターネット環境での作業は、ストレスが溜まってしまいがち。

ただ低速は、いくつかの方法で解消することができます。その一つにLANケーブルを接続する方法があります。

今回はLANケーブルの接続方法と、メリットやデメリットなどの注意点を詳しく解説します。

速度に安定があるLANケーブルって?

「LAN」は「ローカルエリアネットワークケーブル」の略で、LANケーブルとはこのLANを構築するためのケーブルを指します。

 

LANケーブルの役割

主にルーターやネットワークハブなどの通信機器をPCやゲーム機などの端末に直接繋いで利用し、相互にデータ通信できるようにする役割を担います。LANケーブルを使用して有線接続にすることで、通信速度を安定させることができます。

購入前に必ず確認!LANケーブルの選び方

通信機器や使用用途によって選ぶことのできるLANケーブルは、さまざまなタイプがあります。使用環境に合ったLANケーブルを選ぶためのポイントをいくつかご紹介します。

 

ポイント①速度

インターネット上での動画視聴やオンラインゲームを楽しむには、安定したネット環境が最も重要になります。見分け方は、「カテゴリ(CAT)」の数字を確認してから選びましょう。カテゴリ(CAT)は数字が大きいほど通信速度が速くなります。しかし家庭に適したものと企業などに適したものがあるため、しっかりと特徴を把握しておく必要があります。

カテゴリ(CAT)は数年おきに新たな種類が登場していますが、現在はCAT7Aが最大の速さで、その速度は10Gbpsです。

 

ポイント②素材と形状

ケーブル自体の素材や形状が変わる事で、それぞれの特徴も変わってきます。

■UTPケーブル

LANケーブルの基本形状はUTPケーブル(アンシールディッドツイストペアーケーブル)。2本の銅線を合わせて1本にしています。

■STPケーブル

ネットワークが混線している環境や企業などにおすすめなのが、STPケーブル。STPケーブルは、シールドで保護しているためノイズ環境に強い点が特徴です。

■2重シールドケーブル

さらにノイズに強いのが2重シールドケーブル。より高速で安定感があります。

■PoEケーブル

PoE(パワーオーバーイーサネット)ケーブルは、PoE対応機器の接続とともに電力供給を行うことができます。

■フラットケーブル

フラットケーブルはパスタケーブルとも呼ばれ、ケーブルが非常に薄いのが特徴です。踏みつけにも強く、カーペット下に通すこともできます。

■巻き取りケーブル

巻き取りケーブルはケーブルをコンパクトに収納できるため、スペースが確保しづらい場合や、携帯用ケーブルが欲しい人におすすめです。

■高屈曲ケーブル

高屈曲ケーブルはその名の通り、曲げの強いケーブル。屋外用ケーブルは耐水性に優れた外皮とホイル加工を内部に施すことで、屋外での使用に最適です。

 

ポイント③「単線」と「より線」

配線するときの長さのことを指す「単線」と「より線」。

「単線」は太い銅線が8芯分入っているためケーブル自体が固く、曲げて使うことが困難です。しかしその分安定した通信が期待できます。

一方で「より線」は、7本の細い銅線を8芯分寄り集めて作られており、ケーブル自体がやわらかく扱いやすい点が特徴です。そのため単線に比べると安定感が劣ります。

 

ポイント④価格

上記で説明してきた、速度や素材、形状など高い性能があるケーブル線ほど価格は高い傾向にあります。少しでも費用を抑えたい場合には、使用用途や環境に合わせて優先度を決めてから購入しましょう。これにより全ての性能が良いケーブルに比べ、価格を安価に抑えることができます。

早速ケーブル線を繋いでみよう!

ケーブル線が準備できたら、通信機器と接続をしていきます。その際の接続方法と注意点を説明していきます。

 

接続方法

モデムやルーターには複数の差し込み口があります。接続する機器の差し込み口の位置を事前に把握しておきましょう。

まずモデムにLAN端子にLANケーブルを接続します。次にルーターのWAN端子にモデムに差したケーブルを接続します。WAN端子は「Internet」と表記されている場合もあります。

 

接続する際の注意点

LANケーブルを接続する際は、プロバイダによってパソコンでpppoe設定などの設定をする必要があります。設定方法は取扱説明書に記載されていますので、説明に沿って行ってください。

LANケーブルにするデメリット

ここまでメリットや接続方法を紹介してきましたが、実はケーブル線にも意外な落とし穴が。デメリットを把握した上で導入するようにしましょう。

 

ケーブルの差し間違いで接続トラブル発生

接続時にケーブルの差し間違いがあると、ネットワークに接続できないなどの接続トラブルが発生してしまう場合があります。ループ障害が起きた場合には、ループ状態になっている箇所を特定し、LANケーブルを抜き再度接続し直すことで改善できます。

 

管理不足が原因で起こる災害

管理不足によってLANケーブルが発火し、火事などの災害につながる恐れもあります。複雑な配線やケーブルが絡まったりしていないか確認しておくことで、災害を未然に防ぐ努力を行いましょう。

 

電磁ノイズによる速度低下

配線の電磁ノイズによって、速度が低下してしまう場合があります。このような場合には、ノイズ対策に強いSTPケーブルや2重シールドケーブルに変更すると改善できる場合が多いです。

LANケーブルを活用して快適にインターネットを利用しよう

LANケーブルは、無線に比べて安定したインターネット環境を確保できます。使用用途や使用環境に最適なLANケーブルを購入し、安全で正しく活用して快適にインターネットを利用してみましょう。

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